マガジンのカバー画像

英語科教育法の歩み

78
かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたい…
運営しているクリエイター

#言語活動

文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

2年後期、英語科教育法Ⅱが先週金曜日で無事ゴールイン。大雪や震災の影響で本来の予定と色々変わったところもあったが、みんなよくやり切った。

今年の英語科教育法Ⅱは(文法に苦手意識のあるこの代の学生たちに合わせて)文法指導に焦点を当てた。単に文法の勉強をするわけでも、文法を説明する練習でもなく、「文法の3側面(形式・意味・機能)」と「意味順英文法」を軸にした文法説明と、文法演習のための「言語活動」を

もっとみる
コミュニケーション能力をどう伸ばすか

コミュニケーション能力をどう伸ばすか

英語科教育法IIの第4回。
今回の問いは「どのようなコミュニケーション活動なら力が付くか」
相変わらず大きな問いだ。

実践的なコミュニケーションの力まずある学生は「道案内などの具体的経験をしておくことで、実際の場面で使える」とし、つまり教室外で起こり得るコミュニケーション場面を想定し、それを経験することで実践的なコミュニケーションの力をつけることができると考えた。
より抽象的な視点として別の学生

もっとみる
二人で話せば「やり取り」か

二人で話せば「やり取り」か

英語科教育法IIIの授業ログ。
今回は「話すこと(やり取り)」の模擬授業回。

前回の講義回では「コミュニケーション活動」と「言語活動」の違いを、学生に実際に両者を体験してもらいながら整理した。

その中では「言語活動よりコミュニケーション活動の方が、学習者として好きだ」という意見も見られ、どちらが良い/悪いという話ではないというところに一応着地はしたのだが、でもやはりこれから英語の先生になる学生

もっとみる
「コミュニケーション活動」と「言語活動」

「コミュニケーション活動」と「言語活動」

英語科教育法IIIの授業ログ。
話すこと(やり取り)の講義回。

自分が学習者として教室で日本語話者同士で英語を話すのが嫌いだったこともあって、話すこと(やり取り)の活動は授業者としても苦手分野だ。
授業準備の段階から2-3週間かけていつも以上に勉強したのだが、90分の授業でどこを話してどこを削ぎ落とすかの判断が難しかった。

最終的には、中部地区英語教育学会でも話題になった「コミュニケーション活

もっとみる