見出し画像

人の心に沿って設計を

「美味しいから売れるわけじゃないんです!人の心の動きを理解しないことには、飲食で勝負できないんです!」と、ベトナムで飲食店を展開して活躍する起業家にお話を伺うことに。というわけで今回は、彼から授かった三つの心の動きを紹介したい。

 一つ目の心の動きは時流。彼曰く、流行に乗れば誰でも成功できるとのこと。人は本来、飲食を選ぶ際に「味」を厳しくチェックするものの、流行っているものであれば「間違いない!」という思いから、その確認をすっ飛ばして足を運んでくれるとのこと。

 例えば、かつて世間を賑わせたタピオカ大繁盛時代、タピオカ屋を始めればどんなに商売が下手でも成功するように。

 二つ目の心の動きは色彩。彼曰く、写真映りが良ければ味はそこまで重要ではないとのこと。特に若い世代ほどSNSで拡散する綺麗な写真、特にイイネが付きそうなを求めて足を運んでくれるとのこと。

 例えば、かき氷を売るとすれば、超巨大にして食べ切れないサイズにしたりり、トッピングに工夫を凝らしてカラフルにすることで、味は必要最低限で済んでしまうように。

 三つ目の心は待機。彼曰く、人は待つことで物事に価値を見出すので、大きな提供スピードに重きを置く必要はないとのこと。老若男女問わず、行列ができていたり予約しないと入れない場合、逆に希少性や特別感から価値を感じてくれるとのこと。

 例えば、かき氷屋を始めるにしても、小さい店舗を構えて一日に百食に限定してみたり、氷を職人が手で削り出すパフォーマンスを取り入れることで、お客様が待つことを喜んでくれるように。

 飲食において味はもちろん重要、けれども味以外にも人の心が動くきっかけはたくさんある。トレンドに乗っているかどうか、色彩が豊かかどうか、人々が待っているかどうか。もちろんこれらのエッセンスは飲食以外にも応用できるので、何か新しいことを始めたい際はご参考くださいませ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?