企業との社会貢献連携事業「WaterOffset」推進中!
NPO法人やすらぎの里いとしろ機関紙『まめなかえ』2021年10月号 原稿
こんにちは。理事の大西琢也です。
秋の稲穂が垂れる季節となりました。田んぼに「水」は欠かせませんが、お盆前後の長雨は困りました。幸いに大きな被害もなく台風の来襲も少ないので、このまま収穫を迎えられることを祈っています。
さて、前号ほかでお知らせしましたフジミインコーポレーテッド様(半導体の研磨剤メーカーであり、世界シェア№1)との社会貢献事業も「水」がテーマです。
https://www.fujimiinc.co.jp/
四季を通じて石徹白地区の「水」と共に歩んでいる共同体の暮らしや学びをご一緒しています。
昨年に続いて今年も6月から石徹白農業用水農業協同組合(代表理事 上村源悟さん)のご協力を得て、
特産のトウモロコシを栽培していただきました。
生育途中で猪や猿の出没もあり、
久保田芳男さんや廣中健太さんといった狩猟免許所持者が罠をかけたり、
鉄砲を持って何度も見回りなどをしてくださいました。
おかげさまで8月下旬に2日間に分けて1000本以上を収穫できました。
日常からの生育状況の管理などをしてくださっている用水農協の黒木靖一さんにご指導いただき、
フジミ社員7名と石徹白地区住民で早朝5時30分から作業しました。
その日のうちにフジミ社員の方々に配布することができ、たいへん好評でした。ありがとうございました。
9月26日(日)には、石徹白漁業協同組合(組合長 佐々木茂さん)のご協力を得て、
「自然産卵のための人工産卵床作り」にフジミ社員とその家族10名で参加させていただきました。
組合長が「この時期にこれだけ降るのは記憶が無い」とおっしゃるほどの雨量で、会場を変更して室内から開始となりました。
岐阜県水産試験場の岸先生による講話では、
「岩魚の生態や産卵床作りの条件や手順。そして効果まで」丁寧に教えていただきました。(全国でも5ヶ所しかないうちの1つが石徹白川です)
その後、奇跡的に雨が止んできて桂清水近くの現場へ移動しました。
まずは去年、ここで生まれて育ってきた小魚を避難させます。
小さいながらも黒い身体に白い斑点の特徴的な姿で元気いっぱいでした。
それからポンプで水路に放水して溜まった葉っぱや泥を洗い流します。
鋤簾やスコップや金網笊を使って、砂、砂利、小石など大きさで仕分けしていくのは、なかなか重労働です。
流量や粒の大きさなど産卵しやすい条件にあわせて水路へ戻して完成です。
現地には魚カウンターも設置されており、
遡上や降下の個体数が24時間体制で自動計測されています。
これから晩秋の産卵シーズンが楽しみです。
フジミ社員の参加は3年目になりますが、今回が初参加の方もいました。
白山中居神社の参拝から始まり、
森と水と人の暮らしや祈り、生業が密接に関わっている石徹白地区を体感いただくことができたかと思います。
様々にご協力をいただいている皆さまや自然の豊かな恵みのおかげで新しい発見や関わりが育まれ、喜んでいただき私も嬉しいです。
今後も「井普請や雪囲い」など、ご一緒する機会もあります。
いつの日か「水魚の交わり」と言われるように歩みたいです。
今後ともよろしくお願いします。
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