インターステラ ー と ちょっと科学的な話
Amazonプライムのムービーのスクリーンショットを撮ると真っ黒になってしまうんだったな・・・忘れていた。仕方がないので動画を止めて写真を撮る。宣伝になるから写真許して・・・(パラマウントとワーナー、アマゾンさん)
ネタバレを含む 映画 インターステラー の感想を書いてみよう。すでにこの写真はネタバレだが、知らない人が見ても綺麗な模様に見えるだけかな。
1回目は見たけど、よく分からないけど良かったので2回目を見る前に読むのが相応しい内容になっている。
先に言っておくが、親子愛の話は書かないつもり。それは他で読んでもらおう。書くのは科学的なお話だけにするけれど、他の人の方が詳しいかもしれないのでそのつもりで。でも、我慢して読めばかなり分かりやすく書けてると思う。
●次元の話
今我々が住んでいるのは3次元の世界。縦, 横, 高さ, がある立体の世界だ。地球の表面は歩いて移動も出来るが、飛行機や潜水艦があれば、地表からプラスの空やマイナスの海の中にも行ける。まぁ山に登れば地表から離れる事も出来るし、エレベーターや階段で地下に潜れば地面下にも行ける。まぁ山の表面や地下も地面に含めれば表面とも言える。
もし、2次元の世界にいる人がいたとしたら 縦, 横, しかない平面の世界で、高さの概念はそこに住んでいる人には理解が出来ない。地球だったら表面だけの世界だ。3次元の世界に住んでいる人が空中から見てたら、2次元の世界に住んでいる人には空は存在しないので、3次元の空から見ている人は見えないし存在しない。
これは、3次元に住んでいる人間が書く2次元の世界なので本当は2次元の世界の人には高さや厚さは無いので紙のような厚さがない平面の人であるべきだが、分かりやすく2次元の人がいると仮定した。
1次元は線の世界でそこには面は存在しない。面積という概念が1次元の人には存在しないし理解が出来ない。
正式な定義があるのかどうか知らないが、ゼロ次元は 点 の集合だ、長さ という概念が無い・・・・
イメージとして、列車はレールの上しか移動出来ないけれど、自動車は地表の上ならどこでも移動できるが、空は飛べないし水にも潜れない。飛行機や潜水艦は条件はあれど、地表や海面は移動出来て空にも飛べるし水にも潜れる。自由度が一つ多くなっている。本当にイメージだけだけど3次元の世界は飛行機の世界。
そして、我々が生きている時間は ”今”。今しか生きられない。過去も未来も存在はするようだが、概念の存在であって生きている瞬間は今だけだ。今の集合がこの3次元の世界。これだけでかなりの哲学が語れそうだ。
4次元の世界があると仮定して、彼らは我々3次元の人間を時間軸の上から見ている。そう、4次元の人は我々が空や水中を制覇しているように時間を制覇しているが・・・逆行はできない(はず)。
次に書くアイディアは私が考えたのではなく、中学の頃に読んだブルーバックス社の本に書いてあった内容。2次元の平面に住んでいる世界に、3次元の球が通るとすると、2次元の人には高さや厚さが見えないのでこう見える。接触した瞬間は点が見えて、通過すると小さい円になりそれがどんどん大きな円となり最大を超えたあたりから円は小さくなって最後は点になって消える。
3次元の世界に4次元から来た球が通るとする。(あ、思い出した! ここの部分のサブタイトルは ”4次元球が通る” だったと思う) あなたの目の前に4次元の世界にいる球が通るとすると、まず3次元にいるあなたは点が見えてその次にお椀型の円錐がどんどん大きくなって最大を超えた所で球になって、それから小さくなって最後は点になって消える。
こんなのが通ったら不思議な世界だ。だから、バミューダー海域で船が消えたり、UFOが突然飛んできたり消えたりで、3次元世界に住んでいる我々には奇妙な現象が起きる。あれらは4次元世界の人の仕業に違いない。
インターステラーでは5次元という言葉が出てくる。ここは私のレベルを超えてるので調べてから書いてるが、時間軸の次は重力場のようだ。映画でも Gravity という単語がたくさん登場していた。膨大な重力の力によって、光は曲り、時間も歪むし5次元にいる人は時間も自由に操れるという事だ。
