▶「大東亜戦争終結ノ詔書」が放送された日に寄せて◀(2024年8月15日)
今年も8月15日がやってきました。
1945年8月15日の正午、昭和天皇によって「大東亜戦争終結ノ詔書」が朗読され、このとき日本国民の多くが日本の敗戦を知ることとなりました。
8月15日は何の日かと問われたとき、日本の場合は「終戦の日」とか「終戦記念日」と答えることが多いでしょう。小中学校の社会科の教科書でも、多くがこの日を「終戦の日」と記載しているので、仕方のないことだと思います。
イギリスの場合、8月15日は「Victory over Japan Day(対日戦勝記念日)」となっていて、その他の戦勝国のほとんどは、日本が降伏文書に調印をした9月2日を終戦に関わる記念日としているようです。また韓国は「光復節」、北朝鮮は「解放記念日」という呼び名で8月15日を日本による支配からの解放を記念する日にしています。
このように8月15日は各国で呼び名や捉え方が違いますが、当時継続していた戦争の一つの区切りだったといえると思います。
私にとっての第二の故郷ともいえるシンガポールの場合、1945年8月15日を迎えた瞬間に日本軍による支配が終わったわけではありませんでした。シンガポールに留まっていた日本軍は1945年9月12日に降伏しています。そして日本の占領時に使われていた「昭南島」という呼称は「シンガポール」に戻ることになります。
シンガポールを歩いていると、そんな歴史を感じる場所が多くあります。
夏休み明けの授業の初回には、この辺りの歴史について触れようと思っています。そのときのために作成途中の授業スライドの一部を紹介します。
シンガポールに対する思い入れがあるだけに、スライドの枚数がどうしても多くなってしまいますが、授業を受けている生徒にとって情報過多になってしまっては、メッセージの核または本質が逆に伝わりにくくなってしまう可能性もあるので、夏休み明けまでにスライドを精査しなければなりませんね。
この点については、ピタゴラスの言葉を肝に銘じようと思います。
「多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい。」
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