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『自分の薬をつくる』著:坂口恭平

とっても良かったので、久々に本の記録を。

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僕がここ何年か目指してきていたものが、綺麗に纏まっていた。やっぱり必要なのは「言語化」だ。
自分の中に渦巻く「声」を言葉にしてみることが必要だと坂口さん言っている。
本当は、自分の中になんだかわからない感情というか心の動きがたくさんある。僕の場合、そういうものが分からなくなってくると、どんどん体調が悪くなる。
でも、なかなかそれを拾い上げることは難しい。それくらい曖昧で弱々しい動きを拾わなくてはならない。
しかも、言葉にしてしまうと、世界がずれてしまうこともある。
できるだけ、鮮やかにそっと掬い上げなくてはならない。上手くなる必要はないけれど、鮮やかである必要がある。
そうやって、少しずつ自分の声と対話をして自分を前に進める必要がある。

「何かを変える」というのは多分できなくて、「自ずと変わってしまう」というのが正しい表現だと思う。
「変わりたい」と思って変わることはなくて、「変わりたい」と思っている自分に気がついて、気がついたまま経験することで、何かが始まるんだと思う。
静かなようで激しい動きがそこにはある。

僕の中での自分の薬を考えてみた。
・夜早く寝ること。できれば10時くらいまでには。
・7時間半、しっかりとねむること
・朝と昼間は日差しを浴びること
・冷房や暖房に当たりすぎないで、適度に季節を感じること
・にこにこできないものとは極力関わりを避けること
・やる気がないのに無理して続けないこと
・朝はコーヒーを飲むこと
・文章を考える時はパソコンでOK、でも毎日の日記は手書きをすること
・好きな本を好きなだけ読むこと、数ページでやめても大丈夫
・約束の時間よりも早めに到着すること
・最初は人に合わせないで、まずは自分の動きを尊重すること
どれもこれも、意識していると心地よく生きることができる。逆に、できていない時は調子が悪くなる。
調子が悪くなったらチャンスだ。なんとかその調子の悪さを言葉にしてみる。僕がnoteで取り組んできたのはそういうことだったのかもしれない。

自分が心地よいことを、日課にしていく。日課はとても大事だ。
坂口さんは、さすが言葉にするプロと言った感じで、今回も自分の考えをさらに鮮やかに言葉にしてくれていた。
定期的に読み返して、軌道修正するのが良いのかなと思う。それと同時に、一度読んだらもう必要なくなるものだとも思った。
それくらい綺麗な言葉で描かれていて、一度にいろんなものが自分に投げれ込んでくる。

坂口さんのようにはなれないけれど、僕は僕なりに、進む方向を、言葉に表しながら、決めて行けたら良いなと思う。

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