だから膨大な重力があるブラックホールの界隈では予想外の事が起きる。3次元に住んでいる我々には想像すら出来ない事だ。それをあの瞬間に理解したクーパーはTARSより頭が良いと思う。
●相対性理論
知識として知ってはいるが、感覚的に納得しているわけではない。これを知らないとこの映画は なんで? となって楽しめない。色々とあるけれど、ひとつだけ知っておいた方が良いのは、光速に近くなると地球の人と比較して時間が短くなる所いう事と、重力によって光も曲がるのでまた同様時間も変わるという事。
映画の中では水の惑星で、ここの1時間は地球の7年 という場面が出てくる。地球の人が7年間色々やっている間に、宇宙の人は1時間だけ時間を使うという事だ。ちなみに、光速で移動している人は不老不死になるわけではなく、そのタイミングで年齢は進んでいる。ただし地球に帰ってきた時に地球人から比べると老けて見えない。感覚的に分からなくても、数字上ではそういう事になっている。アインシュタインはそんなのを証明が出来て偉い人だなと思う。
映画のテクニックとして、水の惑星で津波に遭って出遅れて宇宙ステーションに戻ってきたら23年経っていた・・・というのを見て原理は分からなくともそういう事なんだ・・と直感で分かるのがいい。ちなみに、この場面にカチカチとカウントの音が入っているが、それが地球の1日に相当するという凝った演出。 音を聞いて頂戴 (3’55”)👇
23年分溜まった地球からのメッセージをまとめて見るというのも感覚的に相対性理論の説明として分かりやすい。クーパーステーションに戻ってきた時に、娘が自分よりも年老いているのも感覚的にイメージできてしっくりくる。
後半で、この際相対性理論は無視しよう・・・という場面も出てくるので、相対性理論を超えた現象に立ち向かうと場面も出てくる。分からないのが分かった位の位置付けだ・・・・
これを書くために、インターステラーの解説文や相対性理論の原理などを調べていたが、この理論が分かりやすかった。アインシュタインが使った光時計の原理を私なりの解釈で説明してみよう。
光の光源とセンサーとの距離が同じ装置が2台あって、1台は地球に、1台は光速に近い速度で移動しているロケットにある。どちらも光源とセンサー迄の距離は同じなので光の移動には同じ時間がかかる。しかし、ロケットに乗っている装置を地球にいる人が見たら、光が出てからセンサーに到着するまでの間は直線ではなくて斜めになるように見える。イメージとして、列車の中でボールを手から離すと、列車に乗っている人には普通の落下運動に見えるが、駅にいる人から見たらボールの位置は斜めに移動しているので、ボールの速度は列車の速度よりも落下速度分増した速度に見える・・・という感じ。
光の速度は一定なので、ロケットの光源からセンサーの移動距離は斜めとなり、長くなる分だけ(地球人が見たら)時間がかかる。しかし、ロケットに乗っている人には関係なくいつもの時間だけかかる。地球から見たロケット内の時間が遅く時間が進む・・ので、ロケット内の人は若く見える。
これが、ウラシマ効果で浦島太郎は一晩楽しい夜を過ごして戻ってきたら地球では何百年もたっていたという話。竜宮城は光速に近い速度で移動していたのか、または到着するまでの間の移動は光速に近い速度だったのかだ。とにかく亀は速かった。
これは光速での特殊相対性理論というらしい。他にも重力が少ないと時間の流れが遅くなる一般相対性理論というのもあるようだ。ここ真剣に勉強してないから理解していない・・・勉強して色々読んでも言ってる事が全く分からなくはないが、かなり考えないと納得できない事項が沢山出てくるので読むのがいやになってしまう。
実際、重力が異なる東京スカイツリーの頂上と地表では時間の進む速度が違うとの実験もある。時間差は 10億分の4秒 / 1日 で頂上の方が遅いのだそうだ・・・ニュートン力学の不変の法則の矛盾も相対性理論に当てはめると、ぴったり来るというのもなんとなく嬉しい。映画ではその相対性理論さえ超えている内容に踏み入れていると何とも壮大な物語なのだ。
