労働をすると、バカになる理由
突然ですが、皆さんは社会人になってから読書をしていますか?
読書といっても、薄い自己啓発本や漫画の類ではありません。文学的な小説や教養書、古典の類を読んでいますか?
おそらく多くの方は、
「忙し過ぎて、小説なんてここ数年読んでないよ…」
と思われたんじゃないかと思います。
なんなら、学生の頃に嗜んでいた趣味ですら、ここ数年は疎遠になっている….という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう。社会人になって労働をし始めると、人はいつしか労働に束縛され、本を読む余裕すら無くしてしまうのです。
そして、毎日を労働で消耗させ、本をロクに読まず、勉強しなくなってしまった結果、バカになってしまうのです。
ということで今回のnoteでは、「なぜ労働をするとバカになるのか?」という点について詳しく書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。
労働をすると、すぐ役に立つ情報ばかりを追い求めるようになります
というのも、僕は最近、こんな本を読みました。
なかなかキャッチーなタイトルですよね。世間で話題になっているこの本に、非常に共感できる部分がありました。
それが、「労働をしていると、人は自分のキャリアやお金儲けに役立つ情報のみを収集しようとしまう。」という点です。
そのため、小説や教養書、古典など、自分のキャリアやお金儲けに直接的にに関係していない、いわゆる"読書"に関しては、「役に立たない」と判断され、切り捨てられてしまうのです。
本書のこの主張に、僕は心の底から共感します。
その証拠に、本屋の店頭には自己啓発本や投資本の類ばかりが並んでいます。なぜなら、近年はそういった書籍ばかりが売れているからです。
事実、Amaznoで書籍の売れ筋ランキングを見ると、速読法や片付け術、自己啓発本の類ばかりがランキング上位に来ています。
一方、文芸書や学術書の類はほとんど上位にありません。それらの類の本は、自分の人生の役に立たない・必要ないと捉えられてしまうからです。
実際、この本の著者の三宅さん自身も、学生時代は読書が大好きな人だったようです。しかし、新卒でIT企業に就職し、朝9時から夜8時まで働いていると、読書をする余裕が全くなくなってしまった…ということです。
僕自身も思い返すと、JTCに勤めていた頃はほぼ読書をしていませんでしたよね。労働で疲れ果て、風呂に入って寝るだけの生活を送っていました。
唯一読む本と言えば、「どうすればこの状況から抜け出すか?」「どうすれば会社を辞めてお金を稼げるのか?」という内容の、自己啓発本やお金儲けの類の薄い本ばかり…
自分の生活を考えるだけで精一杯で、他のことに目を向ける体力や気力は1ミリもありませんでした。
ただ、こうして労働で消耗していても、毎日欠かさずに読むことができる媒体がたった1つだけあります。
それが、"スマホ"です。
労働で消耗すると、スマホばかり見るようになり、バカになります
スマホって、いくら労働で疲れていても、ついダラダラと見ちゃいますよね。
いや、むしろ、労働で疲れている時のほうがスマホを見てしまうかもしれません。
疲れていても、なぜスマホだけは見ることができるのでしょうか?
答えは、スマホは「自分にとって都合の良い情報」しか出してこないからです。
TiktokやYoutubeをイメージしていただければ一目瞭然ですが、自分にとって都合の悪い情報が出てくることはありませんよね。
TiktokやYoutubeでは、アルゴリズムがその人の好みを判断し、その人が好みそうな動画をひたすらレコメンドしてきます。
そして、どの動画も見やすく編集されており、YouTubeやTikTokを開いたが最後、次々と面白そうな動画がレコメンドされ、スマホから手を離すことができなくなります。
このように、スマホ経由で見る情報は完全に無駄が排除され、自分の脳にとって快適な環境に仕上がっているわけです。
だからこそ、YouTubeやTikTokの中毒性が高いわけですね。
スマホの危険性についてはこちらの本に詳しいので、興味ある方はぜひ読んでみてください。(スマホばかり眺めていると、こういう本も読めなくなってくるわけですが…)
一方で、小説はどうでしょうか?
小説は表現が冗長な上、自分にとって興味のない情報も読まざるを得ません。かつ情緒的な部分もあるので、小説を読み切るのにはスマホを眺めるのと比べ、かなりの体力が必要になります。
こういう理由から、現代人は冗長な小説や教養書、古典ではなく、求める情報をすぐに得ることができる自己啓発本やノウハウ本(速読術、片付け術など)ばかりを好む傾向にあるのです。
しかし、いくら労働で疲れているからといって、スマホの動画やSNS、自己啓発本やノウハウ本ばかり読んでいると、人はどうなってしまうのでしょうか?
