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言葉にならない何かが静かにあふれ出すメロウな実話――松村進吉、丸山政也、鳴崎朝寝『エモ怖』、11月27日発売!

恐怖で震えるより、静かに心を震わせる怪談があってもいいのではないか。長年の取材でそうした体験談こそ、いつまでも心に残って忘れられないんです――「超」怖い話の松村進吉の一言で始まったこの企画に、奇譚百物語の丸山政也、注目の新人・鳴崎朝寝が賛同。

「言い知れない切なさ」「甘さのにじむ寂しさ」
「後悔の残るしあわせ」「幸福なあきらめ」

一筋縄ではゆかない感情があふれ出す、忘れがたい「記憶」という名の実話怪談。
生と死の交わる繊細な世界観の装画は、YOASOBI「夜に駆ける」のMVを手掛ける藍にいな。心に残る1話がきっと見つかる、ぜんぶ実話の【エモ怖い話】

内容・あらすじ

確かに幽霊の話、怪奇現象の話なのだけれども、彼・彼女の中では怖いとは別の感情で記憶されている体験。
言葉にならない何かが静かにあふれ出すメロウな実話怪談集。

・人身事故でできた待ち時間、偶然昔好きだったバンドマンに再会した彼女は想い出話に花を咲かせるが、なぜか彼の言葉の一部が聞き取れなくて…「憧れの延長線上」
・家出した時に籠る公園の土管。内壁に書かれた〈しょうぼうしになりたい〉という落書きが見るたびに変化して…「土管」
・密かに想いを寄せる文芸部の同級生。彼女には彼氏がいたが心霊スポットに行ってから異変が…「さよなら近藤」

――他、心揺さぶる41の実話。

著者紹介

松村進吉 Shinkichi Matsumura
1975年、徳島県生まれ。2006年「超-1/2006」に優勝し、デビュー。2009年、老舗実話怪談シリーズ『「超」怖い話』の五代目編著者に就任、同シリーズの夏版を牽引中。近著に『怪談稼業 侵蝕』(角川ホラー文庫)、主な既著に『「超」怖い話 ベストセレクション 奈落』(竹書房文庫)など。twitter@out999

丸山政也 Masaya Maruyama
2011年「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞。「奇譚百物語」シリーズ、『怪談実話 死神は招くよ』『恐怖実話 奇想怪談』など。共著に「てのひら怪談」「みちのく怪談」「瞬殺怪談」各シリーズ、『怪談四十九夜 鬼気』『怪談実話コンテスト傑作選3 跫音』『怪談五色 破戒』『世にも怖い実話怪談』など。

鳴崎朝寝 Asane Narusaki
東京都出身。2018年より毎月開催中の〈怪談マンスリーコンテスト【怪談最恐戦投稿部門】〉で度々入賞、参加既著にそれら入賞作を収録した『稲川淳二の怪談冬フェス ~幽宴二〇一八』(竹書房文庫)がある。2019年『宵口怪談 無明』にて単著デビュー。

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