見出し画像

こんにちは。堀内猛志です。
前回のnoteでは『人の本質は変わらないことを望む』という内容について書きました。

脳には現状維持機能(ホメオスタシス)があります。現状維持機能はその名の通り、ひたすら現状を維持させようと、あの手この手を使って変化することや、行動することを止めようとしてきますので、「こうなったら良いけど、まあ、今のままでも良いか」というくらいの気持ちでは、現状維持機能に負けてしまうんですね。英語学習やダイエットが3日坊主になった経験のある人なら誰でもイメージができると思います。

この現状維持機能に打ち勝つために『動く』ことが重要になります。今回のnoteは動くことの重要性がテーマです。


『クラフトする』ために『動く』ことから始める

キャリアクラフティングの基本は動くことです。ただし『動く』だけだと漠然としすぎているので、私はキャリアクラフティングにおける『動く』を3つの動詞に分解しています。それが、『作る』『使う』『巻き込む』です。

『動く』の分解

①作る

ブログを書く、論文を書く、絵を描く、デザインする、アプリを作る、等々、作品を生み出すことです。自分が持っているスキル、経験してきたこと、学んだことを自分の中だけにとどめておくのではなく、その能力を保有していることを周りに知ってもらう動き全般を指します。

②使う

自分で作った作品そのものを売る、スキルマーケットのようなサービスで販売してみる、実際に業務で使ってみる、等々、作品をお金に変えることです。能力は、保有しているだけではなく発揮してこそ意味があります。自分が持っている能力は役に立つのか、市場価値があるのかを測る動き全般を指します。

③巻き込む

繋がる、声をかける、助ける、貢献する、任せる、等々、第三者と協同、協業することです。誰かと何かを一緒に行うことで、自分の能力が補完され、一人で実施するよりもより大きな事を成せます。仮に自分の能力による影響力が小さくても、みんなで事を成せると嬉しいし、自信につながります。また、その仲間といる時間が安心に変わり、一人で動くよりも動くことへの不安が軽減されます。このような第三者との能力の掛け算が生まれる動き全般を指します。

『動く』ことは『アウトプット』とセット

上記の動きは私の主観的なまとめ方であって、他の動詞に変わっても全く問題ありません。これから先、よりしっくりくる言葉が見つかるとそっと編集すると思いますので、ワード自体へのこだわりはありません。ただし、必要なのはアウトプットを伴い、第三者からの意見や評価をもらえることです。これは外せない要素です。

例えば、聞く、学ぶ、考える、等は動詞なので動きはあるかもしれませんが、それだけで終わるとアウトプットが生まれません。目に見えるアウトプットがないと第三者から意見や評価をもらうことは不可能です。その観点からすると「話す」という動きは絶妙なポジションです。アウトプットこそ目に見えないですが、第三者から意見や評価をもらうことはできます。しかし、話した内容が残らないことが『作る』との違いだと考えます。キャリアクラフティングの目的が自己肯定感、自己効力感、自尊心を得ていくことですが、これらには知識、経験、コミュニティのストックが必要です。ゆえに、話すことのようにフローで一瞬で流れていく動きは、上記①~③を機能させるための一部の要素ではありますが、そのものとは言えないと考えています。話す内容をコンテンツ化して資料を作ったり、音声メディアで配信すれば(使う)、ストックになりますね。

アウトプットがあるからアウトカムが生まれる

『継続する』から『キャリア』になる

キャリアの語源は「轍」すなわち「車の輪が通った跡」であることは皆さんご存じかと思います。つまり、点ではなく線になって繋がっていることがキャリアと呼ぶには重要であるということです。

「色々できるけど、何が専門かと言われるとわからない」という人はまさに点が線になっていないからです。より正確に言うのであれば、本当は線になっているのだけれど、第三者にわかる形で自分の看板を作れていない、ということが原因だと思います。これは、「できる」と「好き」は第三者によってつくられる、ということを別のnoteで書こうと思うので、その際に説明します。

話を戻します。
前述した3つの動きを継続するとどうなるか、それは以下のようになります。

続けることで能力が唯一無二のキャリアとなる

『作る』を続けると『積みあがる』

noteを書き続けると本になる、呟き続けるとフォロワーが増える、絵を描き続けると個展が開ける、等々、自分の作品が増えることで、より大きな作品を作ることができます。この積み上げが他者と比較した量的な強さになります。

『使う』を続けると『磨かれる』

使い続けると鈍くなったり、古くなったりするので、そのたびに研いだり、改良したりする必要がでてきます。このような所謂PDCAの回転回数が他者と比較した質的な強さになります。

『巻き込む』を続けると『広がる』

助けてもらえる人、任せられる人、等を増やしていくといくつもチームが生まれてきます。一人で何でもできる人になるのは難しいですが、何でもできるチームを作ることは可能です。できる人を知っている、できる人にすぐにアクセスできる、できる人をすぐに動かすことができる、そういう能力が他者と比較した総合的な強さになります。

『動く』ことを『継続する』ことで『ゆるぎない自信』がうまれる

人は誰しもが変わりたいと思って少しだけ動きます。しかし、第三者に自分の作品を見せて、コメントをもらうのが怖くて、日記に鍵をかけるし、論文を非公開にするし、仲の良い人だけに話して終わります。しかし、それだと他者はあなたの能力を見つけることができません。アウトプットがないと当然アウトカムも生まれません。アウトカムがあり、第三者からの意見や評価をもらえるので、自己効力感、自尊心、自己肯定感が生まれるのです。

ちょっとだけ動いてみて、軽く継続してみる、それだけでもかなり違ってくるはずです。

動き続けることでゆるぎない自信が生まれる

『ちょっとだけ動いてみる』『軽く継続してみる』実はこれも言うほど簡単ではないことは私自身もよーく理解しています。
そこで次回は、この『ちょっとだけ動いてみる』『軽く継続してみる』について展開してみようと思います。

それでは今日も良い一日をお過ごしください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?