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【職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術】濫用にはご注意を
オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆
〜ムダに争わない?反応しない?〜
職場の人間関係に悩む人は多い。
大人の社会なのに子供じみた嫌がらせをする人が絶えない。
「モラハラ」という言葉もすっかり巷では定着してきている。
本書は、職場で受ける嫌がらせに対して自分を守るための返しや言い回しなどを、具体的に紹介している。
タイトルは、生きづらい職場環境にいる人にとって、救いの手を差し伸べてくれるような頼もしさがある。
実際のところ、人から何か嫌がらせをされた時のために反撃の手段をいくつかストックしておくのは自分の心を守るためには必要である。本書の中にもいくつか使えるものはあった。
しかし、正直に言わせてもらえば、半分くらいは「実際に使えばトラブルになるだろう」と思ってしまうようなものだ。
表紙に「ムダに争わない」「ムダに反応しない」と書いているにも関わらず、その内容は「そこそこの反撃手段」である。
〜使いすぎはあなた自身を"嫌な人"にする〜
著者には申し訳ないが、いくら「これを言ったら相手はもう何も言えなくなります」と書かれても、実際に使えば余計に事態が悪化する光景しか思い浮かばないものもあった。
本書で紹介される"言葉の護身術"を濫用すれば自分自身が嫌な人になる可能性もある。
薬にも毒にもなる一冊、と言えるかもしれない。使う人次第である。
とはいえ、本書の内容が救いになる人がいることは間違いない。
職場に嫌な人がいて悩んでいる人は試しに手に取ってみてはいかがだろうか。少しでも現状を改善出来る"ヒント"ぐらいは見つかるかもしれない。
逆に相手と真っ向からケンカするつもりなら、相手に効きそうな嫌味の手段として使えるものは多い。ただし、それはあなたにとって良い結果は招かないと思われる(笑)
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