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おうち召使いの日々の暮らし(と、ささやかな喜び)

毎日、おうちの召使いのようです。一日中食事の支度をしております。

ところが私、本当は家事があまり好きじゃないんです。

食事を作るのも、嫌いではないけど、大好きというわけではありません。

というか、食べること自体に本当はそこまで興味がなくて、興味がないから楽しくないんでしょうね。

仕事の方がよっぽど楽しいと思う。


それでも子供には何か食べさせないといけない。子供が産まれてから、子供がお腹をすかせているという状態は、母親にとって本能的な恐怖なのだということがわかりました。

子供たちが休校中の今、わたしは毎日召使いのように一日中食事の支度をしています。子供に食物アレルギーがあるのでテイクアウトも加工品も利用できません。

最近ではそこにリモートワークの夫も加わり、食材の買い物と食事支度の召使い業で一日があっという間です。


早く本業の花嫁様の召使いに戻りたいものです。

そんな想いを秘めつつ、家事の合間にせっせと頼まれものの繕い物をしています。英語の「ながら聴き」を兼ねて、お気に入りの動画を流しながら…。

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こちらはデニムサロペットとレースのスカートからリメイクした「リメイクデニムスカート」です。

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たっぷりレースが可愛い。


衣装の動画をBGMに作業をしていると、まるで姫君の衣装部屋で繕い物をしている衣装係のような気分に浸れます。

その妄想にたっぷり浸っている時の幸せなこと。

うっとり♡


しかし、

「お腹すいた〜!」

という子供の声に、はっ、と現実に引き戻されてしまうのです。

そしてまた召使いはそそくさと現実の台所に戻っていくのでした(涙)


そんなわたしの最近の日常で、とても心に響いた動画があるのでご紹介したいと思います。ヴィクトリア時代のメイドたちの衣装や暮らしを再現した動画です。

この動画の後半で、メイドや労働者たちがディケンズの「クリスマス・キャロル」の朗読会に行く場面が出てきます。

ディケンズはワーキングクラスの人々に暖かい眼差しと癒しを与える作家でした。

この動画を見ていると、何だかとても暖かい気持ちになってきます。ささやかな日々の暮らしがとても愛おしく思えてくるのです。


さて、もう一度現実の台所に戻ってきました。

家族全員での夕食を終えると、

「ごちそうさま!美味しかった」と、子供達が言ってくれます。


そう、なんだかんだ言っても、子供たちが「美味しい」と言って食べてくれたら母はとても嬉しいのです。

この家族のおうち時間が始まってから特に、子供たちが毎食ちゃんと「美味しい」と言ってくれることに、母は気づいています。

ありがとう。




「世の中には、幸せを感じること、喜びを与えられることがいくらでもありますよ」

チャールズ・ディケンズ 【クリスマス・キャロル】より



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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!