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動き重なり訪れる昨日とは違う明日

挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は全国を回ってアイデアをカタチにする支援を手掛けられる中本 卓利さん。熱量高くアクションを続けられる背景や想いについて伺いました。


── 中本さんの現在の取り組みについてお聞かせいただけますか?

無理やり一言に纏めると、アイデアをカタチにする支援です(笑)もう少し具体的に表現すると、新規事業を志す企業ご担当者様や家業アトツギ様への研修や伴走ですね。近頃は教育機関に呼ばれて講師を務める機会も増えてきました。

中本さんが手掛けるアトツギのための新規事業開発講座の様子


── 新しい挑戦をされたい方々が増えているのは、どういった背景があるとタクトさんは考えていらっしゃいますか?

昨日と同じ今日を繰り返すと明日はない、と多くの人が気付き始めたからではないでしょうか。日本市場縮小、GPTに代表される技術の急進、加え本業の低迷といった諸々が重なって、多くの方々が駆り立てられているように感じています。


── そんなタクトさんの肩書の中に、ベンチャー投資育成研究会が含まれていますが、こちらはどんな取り組みをされているのでしょうか?

スタートアップに挑戦したいと願う起業家の皆様が集うオンラインコミュニティFounder's Circleの運営に取り組んでいます。


── タクトさんはどのような想いでそちらに関わっていらっしゃいますか?

StartupWeekend(以下SW)に代表される起業体験やスタートアップ育成の取り組み世の中に数多あるものの、継続して支援できる環境はまだまだ少ない。もちろん地域によっては行政や有志が頑張っている事例もあるけれども中々に稀。だからこそ、オンラインを通じてどこからでも参加できる場を届けたいなと思っています。

継続して支援を届けるオンラインコミュニティ


── 少し話は変わってタクトさんの肩書であるコミュニティマネージャーとは、どんなお仕事なのでしょうか?

コミュマネは人によって定義が大きく異なる不思議な職です(笑)自分の中ではコミュニティの熱量を高めるお仕事、と考えています(笑)メンバー同士をお繋ぎしたり、役立つ情報をメンバーに届けたり、イベントを開いたり、相談に乗ったり、コミュニティの応援者を探したり、SNSやメディアを通じた情報発信まで多岐に亘ります。要は何でも屋ですね(笑)


── タクトさんがアイデアをカタチにする支援や、コミュニティ運営に関わるようになった背景があれば教えていただけますか?

原体験は、変化と出会いのない時間を一人ぼっちで過ごしたことですね(笑)大学受験に失敗した際、自分は金銭面で親に迷惑をかけたくないと思って自宅で浪人を選んだんです。ただ、それが想像以上に辛くって(笑)かつて毎日のように笑い合った友人たちは消え、同じ部屋の中でただ同じことを繰り返す、そんな変化のない日常に囚われて軽く病んじゃったんです。


── 変化のない世界に身を置いたからこそ、変化を求めるようになった。けれども変化を作る側ではなくて、支える側に回られたのはどういった背景でしょうか?

大学入学後は浪人の反動からか、変化を求めて世界に興味関心が向いたんです。そこで留学生を支援する団体に所属したんですね。そこで支援の面白さにハマってしまって(笑)自分が準備した場を通じて多くの人が笑顔に変わっていく、目が輝き始めていく、繋がっていく、そんな瞬間に魅せられちゃったんです。

中本さんが大学時代に運営に夢中になった留学生支援活動(Truss Cooking Party)


── 留学生支援の経験から支援側の魅力に気付かれたのですね。それでは、アイデアをカタチにするという文脈は如何でしょうか?

社会人になってから浅草でシェアハウスを運営していたのですが、シェアメイトから「起業するからSWに参加してくる!タクトも来るでしょ!」と連れて行かれたことが全ての始まりですね(笑)そこで週末だけでスタートアップを立ち上げる熱狂に圧倒されちゃったんです。新しいことが始まる瞬間にワクワクし続けていたことを今でも覚えています。


── 私自身もコロナ禍の中でSWに出会い、新しい一歩を踏み出すことができので心から共感します。ちなみにタクトさんのSNSを眺めていると毎週のように全国を飛び回っていらっしゃいますが、どのような想いを持って活動を続けられていますか?

ポエミーかと思われるかもしれませんが、誰でも、いつでも、どこでも、始めることができる、という想いです。昨日と同じ今日を明日も繰り返したくないと強く願ったなら、誰もが変えることができる。もしかすると今は一人ぼっちかもしれないけれども、あなたと一緒に未来を歩んでくれる仲間は必ずいるんだよ、そんな言葉を胸に動き続けています。


── そんなタクトさんは全国から引っ張りだこのように見受けられるのですが、その忙しさから何か困難に出会われた経験をお持ちですか?

特にないですね(笑)外から見ると無数の困難にぶつかっているように見えるかもしれませんが、動き回るからこそ物事が簡単になっている気さえしています(笑)

動き回るうちに海外でもSWを開くことになった中本さん(SW深セン)


── 動き回ると簡単になる?

 例えばちょうど今、自分は宮崎からZoomで佐藤さんと繋いでいるのですが、どうして自分がここに来ているかというと、全国のご縁が重なったからなんです。もし自分が毎週末を家の中でぼんやりと過ごす日々を送っていたら、新しいことを始めようと意気込んだとしても何一つとして前に進まなかったに違いありません。


── ご縁が重なって前に進む。

尊敬する岩城さんという御方がいて、素敵な言葉を授けてくれたんです。「タクトさん、確かに棚からボタ餅は落ちてきます。けれども何もしないと落ちてこないんですよ(笑)動き回っているうちに棚に足の小指をぶつけて、その衝撃で上から落ちてくるんです(笑)」って。勢い余ってぶつかる中でご縁を重ねて進んでいく、そんな自分の生き方とぴったりなので今も心に刻まれています(笑)


── 動き回ると未来が生まれる、ということですね。また少し話は変わって、タクトさんはコミュニティの価値はどこにあると感じられていますか?

熱を永続的に届けられること、ですかね(笑)


── もう少し噛み砕いてお願いします(笑)

もしコミュニティを前提にしなければ、仮にイベントを開催したとしても、その場限りの出会い、その場限りの学びとなってしまって、気付けば熱狂は消え去り日常に戻ってしまう。けれどもコミュニティがそこにあったなら、人と人との繋がりが熱を持続させ物事を前へ前へと進めていく。イベントが湯沸かし器に例えると、コミュニティは保温器のようなイメージです(笑)

コミュニティを前提にした場を届け続ける中本さん(SWセブ)


── そんなコミュニティはどんなコンテンツを準備すべきでしょうか?

続きは下記よりお読みください。


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