😊SMILE子育て[26]😊 麻布・開成・武蔵の男子御三家の豪華なフォーラムを オンラインで視聴しました

こんにちは、
息子2人を東大合格へ導いた〈子供が自主的に学ぶ育成術〉を語る、たかせみほ です。

今回は、中学受験に関するイベントにオンライン視聴にて参加した内容のご紹介です。

毎年開催されている 日本経済新聞社主催の
『中学受験と子育てを考えるフォーラム』https://events.nikkei.co.jp/
ですが、

先月のこと、麻布・開成・武蔵の男子御三家の豪華なフォーラムが、
9月22日(火)13:00～16:15 に開催され、私はオンラインの申し込みをし、視聴しました。

🔻ここで、各学校長のご紹介です🔻

🏫麻布中学校・高等学校 校長　平 秀明氏
1960年生。1979年麻布高等学校卒業。東京大学工学部、教育学部を卒業後、1985年より麻布学園に数学科専任教諭として28 年間勤務。2013 年４月より校長をつとめる。校長就任後は毎週月曜日の朝、校門に立って生徒と挨拶を交わすことを楽しみとしている。

🏫開成中学校・高等学校 校長　野水 勉氏
1954年生。1973年開成卒(青組)。東京大学工学部卒、1984年～名古屋大学 国際教育交流センター副センター長 。前任の柳沢校長から変わり、2020年4月1日より開成学園の新校長として就任。

🏫武蔵高等学校中学校 校長　杉山 剛士氏
1957年生。武蔵高等学校中学校卒業、東京大学教育学部教育学科卒業、同大学院教育学研究科修士課程修了(専攻は教育社会学)。埼玉県教育局文教政策室長、埼玉県立熊谷西高等学校長、埼玉県教育局高校教育指導課長、埼玉県立浦和高等学校長を経て、2019年4月より武蔵高等学校中学校校長に就任。

【プログラム内容】
中学受験と子育てを考えるフォーラム
－麻布・開成・武蔵－

■次代を担う子供たちが身に付けるべき力とは何か？
■時代を超えて社会をリードする人材を数多く輩出してきた麻布中学校・高等学校、開成中学校・高等学校、武蔵高等学校中学校。
■私学ならではの特色ある教育内容を紹介しつつ、予測不可能で正解のない世界を生きるための「子育てのヒント」に迫る。
■学校生活についての質問コーナーなど、中学受験に関心のある保護者の皆様に役立つ情報も提供

【タイムテーブル】
《13:00～13:20　特別講演１》
「チャレンジャーよ、来たれ！」
麻布中学校・高等学校 校長　平 秀明氏
《13:20～13:40　特別講演２》
「多様性を深く理解し、国際的なリーダーシップを発揮してほしい」
開成中学校・高等学校 校長　野水 勉氏
《13:40～14:00　特別講演３》
「独創的で柔軟な真のリーダー育成のために」
武蔵高等学校中学校 校長　杉山 剛士氏
《14:15～15:35　パネルディスカッション》
「ニューノーマル時代の学びを創る名門校の伝統と挑戦」

【パネリスト】
麻布中学校・高等学校 校長　平 秀明氏
開成中学校・高等学校 校長　野水 勉氏
武蔵高等学校中学校 校長　杉山 剛士氏

【モデレーター】
SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表　高宮 敏郎氏

《15:45～16:15　トークセッション》
「校長先生に聞く、学校生活のあれこれ」
事前に皆様からいただいた質問に、校長先生方にお答えいただく

🔻動画はこちら🔻

中学受験と子育てを考えるフォーラム
－麻布・開成・武蔵－

中学受験と子育てを考えるフォーラム ー麻布・開成・武蔵ー

🏫 “麻布学園には明文化された校則は無い”

麻布学園の教育の根底にあるもの…「愛と誠」
校長先生は、「愛と誠」では抽象的なので、現代版に解釈して生徒に説明しているとのこと。
　・真理を愛する心 →学問を尊重し、勉学を奨励
　・物事の本質を見極める力 →権威や権力に媚びず、世の常識をも疑う
　・人類・社会に貢献する志 →世界の平和を願う、最も大きな愛

