Gaichi Create

映像制作とライブ演出、配信等を生業にしております。テレビの現場で20年以上働かしてもら…

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映像制作とライブ演出、配信等を生業にしております。テレビの現場で20年以上働かしてもらいました。 映像に限らず、言葉やストーリーを上手に使って、生きる素敵さをお届けできたらなって思っています。 心震えるものをお届けできたら、ひとりひとりの心が豊かになります。

マガジン

  • テレビの仕事

    テレビの仕事ってこんな感じ。 映像を作ることを教わったテレビ業界。それ以上にもっともっとが止まらなかった。 作ることの素敵さ、それを見てくれた人々の笑顔や感動をたくさん届けようと誓った瞬間がテレビでした。

最近の記事

さくらとKIZUNA

地球のどこか。 見た目は楽園みたいなところに、時代の流れやバタバタした世界から離れ、ひとりの博士が人生の最期を静かに暮らしたいと考え、自分が最初に作ったロボットと一緒に移住しました。 人間にとって素晴らしい世界を作りたいと考えていた博士の夢は、ロボットに感情を学ばせるA Iを作り上げること、そして一つずつ学んでいくロボットが博士や守りたいと思う人やもののために諦めないで頑張ることでした。 ネットという超効率的な道具ができあがって以来、家族や人とのつながりが希薄になり、失敗

    • 映像の作り方⑤〜知ってること全部

      さてさて、撮影も終わり帰ってきた制作は、何をするのか? 制作に休みはありません。 撮影が終わるとこの後、編集と整音の作業が待っています。 編集は、本編集に入る前に仮編集ということをやります。 仮編集は、本編集に入る前にディレクターがやるオフラインというものです。オフラインと対照的に本編集のことはオンラインと言います。 仮編集は、余分なところを切って必要なところを理論的につないでいく作業。これが、短い30分番組でも2日くらいかかります。 仮編集の時にテロップを何を入れるか、ど

      • テレビの仕事〜眠れない日々~ 無知すぎた・・・僕

        今となっては、働き方改革とやらでブラック的なことはあり得ない話になってきてますが、当時のテレビ業界は寝てない時間が長いのを自慢する傾向がありました。(今考えれば、変な人たちの集まりですが・・・w) とにかくテレビ業界のことを本当に全く知らないまま入って行ったので、次になにが起きるのか予想すらできなかったんです。ただただ瞬間瞬間で対応していくしかない状況でした。しかも、話して教えてくれる人が本当に少なかったので先輩の仕事を見ながら盗んでいくしかなかった。 そんな状況の中にいると

        • 映像の作り方④〜知ってること全部

          さて、台本が上がりロケスケジュールも組み終わり、各所に連絡を終割りましたね! いよいよロケ当日です。 基本、ロケ当日は制作スタッフは、ほぼほぼ寝てません。今は働き方改革などがあるので、そんなことは許されないところですが、当時は寝ないのが普通。 『え?効率落ちるよね』『絶対にミスが起きる』って思いますよね。 効率・・・きっと落ちてるし、ミスる・・・小さいミスはありますがスタッフ内でフォローし合います。が、大抵ミスらないです。しかもアドレナリンが無茶無茶出てるので、眠くないし、テ

        さくらとKIZUNA

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        • テレビの仕事
          5本

        記事

          映像の作り方③〜知ってること全部

          撮影スタートするのにも、まだやることはある。 番組スタート時に打ち合わせをした構成作家と今度は撮影前に台本を作ってもらうために打ち合わせをする。 ここからはとても具体的な話になる。 出演してもらうタレントさん、お笑い芸人、知識人などなどに番組でどんな立ち位置に入ってもらって、何をどう伝えるかを台本で固めていく。 ここを一歩間違うと、わけなわからない番組になってしまう。w 打ち合わせをして台本を作ってもらって、ディレクターが一旦目を通す。 この段階でまともな台本で上がってくる