●難しい話のまとめ
・インターステラーでは相対性理論の原理は分からなくてよいから、起きうる事象だけ分かれば良いと思う。宇宙にいる人は、地球に帰って来ると地球にいる人よりも若くなるという事が分かれば良い。
・もう一つ、5次元世界では時間を逆行する事すら出来るということ。
・シビれるストーリーとしては、5次元世界にいて導いてくれる ”彼ら” というのは、神とか異星人ではなくて、将来の人間 だということ。
●モールス信号
モールス信号を使って5次元の量子DATAを転送する。例えばモールス信号の A は ・ー 2ビットで表現出来る。
数字の 1 は ・ーーーー なので5ビット必要、その他記号は6ビットを使う。
モールス信号は、音の無い状態、短い音、長い音 の3種類で出来ている。正式には無音も文字と文字の間は長いので4種類の組み合わせだ。
上に書いた A の ・ は短い音、ーは長い音 ・ー はAの事
日本語では ・ を トン 又は ト、ー を ツーと表現する。
音だと トツー トツー で A A を意味する。テキストだと ・ー ・ー だ。
Sは ・・・ Oは ーーー なので一つの例 Youtubeより
SOS 15秒の動画です
●これはまだ誰も書いてないけど私なりに考えた映画の不具合
5次元の中で量子DATAをTARSが吸い取ったのは良いのだけど、それを地球に送信するのに、腕時計の秒針を使ってモールス信号として送っている。考えは良いと思う。良いアイディアだと思う。
一言だけ映画の中でも言及されているが、”時間はかかるだろうが地球が滅亡するよりかはいい” ような事をクーパーが言っていた。よく聞き返すと、送信できたとしても解析するのに時間がかかるとTARSが答えていた、マーフならやりとげるとクーパーも答えた。
確かにやりとげた。アルキメデスがお風呂から溢れたお湯を見て、身体の体積の測定が出来る ”アルキメデスの原理” を発見した時に ” εύρηκα ” (ユーリカ : 分かった!) と叫んだのと同様、マーフも解析が出来た時に紙を振り撒いて叫ぶ!
しかしだ・・・ 私に言わせると時計の針だと転送に時間かかりすぎるんじゃないか・・・と思うのだ。マーフは時計を見ながら紙に写していたから、あの速度でしか送れないのだと思う。そんなに早く時計の針は動かせないから。
概算だけど映像から見て 6.7秒で9個の信号を送っていた。多めに見ても1ユニット(この場合、・ 又は ー の単位)0.5秒かかる。つまり、SOSを送るのに、 ・・・ ーーー ・・・ なので3文字x3+間2で 6秒位かかる。量子データなるものがどれだけの分量なのか予想もつかないが、マーフが投げた紙はポイントだけなのかもしれないけれど30枚位か・・・ 例えば相対性理論をモールス信号で送るとなると相当な量になるだろうし、量子データを送るとすると何年もかかりそうな気がする。黒板数枚分の式で収まるような量ではないと思うのだけど・・・
こんな簡単な私のこの文章全部で日本語で6098文字。これをGoogle翻訳で英語にして、モールスにしてChatGPTに何文字になるか聞いてみた。
全文をモールス信号に変換すると非常に長いため、冒頭の部分だけを例としてモールス信号に変換します。 文字間は / にて表示
例 原文:
When I take a screenshot of a movie on Amazon Prime, it turns black...
.-- .... . -. / .. / - .- -.- . / .- / ... -.-. .-. . . -. ... .... --- - / --- ..-. / .- / -- --- ...- .. . / --- -. / .- -- .- --.. --- -. / .--. .-. .. -- . --..-- / .. - / - ..- .-. -. ... / -... .-.. .- -.-. -.- .-.-.- .-.-. .-.-.