最終的には、自分の"アタマ"で考えることができなくなります。つまり「バカになる」ということです。労働は容赦なく、人を堕落させます。
労働で消耗してしまうと、本も新聞も読めず、ついついスマホゲームやSNSを優先してしまいます。
スマホやSNSでは、基本的には自分にとって都合の良い情報しか出てきません。なぜならアルゴリズムによってターゲティングされているからです。(これを「エコーチェンバー現象」と呼んだりもします。)
すると、知識が偏った人間になり、無知になっていくのです。
労働で消耗し、スマホや自己啓発本ばかり読むことの恐ろしさをお分かりいただけたでしょうか?
資本主義の限界と闇
では、なぜ僕らはこんなにも労働で消耗しなければならないのでしょうか?
それについては、こちらの本が参考になります。
この本では「資本主義そのものが、24時間人々を労働させている」と言及しています。とても共感できる一文です。
つまり、株主のために最大限のリターンを出すことを前提に設計された社会が「資本主義社会」になるということです。
彼ら株主を満足させるためには、無限大のリターンが必要になります。なぜなら、株主の欲望には際限がないからです。
では、その「リターン」がどこで作られていくかというと、「僕らの消費」です。
最大限のリターンを株主に提供するため、企業は株主のために24時間働き続けることを強制的に求められます。
消費者もまた、24時間消費し続けることを求められます。
これこそが「資本主義の限りない欲望」です。
だからこそ、「今の資本主義は、眠ることができない」という顛末になるのです。資本主義社会の矛盾が顕著に現れています。
自由な社会であるはずなのに、なぜか僕たちは会社のために忠誠を誓い、奴隷化して、働き続け、企業のために無駄なモノを買わされ続けているわけです。
つまり、悲しいきかな。現代のサラリーマンはひたすら労働を強要され、どっぷり消費もさせられる歯車に組み込まれてしまっているわけです。
こうして疲れ果てたサラリーマンは、TiktokやYoutubeなど、アタマを使わずに楽しむことができる娯楽しか選択できなくなります。
ストレスで物欲も高まり、動画やSNSでターゲティングされた広告に刺激され、欲しくもない商品を購入することになります。
頭を使って料理をする気力もなくなりますから、疲れてジャンクフードを食べて太り、健康商品に手を出し、高額な医療のお世話になる…と、知らぬ間に資本主義社会の闇にまんまと引っかかってしまうのです。
ということで、何も考えずに会社の言うことに従ってただ労働をしているだけでは、あっという間にバカまっしぐらになってしまうのです。
資本主義の限界が、目の前に差し迫っていますね。
労働はほどほどに、週に4時間だけ働いてあとは好きなことをすれば、バカにならずに済みます
では、労働で消耗してバカにならないためにはどうすればいいでしょうか?
それは「労働」をほどほどにすることです。
冒頭でご紹介した「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の著者の三宅さんは、本のまとめに「半身こそ理想だ」と書かれていました。
この主張については、僕も心の底から同意です。
要するに、労働はほどほどにして、あとは自分の好きなことを人生でやればいいという考えです。
前述した通り、労働に全身全霊を捧げてしまうと、身も心もバカになります。
僕もかつてはJTCで週5日、40時間の労働をしていましたが、週末は疲れ果て、ただ寝るだけで時間が過ぎていきました。
料理する気力も本を読む気力も無いので、三度の飯はすべて惣菜か弁当か外食….暇潰しはスマホで見るYouTube。
こうなるともうダメです。身も心もボロボロになり、どんどん自分がバカになっていくのを感じました。
だからこそ僕は入社10ヶ月でJTCを退職したわけですが、あのまま勤め続けていたらと思うと大変恐ろしいです….
ですので、このような負のループを打破するためにも、最終的には僕のように、「週4時間程度にまで労働時間を減らすこと」をオススメします。
週に4時間ほど働いて、残りの時間はすべて読書や家事、自分の好きなことに充てるのが理想です。
労働は「全身」ではなく「半身」、いや、それどころか、個人的には「四分の一身」くらいでもいいと思っています。
ちなみに僕自身は、JTCを辞め、その後は短期離職を繰り返した結果、最終的にはいつでもどこでも自由に働ける、完全自由なライフスタイルを手に入れることができました。
ちなみに、現在の僕の働き方はこんな感じです。
僕自身も、今の生活は「サイドFIRE」だと思っています。適当に仕事をして、残りは自分の好きなことをする悠々自適ライフを手に入れました。
ただ、ここまで来る道のりは大変険しかったです。それこそ、毎日労働をして、帰宅してスマホを眺めるだけでは、週4時間だけ働けばいいような自由なライフスタイルを手に入れることはできません。
それこそ、「アタマ」を使って、自分が働かなくてもお金を稼げる「仕組み」を構築する必要があるのです。
では、僕はどのようにして「週4時間だけ働き」、「生きてけるだけの最低限の収入」を得ることができるようになったのでしょうか?
そのノウハウはこちらのnoteにまとめていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
ではでは
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