          映像の作り方③〜知ってること全部

          映像の作り方②〜知ってること全部

           映像を作るにあたり、たくさんのプロフェッショナルと仕事をしていくことになる。はずなんだけど・・・最近の技術の進歩は半端なく早い!なので、本当に簡単にできてしまうものになっていってるのかもしれない。  僕らの時代のことを一応話すことにする。・・・それでないと説明できないから。w  テレビ番組で深夜のまあまあ25時台に放送されるものに寄り添って説明しようと思います。ただ、勘違いして欲しくないのはそれぞれスタッフの心や仕事に対してのプライドやポリシーは、どのパートをやってる人で

          映像の作り方②〜知ってること全部

          映像の作り方①〜知ってること全部〜

           映像の作り方は、それぞれ演出をする人間によってスタイルがあるから、一概には言えないけど、大体こんな感じだよねと言うのは30年やってきたから言える。何回かに渡って映像をやりたい人のために書いておこうかなって思います。  映像には大きく分けて2種類のタイプがあって、最近流行りの配信、つまり『生放送』的なものと収録したものを編集して皆さんにお見せする『収録もの』があります。僕は、業界に入って最初の仕事が生放送のスタッフだったのと、その後、『収録もの』がやりたくてお願いしてやらせ

          映像の作り方①〜知ってること全部〜

          テレビの仕事〜本当の地獄は、まだ先の先

           翌朝、4:30に起きてチェックアウトの準備をして、少し時間があったのでベッドに寝転がったのが危なかった。あるあるだけど、ハッと目が覚めたら6:00。死ぬかと思った。猛ダッシュでチェックアウトをして博多駅に走った。  危機一髪で6:30のこだま号に乗り、ここから各駅で駅弁を買って帰るという任務がスタートする。こだま号の一番後ろの席。博多駅でお弁当を既に6個購入している。ひとつ目の任務完了。  こだま号出発、行き先は新大阪。新大阪で乗り換えて再びこだま号で東京へ向かう。東京着は

          テレビの仕事〜本当の地獄は、まだ先の先

          テレビの仕事〜怒涛の日々は続く・・・

           そうなんです。前日の夜、浜谷CADに「明日福岡行って、明後日帰ってきて。」と言われた僕は、右も左もわからずにテレビ業界に昨日入ってきたズブの素人です。  朝10:00に会社に来た僕は、昨日からの仕事に必死でした。弁当屋さんにこれでもかというくらい電話しなきゃいけなかったので。  電話しましたよ。30社くらい。気付けば夕方4時になり、浜谷CADは僕に言いました。 「中村、そろそろ行かないと間に合わなくなるから」 「はい。じゃあ、いきます。」 「いーなー」とまだ会話すらしたこと

          テレビの仕事〜怒涛の日々は続く・・・

          テレビの仕事〜初日は、まだ続く。。。

           違ったらいけないと思って、ネットで調べたら本のタイトルが「大山のぶ代のおもしろ酒肴」でした。  さあ、前回の続き。そうです。渡辺Dの一言、大山のぶ代さんの本を買ってこいというミッション。正直、「なんだろこの世界」、「違うので良くない??」、「しんど」ってずーっと思ってましたその時は。  昼の12 時でした。地獄の始まりは。。。  会社を飛び出したわけですよ、フジテレビ下通りを目指して。ビルの入口を出た瞬間、我に帰って「あれ?フジテレビ下通りってどこよ???」。  次の瞬間

          テレビの仕事〜初日は、まだ続く。。。

          テレビの仕事~はじまりの歌~

          テレビ業界に入ったのは・・・もう30年も前の話ですやん!びっくりしたその頃の写真をお見せしようと思ったんですけどその頃は、まだドデカ携帯持ってる人がみんなに「すげぇ!」って言われてた時代なんでポケベルすら持ってなかった気がします。  外に出るときどうしたって?ホワイトボードに行き先書いて、戻り時間も書いて出るんですよ。1時間に一回会社に電話して、「なんか入ってますか?」ってデスクに聞く。帰りが遅れそうになったり、次の打ち合わせに行くことが決まったりしたら、また会社に電話するん

          テレビの仕事~はじまりの歌~