音をつむぐ⑤(活動履歴編5)
【20代後半の音楽制作】
前回の記事「音をつむぐ④」では、20代後半頃の話を色々と書きました。
【全ての楽器を自分で演奏する】
メジャーでの楽曲提供などの仕事は、そうそうは続かず、バイトをしながらなんとか食いつないでいました。
仕事が終わってから独り暮らしのアパートでギターを手にしてメロディーと歌詞を作り、スタジオで「全ての楽器を自分で生で演奏して楽曲を作り上げていく」という日々。
休日の空いた時間にスタジオを借りて、ハードディスクレコーディングを持ち込んで、マイクを借りて自分でセッティングして、レコーディングをするということをやっていました。その時に制作した楽曲が「渋柿」。マスターであるDATに1999年と書いてあるので27歳の時の制作した曲。
【渋柿】
■「渋柿」
Music and Lyrics by Takemoto Akihito
Vocal&Acoustic Guitar : Takemoto Akihito
Guitar : Takemoto Akihito
Bass : Takemoto Akihito
Drums : Takemoto Akihito
【自分が本当に心から思うところを描く】
この頃のスタイルとしては自分が本当に心から思うところを描くようにしていました。「渋柿」は、少年期の体験をベースにして、歌詞、メロディーをつむいでいきました。テクニック的には難しいことはせず、ストレートでシンプルな演奏を主体として楽曲を作りました。
当時はライブよりは作品作りに没頭していたため、世間との接点が極端に少なく、音楽を仕事にしていくことからはどんどんと離れていくという時期でした。この時期に「音楽の仕事」を得るために何か違うアプローチができたかと言えば、多分それは出来なかったろうと思います。今でも何が正解だったのかはわからないのですが、「自分が本当に心から思うところを描く」ということに真っ直ぐ向き合ったことは、とても意味のあることでした。
■どん詰まりの時期・・・
自分の表現した作品が仕事に繋がることはなく、この後、精神的につらい時期が続くことになります。ホントにつらかった~(泣)。
次回はその辺りのことを書いていきます。
★メジャーレーベルへの楽曲提供実績はこちら⇩
最後まで読んで頂きありがとうございました。