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【できるリーダーは、「これ」しかやらない】若いリーダーのバイブル、となるかもしれない。

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

少し仕事で"リーダー"になることについて、考えなければいけない事態になった。
僕は困ったことがあったり考えがまとまらないときには、本からヒントや回答を得ようとする事がある。
リーダー、というものについて考えたこともない僕は、「リーダーとはなんなのか?」という漠然とした疑問に答えを出すため、書店を彷徨った。

そして、この本に出会った。

一言で言うなら、非常に役に立った。

リーダーとは何か?という疑問や課題に直面した人にとっては、心の楔が取れるような思いになる事は間違いない。

〜「イマドキ」の社会人とは〜

まず、筆者が「イマドキ」の社会人について、冷静に分析している事に興味をもった。
まだ30代の僕にとっては、当然の考え方なのだが、少し上の世代の人はおそらく理解していない、もしくは、理解出来ない感覚だろうと思う。

今の若い人は、仕事はそこそこで自分の時間が欲しいのである。

仕事を頑張ればお金を稼げるが、お金は最優先ではない。お金よりも優先すべきは、時間、なのである。

もちろん、仕事に対して甘い考えを持っていたり、仕事をサボろうとしているわけではない。むしろ、割り当てられた仕事は真剣にやる。
若い人は、ON・OFFがハッキリしているのだ。仕事とプライベートをしっかりと切り分けている。
だからこそ、仕事に効率を求めるのである。

とにかく無駄を省く、曖昧な指示は聞き入れない。感情論や根性論でもはや若い人たちは動かない。

そして、これは僕の経験からだが、頭の良い優秀な人ほどこの傾向は強い。

僕も社会人を数年やっているが、無能なリーダーほどこの部分をわかっていない。

本当は、そんな無能で自信満々なリーダーにこそ読んでもらいたい1冊なのだが、自分の無能さにきづいていないのだから、こんな本を手に取ることもしないのだろうな。

〜プレイヤーがリーダーになった時の大きな失敗〜

素晴らしい営業スキルを持っている人が、エリアマネージャー等のリーダーになった場合のよくある失敗が「任せる」という事をしない事だ。

優秀なプレイヤースキルをもった人が、そのままリーダーになってしまうと、自分のやり方以外が認められないのだ。

部下のやり方が気に入らず、横から口出ししてしまう。しかし、プレイヤーのやり方は十人十色。様々なやり方で成功へ導く事はいくらでも可能だ。
しかし、優秀なプレイヤーだった人ほど、自分のやり方を正しいと信じて止まないので、部下に自分のやり方を押しつけて余計なプレッシャーをかける。

さて、優秀なプレイヤーだったが自分のやり方以外をみとめられない人が、何か勘違いをして「自発的に動ける部下」を育てようとした時が1番厄介である。
「まずは自分で考えてやってみろ」
この台詞は本書では最悪と書かれている。僕もかつての上司に言われた事があるが、最悪である。

いざ、自分のやり方でやってみた時に、そのやり方が気に入らなかったらしく、その上司から理不尽に怒鳴られ罵倒された経験がある。
本人の中で正解があったにも関わらず、それを教えず放置され、結果、ただただ本人にとって気に入らないというだけで怒鳴られたのだ。
あえて言っておくが、僕はその時"結果"はキチンと出していた。その上司が気に入らなかったのは、僕のやってきた"過程"である。

本人の中に明確に正解があるのであれば、明確な指示を出すべきだ。「自発的な仕事をしてほしい」と思うのであれば、ある程度許容範囲を持ち、部下の自由を認めるべきだ。

「自分で考えてほしいが、正解はひとつしかない」そんな矛盾した考えを持つ上司にこそこの本を読んでほしいが、自信満々の彼はこんな本を手には取らないだろう。
(半分愚痴になってしまった事をお許しください)


〜これからリーダーになる人にオススメ〜

さて、僕はこれから自分がリーダーになるかもしれないので、この本を手に取った。
正直、この本の内容をそのまま実践してみる価値はあると思う。

これからリーダーになる人、今リーダーとして悩んでいる人、チームにイマイチ成果がでないリーダーの人、若いリーダーの人、、、

自分に謙虚で、まだまだ意欲のあるリーダーには一度手に取ってもらいたい本だ。

もう学ぶ機会もない気力もない、あぐらをかいた年配リーダーに大きな差をつける一冊になるかもしれない。

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