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『瞬殺怪談 死地』平山夢明ほかー1話1分!すぐ読めて怖い、即冷怪談154話!

即怖い!1話1分!
一瞬で震える超短編実話怪談!

すぐ読めて、怖い!

内容・あらすじ

1話2ページ以内の短編実話怪談を凝縮して詰め込んだ大人気シリーズ〈瞬殺怪談〉第7弾!
ホラーの鬼才・平山夢明を筆頭に、我妻俊樹、黒木あるじ、黒史郎、神薫、田辺青蛙、つくね乱蔵ら名だたる書き手に加え、
怪談DJの響洋平、せんだい文学塾会長の鷲羽大介、そして〈怪談最恐戦2020〉で怪談最恐位に輝いた夜馬裕が初参加。
総勢10名が154話の恐怖をすべて書き下ろす!
ノータイムで訪れる、ぶっ通しの戦慄の果てに広がる荒涼とした死地を体感せよ!

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試し読み冒頭1話

ノック音  夜馬裕

コン、コン、コン、コン――。健介さんは、部屋に響くノック音で目を覚ました。

枕元の時計に目をやると夜中の三時半。こんな時間に玄関を叩く迷惑な奴がいる。

男子学生ばかりのマンションで、週に一度は誰かの部屋で酒盛りするほど仲が良い。どうせ酒の切れた奴が、ビールか焼酎を拝借しに来ただけだろう。

仕方ないので起き上がると、健介さんは玄関の扉を開けた。だが、外には誰もいない。

すると、「おい、こっちだよ!」と廊下から男の声がするので、そのまま一歩廊下へ足を踏み出そうとして、健介さんはふと気になった。

あれ、玄関って、部屋の右側にあったっけ?

途端に、冷たい風が顔へ吹きつけて我に返った。

外に面した窓を開け放ち、身を乗り出して五階から飛び降りる寸前の自分に気づく。

すると、部屋の奥の暗がりから、「惜しい!」という声や、ケタケタという含み笑いなど、たくさんの声が聞こえてきた。考えればこのマンションに、仲良しなど一人もいない。

引っ越しを決めるまで、こんな具合に騙されて、三回も飛び降りそうになったという。

➡続きは竹書房怪談文庫公式・怪談NEWSにて読めます📖

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