#学び続けること
"bring-brung-brungen" ーふぞろいなものを学ぶということ
He often breaks a vase. 「彼はよく花瓶を壊す。」
He broke the vase. 「彼はその花瓶を壊した。」
The vase was broken by him. 「その花瓶は彼によって壊された。」
中学生が英語を学ぶうえで現れる難関の一つが、上のような「動詞の不規則変化」だ。過去の時制で用いる過去形、特定の構文で用いる過去分詞は、規則通りの変化なら、通常動詞の
教科の生徒に推しを習う ー学び合いのラポール形成
「とにかく、本っ当に名作なんです。タイトルの意味だけじゃなくて、ちゃんと中身を調べてきてください!」
呆気にとられた。こんなに声を張れる人だったんだ。受け持って半年、そんな一面は見たことがなかった。
「事件」は春期講習の授業後に起こった。その日は英作文(お題は“What do you do in your free time?”)の添削答案を返却し、クラス全体に向けて解説をした。うち一人はアニ
10年越しの「潜在的カリキュラム」 ー絶対零度の日本史講義
「△△の勉強が苦手だったのですが、〇〇先生に出会って変わりました。先生の授業はとても分かりやすく、飲み込みの悪い私にも親身に接してくれたんです。先生に習ったおかげで、△△が得意になるだけでなく、勉強自体も好きになれました。だから私も、〇〇先生のような教師になりたいです」
「先生」と呼ばれる立場、特に学校教員の場合、上のような動機でその道を志す人が多い。「△△の勉強」を部活動や特別活動(学校行
教育における究極の ”if” ー「子どもが教える学校」の生徒日記
テキストの予習、小テストの作成と採点、論述答案の添削、演習教材の選定と印刷。塾講師という「人前で喋る」イメージが先行しがちな仕事でも、机に黙々と向かう時間は案外長い。同じ場所に長く留まると能率が下がるので、時々場所を変えたくなる。
私の場合、校舎に生徒が少ない時間帯(昼下がりや授業後)であれば、生徒用の机を作業場所に選ぶこともある(※1)。そうすると、単に場所を変える以上の効果がある。机や椅子
向学心の掛け算、支援者の無力 ー春を目指した冬のマラソン
想像に難くないだろうが、新年が明けてから桜前線が北上し始める頃までの期間は、塾業界にとって最多忙のハイシーズンである。「師走」が終わっても、こちらの「師」は3月まで走りっぱなしだ。もちろん独りではない。生徒(や保護者)と共に、春を目指して持久走を走り続ける。
今回は、前回の記事では概念の紹介にとどめた「ゆらぎ」に焦点を当てるため、駆け出しの講師が初めて受験生を送り出した話を綴りたい。
1.直
教育・子ども観の「コペルニクス的転回」 ー〈子ども支援学〉との出会い
「大人スタッフの皆さんにお願いがあります。ケガをするかもしれない、などの重大な危険がない限り、子どもたちには一切の指示や命令をしないでください。」
私は一瞬耳を疑った。そんなこと、できるはずがない。子どもは田んぼの脇に生えている花や草の名前を知らないだろうし、アスレチックに設置されている遊具の使い方だって分からないだろう。混乱気味の私に、ボランティア団体のスタッフは笑顔でたたみかける。
「だ