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【いとへんの旅】但馬の国・鞄と縫製業のまち 豊岡カバンストリートの旅
旧国名で服と布をめぐる旅をしています。日本全国の「繕い」の技や、SDGsにもつながる新しい学びを得るための「いとへん」の旅です。
「いとへん」とは、漢字の糸へんのことです。糸へんには「縫う」「繕う」「結ぶ」「織る」など、布や縫製にまつわる漢字が多いことから、繊維業界のことを「いとへん」と呼ぶこともあります。
今回わたしが旅するのは、但馬(たじま)の国です。但馬の国ってどこにあるかみなさまはご存知でしょうか?
答えは、兵庫県のこのあたりです。
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「但馬(たじま)」と名前がついて有名なものといえば「但馬牛」です。
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世界的に有名な神戸ビーフの素牛がこの但馬牛なのです。神戸に住んでいても高すぎてふつうに手が届かないですけどね、神戸ビーフ。
でもね、余談ですがわたし但馬牛は食べたことあるんです。なんでかっていうと、但馬牛で有名な町の「牛のファッションショー・デザイン画コンテスト」で牛のウェディングドレスを描いて賞をいただいちゃったからなのです。(←ウェディングドレスの才能をこんなところで使うやつ)賞品はもちろん、肉! いや〜、美味しかった。
あのときの印象がよっぽど強かったのか、いまだに夫にはなんやいうたら「なんか描いて(書いて)肉もらってこい!」って言われるんですが…。まあその話はともかく、但馬の話です。いったん牛からは離れましょう。
そう、この但馬の国の「豊岡」は、鞄と縫製業の町なのです。わたしはかつて「いとへん」の会社で企画デザインの仕事をしていて、取引先のカバンメーカーさんや工場が豊岡にあったこともあり「豊岡といえば鞄」という知識はあったのですが、なぜ豊岡で鞄産業が盛んになったのか、という理由までは知りませんでした。
今回、城崎と豊岡を旅して、その鞄産業の由来や街にすむ人たちの「カバン愛」を伺って、こちらまで熱くなってくるというか、なんだかものすごく「未来」を感じたので、それを記事にしてみようと思います。
今回、豊岡カバンストリートでお話を伺ったお店です。
・gallery Alter Ego(オルターエゴ)
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・ARTPHERE(アートフィアー)
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・apartment(アパートメント)(旧Maison Def)
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豊岡カバンストリート
さて、鞄の街豊岡には「カバンストリート」なるものが存在します。カバンストリートは鞄屋さんが多く集まった商店街なのです。
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カバンストリートのいたるところにカバンをモチーフしたオブジェが!
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電信柱には大きなジッパーが。え、ちょっと待ってこのビッグなジッパー、最近どこかで見たような…。
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そういえば、2023SSのPARISコレクションでルイ・ヴィトンが巨大なジッパーをあしらったウェアを発表していましたね。でもきっと巨大ジッパーを電柱に取り入れたのはこっち(豊岡)のほうが先なのではないでしょうか。
さすがは豊岡カバンストリート! そんな時代の先端を行く豊岡ですが、カバンづくりの歴史は古く、なんと奈良時代にまで遡るそうです。
その歴史を辿るヒントが、じつはこの写真のなかにあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1671335621605-taQ10eXeLr.jpg?width=800)
それでは、この写真を手がかりにして、豊岡の鞄づくりの歴史を遡ってみましょう。
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