1文字がモールス信号で表されると、英語1文字あたり平均で5~6シンボル(短点、長点、区切り)になります。
英文全体の文字数:
与えられた英文は15762文字です(スペースを含む)。
英字1文字あたり、平均して5つのシンボル(トン・ツー)が使われるとします。
合計のトンとツーの数:
14236文字 × 5シンボル/文字 = 78810シンボル
概算で1シンボル0.5秒送信にかかると仮定すると39405秒≒11時間
つまり、この インターステラーとちょっと科学的な話 のTEXTだけを英語にしてモールス信号で時計を使って転送するとすると11時間はかかるという事。
まぁ映画なのと5次元世界の人がやるからにはいい方法も途中から出てくるのかもしれないが、当時の地球人には時計の針しか受信方法は無いんだろうな・・・
・・・とここまで書いてからいいアイディアが出てきた。なんだ時計を沢山用意してパラレル(並行・並列)にどんどんDATAを送れば時間を短縮出来るじゃないか!
更に追記:でも、1000台の腕時計があっても1000倍にしかならないので、これは誤差なのかもしれない。
5次元の数式が、3次元での相対性理論 E=mC2 位なら簡単だけど・・・
●愛の話
理論や科学が全く分からなくても、帰ってくるぞと言って帰ってきた父の話だけでかなり評価は上がる。
アメリアが愛の力が理論色々より大きいという場面がある。その時はちょっと場違いな思いが過るが、最後まで見ると5次元人のこのニュアンスがクーパーにも理解出来るのが分かる。
そう、クリストファーノーラン監督はノーベル物理学賞を受賞したキップ・ソーン氏もメンバーに入れて完璧な技術の裏付けだけで終わらせずに、愛のエッセンスを含めた超完成度の高い作品に仕上げたのであった。
更に、グリーンバックを使った部分は一つもないのだとか・・・
合成をしていないということね、すげぇな
色々と見て読んで勉強したけれど、かなり分かりやすい解説 24分の動画
なぜブラックホールの中身が重要なのか?映画インターステラーをもっと楽しむための物理学【日本科学情報】
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吹き替えがいい人は自分で探してください・・・
IMAX大型スクリーンのシアターの話・・・ 12月12日 2024年迄 10周年記念でリバイバル上映していたが、何と!
12/20 12/26に池袋グランドシネマサンシャインでは、延長上映
しかし、人気高くて席は取れないレベルらしい…
⇩
IMAXレーザーGT字幕版皆様のご要望により
1週間の期間限定上映が決定いたしました!
そして、大阪でも! 同時期に再上映
大画面のIMAXはすごいぞ・・という私の
すげぇな インターステラー と IMAX
●量子もつれ(追記・番外)
これは映画とは違う話なのかもしれないし、関連してるのかもしれないが(それすら分からない)アインシュタインが疑問に思ったという理論を解明したので、2022年にノーベル賞を取った3人の科学者がいた。
それを2024年 12月28日 22:00〜 23:13 NHKスペシャルにて放送するらしい。まだ見てないので分からないが、文章から予想するとどんなに距離が離れていても量子のもつれは同時に分かる。だいたいもつれとはどんな現象なのかも分からないので、いくらNHKが丁寧に解説してくれても理解できるかどうかは予想がつかない。
YAHOOニュースでは解説を宇多田ヒカルがするというのを強調していて、内容よりもそっちを売りにしている。 👇ニュースは消えちゃうからスクショ
Yahooニュースはすぐ消えちゃうけれどここなら長持ちしそうだ
この長いのを最後まで読んでくれて、それでも量子もつれについて勉強したい人はここが詳しく書いてある・・・
だいたい、相対性理論を発明だか発見した人が否定するレベルの内容を証明してしまうのだから相当な快挙であるにちがいない。この番組を教えてくれたMS氏に感謝・・・・ (ここ7000文字に増えてしまった)
●おまけ動画
見た人用、いいとこ取りの4分40秒の編集した動画
良い所を思い出して大変良いです
それにしても、ハンスジマーという作曲家はすげぇな