1960年代の学生運動を経て70年代には校則がなくなる。校風は自由闊達。校則はなく、生徒たちが自発的に考えた「麻布三禁」が有名です。

・校内での麻雀禁止
・授業中の出前禁止
・校内を鉄下駄で歩くことの禁止

🏫開成中学校・高等学校の教育理念

・開物成務
・ペンは剣よりも強し
・質実剛健
・自由

教育理念 | 開成中学校・高等学校公式サイト

🏫武蔵高等学校中学校 の教育方針

建学の精神『武蔵三理想』
・東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
・世界に雄飛するに耐える人物
・自ら調べ自ら考える力ある人物

教育方針｜武蔵高等学校中学校

「新生武蔵」のグランドデザインについて

武蔵高等学校中学校　ブログ『校長散歩』より
https://www.musashi.ed.jp/blog/blog/2020/09/04/vol-187/

武蔵は2022年度に創立100周年を迎え、次の100年に踏み出します。そこで、これまでの武蔵の良さ（例えば豊かな自然環境と学習環境、少人数を生かした生徒間あるいは生徒と教師の距離の近さ、根底に流れる自調自考の精神、アカデミズムとリベラリズムなど）を大切にしながら、必要な進化（例えば進路希望の実現、さらなるグローバル化への対応）を図るため、
《新生武蔵》という旗を掲げました。

第3部：トークセッション

〜伸びる子の特徴〜

●麻布：「枯れることがない泉のように興味関心・好奇心が旺盛な子」

　保護者からの質問で「うちの子供は寝てばっかり」という相談を受けたことがあるが、平校長は、「勉強や部活動もスポーツも食事もしている生徒がいる中で、あえて寝てることを選択している。何もしていないわけではない。早く起きて通学し、授業や部活動をして帰宅する。お子さんも疲れると思います。時には、子供の視線で考えてあげることも必要」

●開成：「効率よく時間管理ができる子」「集中する時、しない時を使い分けられる子」

好きなこと、興味があることをたくさんさせて、伸ばしてあげて欲しい。

●武蔵：「自ら調べて、自ら考えられるエンジンを装着できる子」

中学生入学当初は、おとなしかった子が、高校卒業までに変わっていく様子を例え話に出し、その子が高校生になり、「僕は世界を繋ぐ架け橋の役になりたい」と語った、エピソードが印象的でした。

守破離(しゅはり)のイメージを持つとよい

・守：   支援のもとに作業を遂行できる(半人前)～ 自律的に作業を遂行できる(1人前)
・破：作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
・離：新たな知識（技術）を開発できる(創造者)

子供に選択の機会を持たせあげ、最後に自分が決めたという感覚が大事である。
家庭では子供がホッとする場を作ってあげることが大事。

●SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表：高宮 敏郎氏

・生活のリズムに、勉強を組み込んでほしい
・自分の弱点を理解すると、修正していける

〜運動が苦手な子について〜

●開成：

騎馬戦を組む時も、それぞれの体型に適した配置で騎馬を組む。水泳もレベルを把握してチームを分けて、指導しながら泳がせる。体育祭でもパンフレットを作ったり、運営側の仕事などもあるので、各自責任を持ってやることがある。

〜中高での学びの変化にどう対応しているか〜

●武蔵：

まず、この質問をした父親のことにふれ、「卒業生は『武蔵愛』があるんですね。」そして、「私は、武蔵だからこそ対応可能だと思います。」と語り始める。

・思考力、判断力、表現力の重視は、昔から対応している。

・校長に就任して全ての授業をくまなく見たが、一番びっくりしたのは「英語」。教員の手作り教材を使い、パワーポイントも作成。聴く力、読む力、書く力を付けるための授業で構成され、ポンポン進めていき、飽きさせない授業をしている。

