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福井「えちぜん鉄道」レトロ駅舎と車窓を楽しむきっぷ旅

なんて愛らしい鉄道なんでしょう。

福井県の「えちぜん鉄道」がとにかくかわいかったのです。レトロな駅舎も、恐竜のあしあとも、紙のきっぷもみんな。

絵本に出てきそうなまっしろな駅

えちぜん鉄道とは

えちぜん鉄道とは、福井県の鉄道。沿線の福井市、勝山市、坂井市などが出資している第三セクター方式の鉄道事業者です。略称はえち鉄。

わたしが乗った福井から勝山までの「勝山永平寺線」と、福井から日本海の三国港までを結ぶ「三国芦原線」のふたつの路線があります。

えちぜん鉄道に乗ったわけ

わたしがえちぜん鉄道に乗ったのは、福井から勝山に行くためでした。勝山はむかし「羽二重」と呼ばれる絹織物業が盛んなまちでした。そこにかつての織物工場を改装した機屋(はたや)記念館という資料館があるのです。

機屋(はたや)資料館は、日本各地の「糸」や「布」をめぐる「いとへんの旅」をしているわたしにとって、どうしても見逃せないスポットです。わたしはいちど、絹織物の機屋に行ってみたかったのです。

機屋(はたや)資料館についてはこちらのnoteをご覧いただくとして、今回はそこに行くまでの「えちぜん鉄道」の愛らしさについてたっぷり語ってみたいとおもいます。

駅がすでにかわいい

なんでしょう。駅がすでにかわいいのです。外から見たら、お空にぽっこり浮いた四角い箱に、列車がとまっています。天空の駅? 

四角いおもちゃ箱に格納されたミニトレインみたい。

ぽっこり天空に浮かぶ駅

まずは勝山までのきっぷを買います。ICカードが使えないので、紙のきっぷを買います。勝山まで770円。改札できっぷにハサミを入れてもらいました。ハサミを入れてもらうのって、すごく久しぶりです。階段みたいなギザギザの形がキュート。

6500万年前、というなぞの表示のある駅。そう、勝山は恐竜が発見されたまちでもあるのです。列車に乗って6500万年前に行けたらいいのね。ちょっとドラえもんの世界。好きだったな、ドラえもんの恐竜の映画。ぴーすけのやつ。

さて、6500万年前行きのエスカレーターに乗ってホーム階に出たら、駅舎は木の天井でした。ウッディであたたかみがあっていい感じ。おそらく福井県産木材なんでしょうね。

駅名表示の看板も木製でした。

ホーム番号も木の看板。いいな。

そして、列車のカラーリングもすてき。おそらくこの色は、日本海のブルーと水仙の黄色からきているんじゃないかと想像できます。福井は水仙で有名ですもんね。

それでは勝山に向けて出発!

終点勝山までは40分ほどの旅になります。ただ電車に乗るのが好きなわたしにとっては、ぼーっとできるちょうどいい時間。

かわいい駅舎

通り過ぎる駅舎がそれぞれかわいらしい。

なんだこれ、かわいい。

まっしろで、絵本に出てきそう。青いチョッキを着たうさぎさんがおおあわてで乗ってきそうじゃないですか? おっと、駆け込み乗車は危険ですよ、うさぎさん。(妄想です)

えちぜん鉄道の車窓から

窓の外は、どんどんのどかな景色になってきます。

いい感じの瓦屋根の集落を過ぎて。

この時で3月の上旬。田んぼの雪は消えているけれど、山にところどころ雪が残っています。

雪の残る山々がとってもきれい。山は刻々と形を変えながら、つぎつぎと新しい景色を見せてくれます。

福井市内にいるときからずっと気になっていた、白い山の連なりが、うんと近くに見えてきました。

向こうの山は、まっしろです。

あとで調べたら、白山という山だそうです。

白山(はくさん)は、日本の北陸地方、白山国立公園内の石川県白山市と福井県勝山市、大野市、岐阜県大野郡白川村にまたがる標高2,702mの活火山である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/白山

まるでまっしろなシルクを纏ったかのような美しい山です。ひときわ輝いていました。

勝山駅に到着

刻々と移り変わる美しい山の景色を眺めていたら、40分があっという間に過ぎていました。もっと乗っていられる。

勝山驛に到着です。ホームに恐竜のあしあと? がついています。

なんともレトロでかわいい駅舎です。

駅舎はカフェになっていました。

駅から出ると、まっしろな白山がどーん。

そして恐竜もどーん。

そしてここがお目当てのはたや記念館です。白山を背景にした美しい工場でした。

帰り道

帰りは駅舎と反対側のホームへ。とことこ。

恐竜のあしあとをたどって。

2番ホームから福井に向けて出発です。

帰り道の車窓から

帰り道の景色もすばらしかった。

山がもう。えらいことに。

あまりにも山がくっきり白くてきれいなので写真をたくさん撮りたかったのだけど、ここにきてスマホの充電がピンチ。

ああ、どうしよう、こんなにきれいなのに!

と思っていて、ハッと気がつきました。

「そういえばわたし、絵が描けたんだった!」

いや、気づくの遅っ。

あわててスケッチ。白い山、茶色い山、ミックス山。(←ミックスソフトみたいにいうな)

白い山、茶色い山、ミックス山、その奥にはさらに白くまみたいな白ヒョウみたいなまっしろな山。

わたしの日記より

なんという稚拙な表現…。日記とはいえ、文芸を学ぶ大学生とは思えないこの乏しい描写力。ミックス山って。白くまみたいって…。(なんとなく、アイスクリームみたいでおいしそうではある)

いかんいかん、内田百閒先生の『阿房列車』を読んで出直さなくては。

それにしてもわたし、どんだけ列車の旅が好きなんだ。

えちぜん鉄道の旅まとめ

それでは、わたしの感じた「えち鉄」の愛らしさまとめです。


  1. 天空にぽっかり浮いた四角い箱みたいな福井駅がかわいい

  2. 紙のきっぷがなつかしい

  3. 福井駅の木材の看板や木の天井はあたたかみがある

  4. 列車のカラーリングがキュート

  5. 車窓からの白山の眺めが美しい

  6. 駅舎がまっしろで絵本みたい

  7. 勝山驛の駅舎がレトロ

  8. ホームに恐竜のあしあと

  9. 帰りの景色もすばらしい(充電はたっぷりと)

  10. 景色をみながらぼーっとするのにちょうどよい時間


40分間、景色を見ながらぼーっとできるの最高でした。もっと乗りたい!

列車ってほんとうにいいですね。


さて、冬の「青春18きっぷ」の旅のことをまだ全部書けていないのですが、すでに春の「青春18きっぷ」の旅も始まっています。おいおい書いていきますね。

それではみなさま、よい旅を〜。




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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!