90.僕の叶わなかった夢を、僕が大嫌いだった同期が叶えた
皆さん、Boa tarde!
今回はある人物について書こうと思う。(これからこういう人物の紹介とかも書いていこう)
彼とは小学校の選抜チームで出会い、中学では町のクラブチームで共にプレーした。
その中学のチームの時から、僕は彼のことが大嫌いだった。
チームメイトは上手い選手ばかりで、技術のない僕に対してGK(ゴールキーパー)の彼は、いつも罵声を浴びせてきた。
そんな彼は当時、兵庫県の選抜チームに選出されていて、チームの練習もたまに参加できない日があった。
僕はそれが嬉しくて堪らなかった。大嫌いな選手の顔を見ずに済むからだ。
そして高校では、それぞれ兵庫県の高校へと進学し、僕は市内の高校へ。彼は兵庫県(全国でも)名門・滝川第二でプレーすることになった。
そして3年生の最後の大会。選手権大会県予選、僕たちは彼らと試合することなくベスト8で敗退した。
彼の所属していた滝川第二は、兵庫県で頂点を獲り、全国大会へと駒を進めた。僕は、ここに出るのが夢だった。
皮肉なことに、嫌いだった選手がその夢の舞台に。
全国大会でも、順調に勝利していき、いつしか彼を応援するようになっている自分がいた。
決勝まで勝ち進んだ滝川第二のGKで、ピッチに立っていたのは彼だった。そして見事勝利し、日本一となった。
僕の叶わなかった夢を、さらに日本一を成し遂げた彼に対して、どこか誇らしかったのを今でも覚えている。
高校時代、試合もできなかったので、直接会うことも1度あったかないかだ。
そしてお互い大学に進学し、卒業後、彼がどう歩んだのかは詳しくは分からないが、数年前から母校のGKコーチとして働いている。
2年ほど前、本当に久しぶりに中学の仲間たちと再会した。
僕は正直に、“俺はお前が大嫌いだった”と伝えた。
ただ僕が海外で今もなおプレーしていることを知っていてくれてたみたいで、思いもよらない嬉しい言葉をもらった。
そして昨日SNSで、“noteの記事で何か面白いネタが欲しい”と、投げかけると、彼がネタを提供してくれ、嬉しいことにこのnoteも見てくれていたので、思わず今日はこの記事を書かせてもらった。
お互い違う仕事だけど、それぞれ頑張っていこう!
こうやって僕のnoteを見てくれて、温かいメッセージをもらえるのは本当に有り難い。それだけでも続けている意味はあるなとつくづく思う。
またこちらでも、noteの記事内容を募集したい。気軽にコメントなどいただけると嬉しい。
今回はこの辺りで!良い休日を。VAMOS!!!!!
たくむ
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