・《新生武蔵》の柱には、「進路希望の実現」を教員一同掲げている。

・10年後、20年後の人作りに重きを置き、たった一度の人生を懸けて、自分は何を獲得するのか、色々な視点から考えさせていく。守破離のイメージを持つこと。

〜麻布向きで学校のことが好きすぎて〜

●麻布：

・中学に入ると、「上には上がいる、凄い奴がいる」ということに気が付く。
その子なりに、「英語や数学はダメだけど、自分は体育ができる」「読書がすごい」「鉄道に関しては右に出るものはいない」と自分の位置を見つけるようになる。”あいつには叶わない”という劣等感も持つようになることもある。そういう状況を理解し、学校では、フォローアップを充実させている。特に数学は、小テスト、追試、補習と力を入れている。

・教員の役割は、知識を教え込むだけでなく、自分の授業はこんなに面白いと、生徒にやる気を出させること。勉強の伝道者となり、オタクのように詳しい知識を持っている教員もいる。色々な関心があちこちから飛んでくることに教員は対応する。

・女子は学力をコツコツ積み上げていく子が多い。男子は、興味を持ち、きっかけがあると連続的に伸びていく。その『きっかけ』を気付かせてあげてほしい。

最後に校長先生から保護者へ一言

●麻布：　

中学生3年くらいになると親が手を掛けてあげることが少なくなる。
思春期に、「うるせぇクソババア！」と子どもに言われたら、赤飯を炊いてほしい。親から独立するという気概の表れである。サナギから蝶へなっていく、精神的に巣立った証。高２になると、教員と対等に話すようになる。

●開成：　

中学生になったら子離れしてほしい。親の過干渉で子のヤル気を削ぐケースが多い。知識を詰め込むのではなく、息抜きをしながら、世界で起きてる事、世界の動きを見て、自分の考えが作れるようになってほしい。親はその手助けをすることくらいでいい。

●武蔵：　

子育てに正解はない。子供の幸せを願わない親はいない。親がイライラした時に、『本当の幸せ』ってなんだろう？と、親自身も考えてみてほしい。
それは小さなことだ、大したことではないんだ、と気付くと、ふっと肩の力が抜けると思う。
自分のためにやったことが人の喜びになるように、人のためにやったことが自分の喜びになるような生き方をしてほしい。ぜひ子育てを楽しんでほしい。

●SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表　高宮 敏郎氏

その学校に入りたいという強い気持ちを持つ子供が、その学校に入る

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🔹オンラインで視聴したあとに私が思ったこと

私が、今までそうしてきたように、小学校・中学校や高校の受験校を決める時に大切なことは、まず学校説明会に参加することだと思っていました。

■なぜ学校説明会に参加するのか？
・直接、校長先生のお話を伺える
・教員から科目ごとの説明もあり、どんな授業でどういうやり方で指導するのかを知ることができる
・学校に立ち入った瞬間に感じる、そこに流れる雰囲気を感じられる。子供にとってその波長が合うかどうかを考えられる

このように思っていましたが、

過去に学校説明会に参加した時に、教壇でお話しする学校長が遠すぎて、お声が聴きづらかったり、お顔もよく拝見できなかったり、スライドが見えにくかったり…と、充分でないことがありました。

🔹オンライン説明会も悪くない

最近はコロナ禍で、学校説明会も各学校でオンライン説明会が多く開催されるようになりましたが、学校に直接行くことができなくても、このオンライン説明会に参加すると、学校長のお話や考え方、ご様子がよく分かり、また動画として再生できる説明会なら、見直したいところは戻して視聴ができることが分かり、オンライン説明会も、なかなかいいではないか〜、と思いました。

オンライン説明会は何という画期的なものだろうと驚き、こういったシステムが当たり前になってきた世の中に関心しました。

最近は、私立だけでなく公立でも、6年間、中高一貫校に通うようになると、子供達は、学校長のお話しを聞く機会は、数えきれないくらいあると思います。

多感な時期に、先生方の一言が、時には人生の方向性を決めるヒントになることもあるでしょう。

どの校長先生のお話も、各学校の特長やお考えが聞けて魅力的でしたが、
個人的には、武蔵高等学校中学校 杉山 剛士校長先生のお話は、分かりやすく、そして教育のプロであることが感じられました。

息子達がお世話になった中高一貫校の考え方や方針がよく似ていたことが、きっと心地良かったのだと思います。

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🔸内容紹介🔸
🔖第12回目 『子どもの環境をできるだけ変えない』

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