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よそおう

先日、妻から「あなたは白い服が似合うから、白を買えばいい」と言われました。ふだん着ない色の服を「セールで安かったから買ってきた」という僕の言葉を受けたものです。

「着ているもので、どんな人か判断されるのだから、他人からどう見られたいのか考えてみたら」

そんな風に言われたときに、「よそおう」という言葉を思い出しました。服装という熟語のとおり、着ている物を表すほかに、「~と見せかける」という意味もあります。

その昔、駅で警察官の制服を着た男による事件がありました。これは、法律の勉強をしている中で取り扱われる事件でしたが、外観を信じてしまうことで事件に巻き込まれてしまったり、今では電話による詐欺も「〇〇を装った声、セリフ」だったりするわけです。

よおそい、で季節感を出したり、雰囲気を出すことが必要な職業や機会もあるので、一概に「よそおい」そのものが悪いというわけではありません。テレビなどではしきりに季節感のことが話題になっています。

夏の時期、たまたま寄ったお店でセールをしていたりして、つい買ってしまうと、後になって反省してしまうことがあります。それがまさに冒頭の場面でした。

もともと僕は持っている服の色が少なく、シャツだと、白、紺、以上。セールで買ってきたのは、彩度の低いオレンジ。何となく土のような、茶色とオレンジの中間のような色でした。店の鏡で見たときは、特に問題なさそうでしたが、古着のようなユル感と新しさのない質感は、着ている人がぼんやりとして見えるのです。服自体はきちんと作られているはずですが、着る人の顔立ちに寄って似合う色は変わるのです。

よそおい、と言うと僕はスーツが好きなのですが、なかなか合うものがありません。社会人になったときから、緩やかに痩せているのと、もともと背が高くないのに肩幅があってなで肩という体格のおかげで、たまたまその時合っていたお店のを買って凌いでいる状況です。この時期は、スーツを着ることはほとんどありませんが。

そんなことを考えていると、子は着る服で意識が変わるのがはっきりと分かります。遊び回っていい服と、大人しくしていないとダメな服、事前に決めておくと、だんだんと行動が変わっていくようです。

今年の夏、仕事でも休日でもポロシャツを着ていたら、いつの間にか紺色だらけになってしまいました。個人的に好きな色であり、汗ジミも目立たない気がするのです。

さて、紺色のシャツを来ている人は、どう見えるのでしょう。

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