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公私を超えた行動が紡ぐアイデア実装の橋渡し

挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は愛知県豊橋市にて地域イノベーション推進を務める室井 崇広さん。公私共にスタートアップ支援を手掛ける取り組みと想いについて伺いました。


── 室井さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

豊橋市役所にて地域イノベーション推進室に勤めています。主たるミッションとして地域産業にイノベーションを起こすことを掲げていて、その手法としてビジネス創出支援、スタートアップ支援を手掛けています。


── イノベーション創出がお仕事でいらっしゃるんですね!具体的にはどのような支援をされていらっしゃいますか?

大きく分けると、スタートアップを育む仕事と、外からスタートアップを呼び込む二パターンに分けられます。育む場合は起業を志す皆さま向けのコワーキングスペースの運営であったり、呼び込む場合は地場企業との協業や行政課題解決への連携などがあります。

スタートアップと行政が協働で課題解決に資する新サービスの開発を行うプロジェクト、Urban Innovation TOYOHASHI


── 室井さんのイノベーションへの熱量はどちらから湧いていらっしゃいますか?

実は私はStartupWeekend(以下SW)豊橋の初代参加者だったんです。当時はビジネスとは縁もゆかりもない福祉の部署にいました。地域での活動の幅を広げようと思っていた矢先、偶然にも巡り合ったんです。


── そして引きずり込まれたと(笑)

衝撃でしたね(笑)スタートアップってこうやって始まるんだと。ビジネスはこんな風に出来上がっていくんだと数多くの学びやエッセンスを受け取りました。そして同時に、興味関心が湧いたんですね。この豊橋地域で新しいことがもっともっと立ち上がるような分野に関わりたいと。

SW豊橋1st(2017)の様子


── そしてプライベートでスタートアップコミュニティに携わり始めたわけですね。

そうやって活動しているうちに、室井はスタートアップを支援したいらしい、との噂が広まり、それが原因なのかはわかりませんが、念願叶って地域イノベーション推進室が新設される際に配属となったんです。見事に公私共にスタートアップ色に染まりました(笑)


── 見事に公私共にスタートアップ色に染まった室井さんに伺いたいのですが、コミュニティを運営する上で大事なポイントはなんだと考えますか?

大きく分けて二つあると思っていて、一つ目は熱量の高い仲間、二つ目は多様性の尊重です。


── 熱量からお願いできますか?

コミュニティを立ち上げたからといって、誰もが協力するよと諸手を挙げて賛同してくれるわけじゃないんです。検索して見つけてくれて飛び込んできてくれるわけでもない。だからこそ、応援してくださる人を見つけ、自分の言葉で熱心に語れるような、そんな行動力が欠かせません。


── 確かに。待っていても何も始まらない現実がありますよね。多様性は如何でしょうか?

やっぱりコミュニティっていろんな考え方を持つ人が集まってくるんです。人によって大事なものも違えば、関わり方もバラバラ。一見、それだと場が成り立たないように思えるかもしれないんですが、その多様性が幅広くなればなるほど、新しい事業展開に繋がっていくと思うんです。


── 同じ人が、同じ場所で、同じ会話をしても何も生まれない、ですね。そんな風にして多様な人が集まるためにはどんな工夫が必要でしょうか?

外から見て、参加している人も、運営している人も楽しそうに見えることだと思うんです。誰もが楽しそうにしていると、期待するじゃないですか。そこに行けば、よくわからないけど何か面白い出会いがあるんだ、何か新しいことが起こるんだって。そしてついつい一歩を踏み出して、気付けば巻き込まれていくんだと思います(笑)

気付けば巻き込まれ運営を共にしたSW豊橋オーガナイザーチーム(2021)


── 室井さんはいつも楽しそうなので惹き付けられる人は確かに多そうです(笑)そんな風にして多様な人々が集いチームを組み、アイデアをカタチにするプロセスを辿ることになると思うのですが、その中でも何を大切にすべきでしょうか?

ありきたりな答えかもしれませんが、トライアンドエラーに尽きると思うんです。最初のアイデアって、僕たちの頭の中の思い込みの域を出てこない。ふわふわした雲のようなものなんですね。けれども、いろんな人に伝えて、意見を貰うことで明確な輪郭を持って見えてくるようになる。


── 空想を脱するためにアクションを起こすことが重要。

だからこそ、僕はトライアンドエラーのハードルを下げることが支援者側として重要な仕事になると思っています。例えば僕は豊橋市の地域ステークホルダーの皆さまと繋がることで、いつでもアイデアを持つ人がフィードバックを貰える体制を整えています。例えば農業系スタートアップのアイデアを持つ人が農家の方や大学の農業研究センターの方にすぐ相談できるように。

TOYOHASHI AGRI MEETUPにて農業を実証フィールドに新サービスの開発に取り組む様子


── 室井さんはアイデア検証の橋渡しを担われていらっしゃるんですね。そんな風にして支援を受ける皆さま、アイデアをカタチにする皆さまの中で、特にその歩みを着実に進められている方に共通点などはありますか?

続きは下記よりお読みください。

https://founderscircle.jp/posts/muroi


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