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映像の作り方②〜知ってること全部

 映像を作るにあたり、たくさんのプロフェッショナルと仕事をしていくことになる。はずなんだけど・・・最近の技術の進歩は半端なく早い!なので、本当に簡単にできてしまうものになっていってるのかもしれない。

 僕らの時代のことを一応話すことにする。・・・それでないと説明できないから。w
 テレビ番組で深夜のまあまあ25時台に放送されるものに寄り添って説明しようと思います。ただ、勘違いして欲しくないのはそれぞれスタッフの心や仕事に対してのプライドやポリシーは、どのパートをやってる人でもしっかり誇りをもっていた。

 基本的には制作スタッフが中心になり技術チームや美術チームと一緒に番組を作り上げていく。前回も話したが、制作の中もプロデューサー・ディレクター・アシスタントディレクター・デスクと別れている。今では働き方改革のお陰でスタッフがすごくたくさん増えたが、昔は深夜番組は実働チームは、二人で作るものだった。
 番組作りのスタートは、プロデューサー・ディレクター・そして外部から構成作家を招いて番組の根幹部分の話をしていく。どんなテーマの番組にするか、誰を司会にするか、番組の構成はどうするのか、などなどをきっちりと決めていく。

 一応、役割ごとに大体何を仕事とするのかを書いておくことにします。
◉プロデューサー・・・局の編成と話をして、その枠にどんなテイストの
           番組を誰をMCにしてどれくらいの視聴率を見込
           むか、を決定。予算を確保し、番組の全体的な舵
           を取る。
◉ディレクター・・・・番組の全体的なテイストをプロデューサーからヒア
           リングし、具体的にどんな内容にしていくか、どん
           な番組にしていくか、番組カラーを決める。また、
           現場での制作費管理もする。
◉アシスタント
   ディレクター・・基本的にはディレクターのサポートをする。
           ディレクターとは阿吽の呼吸が必要。
◉デスク・・・・・・・アシスタントプロデューサー的な仕事をすることも
           あるが、局まわり、制作進行的な仕事をする。

 さて、話は戻って番組の全体的なテイストや出演者、さらには細かいコーナー案が決まったところでいよいよ現場に仕事が降りてくる。放送日は確定しているので、そこから逆算してスケジュールを組んでいく。
 ロケをする場所のリサーチと仕込み、出演者のオファー、番組の構成表と台本、それらをまず準備する。ほぼ同時進行。ディレクターは、リサーチの結果や自分ん地震で電話取材したものなどを考慮し、番組の内容として最善であろうものを取捨選択し、決定していく。
 これらが終わり、いよいよロケをするために次の仕込みは、技術会社への連絡だ。大抵プロデューサーの息がかかってる技術会社を使う(値段の融通が効くから)。ここではテクニカルプロデューサーが技術全体を仕切る。ディレクターは、撮影の規模や番組の内容を説明し、何台のカメラで撮影をしたいかなどのお願いをする。
 すると、テクニカルプロデューサーは、カメラマンを2人、音声を2人、照明は1人、などと人数の体制を決定する。この場合は、2カメで音声は
それぞれのカメラに収録1ch.は、出演者の喋りで2ch.はノイズで。照明は、都度必要に応じて使いたい。みたいな感じ。
 ちなみに音声さんは、出演者の人数によって地獄になったり天国になったりする。2台のカメラで収録する時の出演者の数が5人だったら10ch.のミキサーを背負わなければいけない。2人なら4ch.のミキサー。僕は最高
16ch.のミキサーを背負わせて仕事をしたことがある。その時の音声さんは、終始不機嫌だった。w
 そしてこれと同時にポスプロと言われるところを予約する。何をするところかというと編集と整音をするところだ。レギュラーは当然喜ばれる。編集マンとMAミキサーを決めて、彼らはロケが終わりオフライン編集が終わった素材を待つ。

次回は、いよいよ撮影スタートってところから。

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