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駐妻が持つ課題感たち

 海外に駐在する夫に帯同することは、一見華やかに見える。けれども実際、その裏には多くの課題があるとホーチミンで話を聞くことに。というわけで今回は駐妻が持つ課題感をメモしておこう。

 一つ目の課題感は孤独。現地で自分と同じ立場で時間を割いてくれる人は少なく、SNSで偶然に見つけたとしても「一緒にお茶しませんか?」と誘うのはハードルが高い。もちろん日本人コミュニティもいくつかあるけれど、すぐに意気投合して一緒に交友関係を築けるかというとそうでもない。

 では駐在している夫との時間を充実させれば良いのでは?と考える方も多いが、夫も多忙な場合が多い。駐在先を拠点にして出張の日々であったり、片道二時間の通勤に加えて毎週土曜日も出勤する方もある。

 二つ目の課題感は仕事。夫が駐在先で手当てが付くことから無理に働く必要はないものの、自分自身の社会との接点を持つため、そして今後のキャリアのために仕事をしたい人も多い。しかし、税金やビザの関係でそれが難しい場合もある。

 加えて、夫の会社からは妻が専業主婦であることを条件に手当や住宅が準備されることも多く、そのために仕事を持つことが制約され、結果的に仕事の断絶が起こってしまうことがある。

 三つ目の課題感はキャリア。二つ目の仕事と大きく関連するが、日本でのキャリアを一旦中断し、海外での生活に適応する中で、自分のキャリアをどう再構築するか迷うことがある。

 日本で働いていた時はある程度のキャリアパスが見えていたものの、それがリセットされ、かつ海外にいるという特殊な環境であるが故に、今後の人生をどう進めるかという選択肢が無数に増え、それが逆に迷いを生む要因となってしまう。

 駐妻と聞くと、理想の人生、優雅な海外生活とイメージする人は多い。けれども現実はそうではなく様々が課題がある。そして課題があれば、そこにはビジネスを含めてチャンスがある。人々の困りごとに耳を傾け、そこから相手も自身も幸せになる機会を作り上げていこう。

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