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平和とファッション 「美しさと喜びをもたらすものについて考えたい」 三宅一生

ファッションデザイナーの三宅一生氏が8月5日、84歳で亡くなられました。

海外でもVOGUEなど多くのファッション誌やメディアがそのニュースを伝えています。

三宅一生はスティーブ・ジョブスの黒のタートルネックや、プリーツ・プリーズ、Bao Bao Bagなどでよく知られており、その伝統的で革新的なファッションスタイルは日本のみならず海外でも高く評価されていました。

Bao Bao Bag

Known for his innovative styles and perfume, Miyake built a global fashion brand, which included designing Steve Jobs' famous black turtle neck jumpers. Miyake was known to work with traditional and modern fashion techniques during his long career.

BBCNEWS

わたしが個人的にフォローしている海外のコスチューム関係のFacebookグループページでも、「RIP」(※Rest in peaceの略で、ご冥福をお祈りしますの意味)などの、たくさんの追悼コメントが寄せられていました。

BBCニュースでは、広島出身の彼の被爆体験のことにも言及しています。

Born in Hiroshima in 1938, Miyake was just seven years old when the city was devastated by an atomic bomb dropped by the United States. His mother died of radiation exposure three years later.
"When I close my eyes, I still see things no one should ever experience," he wrote in a New York Times opinion piece in 2009 - adding that he prefers to think of things "that can be created, not destroyed, and that bring beauty and joy".

BBCNEWS

1938年に広島で生まれたミヤケは、原爆によって街が破壊されたとき、わずか7歳でした。彼の母親はその3年後に放射能被ばくが原因で亡くなっています。
「目を閉じると、誰もが二度と経験してはならないことが目に浮かぶのです」と彼は2009年のニューヨークタイムズの意見記事に書いています。
「破壊するのではなく、創造することができ、美しさと喜びをもたらすものについてこそ考えたい」と彼は語っています。

「破壊するのではなく、創造することができ、美しさと喜びをもたらすものについてこそ考えたい」


「破壊ではなく、美しさと喜びをもたらすものについて考えたい」今年はやはりそ
のことをものすごく考える年になったと思います。この春ごろに書いていた大学のレポートには、その気持ちが強く反映しています。レポートでは、三宅一生氏のことも取り上げました。

そのレポートをメンバーシップ「みんなの自習室」で限定公開したいと思います。(有料記事として単独での購読も可能です)

大学の規定によると、書いたレポート自体の著作権はわたしにあるそうで、公開にあたっては誰からの許可もいらないようなのですが、問題文は著作権の関係で公開できません。また、剽窃等のトラブルを避けるため、科目名も公開しません。

そしてわたしのレポートはいつも「課題の問いに答えながらも、独自の視点からの自分の書きたいことや意見をシッカリ入れて、ギリギリまで攻めていきたい」というもので、あまり参考にはならないことをお伝えしてきます。たまたま今回は90点だったのでそのチャレンジに成功しましたが、もちろん失敗するときも(よく)ありますので、決して模範回答ではないこともお伝えしておきます。

では、わたしの書いたレポートのタイトルとキーワードのみ、記しておきます。

公開するレポートの内容

●タイトル「身に纏う芸術」としての近代以降のファッションについて

キーワード:オートクチュール、東西交流、ポール・ポワレ、ココ・シャネル、マドレーヌ・ヴィオネ、コルセット、キモノ、川久保玲、コムデギャルソン、山本耀司、ポストヒロシマ、三宅一生、クリスチャン・ディオール、ニュールック、「平和」

⭐︎こちらはメンバーシップ「みんなの自習室」限定記事です。
⭐︎メンバーシップに入っていなくても、有料記事として単品でも購読可能です。

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