たけばやし

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ポルノ中毒を「再起動」せよ - 『インターネットポルノ中毒』を読んで

健全な範囲で“解消法”に留まればよいが、刺激はさらなる刺激を求めていく。 受動的に高品質で高負荷の刺激を受け続けていく。「もっと」「もっと」と。 無料でアクセス…

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1か月前

消費・文化・コミュニケーション - 『消費社会の神話と構造』を読んで

“消費”というコミュニケーションについて考える。 “消費”することや、“消費”しないことを通して、 私たちは他者に対して、そして自分の内面に対して、コミュニケー…

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1か月前
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阿呆な自分で飲まないという狂気に向き合う - 『しらふで生きる』を読んで

酒飲みにとって、【飲まない】とは闘いである。 お酒は楽しい。 2-3人の友人と深く話し込んだ日も、 友人と近況の交換と昔話に花を咲かし飲んだ日も、 1人で飲んで周りの…

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1か月前
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自分の中の"依存症"を探し(認め)向き合う - 『The Fix』を読んで

自分は様々なものへの“依存症”であるという認識が必要かもしれない。 スマホ・糖分・糖質・炭酸飲料・エナジードリンク・お酒・ポルノ・SNS・漫画・ショート動画・自己…

たけばやし
1か月前
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ポルノ中毒を「再起動」せよ - 『インターネットポルノ中毒』を読んで

ポルノ中毒を「再起動」せよ - 『インターネットポルノ中毒』を読んで

健全な範囲で“解消法”に留まればよいが、刺激はさらなる刺激を求めていく。
受動的に高品質で高負荷の刺激を受け続けていく。「もっと」「もっと」と。

無料でアクセスできるコンテンツが多い現代、「もっと」を求めることは容易である。

ギャンブルにはまるような金銭的なリスクは少なく、麻薬を求めるような危険度もない。
安全に無料で容易にアクセスできる刺激物であるがゆえに、深みにハマり、蝕まれていく人が多い

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消費・文化・コミュニケーション - 『消費社会の神話と構造』を読んで

消費・文化・コミュニケーション - 『消費社会の神話と構造』を読んで

“消費”というコミュニケーションについて考える。

“消費”することや、“消費”しないことを通して、 私たちは他者に対して、そして自分の内面に対して、コミュニケーションを図っている。

サービスに対しての「金銭」の消費
対価として得た「物品」の消費
余暇を過ごすにあたっての「時間」の消費(や意図的な「浪費」)

これらを行う事によって、私たちは自分がどのような価値観を持った人間か、 どのような意思

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阿呆な自分で飲まないという狂気に向き合う - 『しらふで生きる』を読んで

阿呆な自分で飲まないという狂気に向き合う - 『しらふで生きる』を読んで

酒飲みにとって、【飲まない】とは闘いである。

お酒は楽しい。

2-3人の友人と深く話し込んだ日も、
友人と近況の交換と昔話に花を咲かし飲んだ日も、
1人で飲んで周りのハジメマシテさん達と場を楽しんだ日も、
1人で様々な思考を駆け巡らせつつ時間に浸った日も、
動画をおともに頭を空っぽにして時間に身をゆだねた日も。
それぞれにそれぞれの楽しさがあり、幸せを感じ「また頑張ろう」と思う。

ただ、与え

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自分の中の"依存症"を探し(認め)向き合う - 『The Fix』を読んで

自分の中の"依存症"を探し(認め)向き合う - 『The Fix』を読んで

自分は様々なものへの“依存症”であるという認識が必要かもしれない。

スマホ・糖分・糖質・炭酸飲料・エナジードリンク・お酒・ポルノ・SNS・漫画・ショート動画・自己啓発本・Xのトレンド・炎上コンテンツ・・・・
思い当たるものを書き出すと感慨深い。

それらは、資本主義の下で繰り広げられる社会・経済によって“依存”させられている。

マーケティングの技法を駆使した結果、多くのモノに対して重層的に“依

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