Takajun

旅人でありたい。

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最近の記事

ぼくと上位存在について

ぼくの中には常に上位存在的なものが存在している。ただの妄想だろう、と言われそうだし、実際おそらくはそうなのだが、少なくともぼくの中ではそういうことになっている。上位存在の意思とぼくの意思は別個に存在し、ぼくは上位存在の意思に多少反抗することはあっても、恒久的には上位存在の意思に従うことになる。 はじめて上位存在をぼくが認識したのは小学校2年生の頃である。ぼくは転校から少し経って、「いじめられている」と認識するようになったのもこの辺りだった。少なくとも、ぼくに対する嫌がらせ的

    • 自称ミリP、デレマスライブの引力に従ってみた。

      とうとうこの世界に来てしまった。 私とアイドルマスターとの出会いは、中学生に上がる直前ぐらいに触れたニコニコ動画での人気コンテンツとしてだった。当時はろくにゲーム機も持っておらず、ただ知識として知っているだけだった。 Twitterをやるようになって、シンデレラガールズが人気コンテンツであることは知った。アイマスを楽しんでいる人たちは身の回りにたくさんいたし、羨ましかったけれど、それでも見ているだけだった。なんとなく、歴史の長くて深そうなコンテンツに、にわかとして第一歩を踏

      • 九州北部鬼ごっこ 参加記録

        5/7 22:30 ようやく帰宅して風呂に入ってるのでいろいろまとめようと思います。なんせ帰省の荷物抱えて動き回ってたので疲労が酷い。 参加理由 猫屋さんの固定ツイに見つけてfav押したら直接誘われて、GW後半の予定が決まってなかったので。4月誕生日なので、前半は四国のバースデーきっぷ(誕生月限定でグリーン車3日間が乗り放題になる超お得切符)を使う予定でしたが、後半実家に帰省することしか考えてなかったので楽しそうだし参加することにしました。が、これを決めた時点で5/3→4

        • 瀬戸内をかける

          私は今年の4月から、岡山県南端の町に住んでいる。ただただ仕事がそこにあったから越してきたに過ぎない。有体に言って、残念ながら寂れた町と表現せざるを得ない。辛うじて市街地には大型スーパーや飲食店がある程度の田舎町だ。 この町は、かつて四国への連絡航路の発着地として栄えた港町だった。東京や大阪から四国へ向かう人々、あるいは荷物がこの港に集まり、高松までの海路に向かっていった。あるいは四国の人々が、海を渡って訪れる出窓であった。そんな栄光が失われたのは、少し西に、大きな橋―一般的に

        ぼくと上位存在について

          サヨナラ*長岡

           長岡技術科学大学を卒業した。  思えばどうしようもない大学生活だった。コロナ禍の中編入学し、オンラインの授業を受け、気づけば2年が経ち、卒業していた。学生同士で顔を合わせないのだから、交友関係も広がらない。オンライン授業はPCを起動さえすれば出席できるので本当に楽だが、大半の情報は頭に入らない。私の大学生活は、世にいわれるキャンパスライフの中でも、かなりつまらない部類に入ったのではないだろうか。「苦しみ」は確かに少なかったが、得られたものも少なかった。それは、私が何かを得

          サヨナラ*長岡

          旅人はただ、最北を目指した。

           旅は道連れ、世は情けという言葉がある。我々、「移動オタク」「おでかけオタク」などと呼ばれる人種が、旅先で同好の士と出会うこと―界隈風に言えば「エンカ」—そのものは、特に珍しいことでもないだろう。けれど、それに何か運命的なものを感じられたほうが、人生は面白いのではないだろうか。  2021年8月29日。私は学生生活最後の夏休みとして、北海道旅行を謳歌していた。1日目の早朝に小樽に上陸し、留萌・旭川・網走・釧路と巡り、2日目は早朝から花咲線を往復したあと、新得から不通区間の代

          旅人はただ、最北を目指した。

          「二階建ての新幹線」よ、ありがとう!

           2021年10月1日、E4系という新幹線車両が定期運用を終える。100系「グランドひかり」やE1系初代Maxといった、新幹線における二階建て車両の歴史の終焉であり、一つの時代の終わりともいえる。  私が幼かった頃は、「でんしゃのずかん」を開けば、当時最速を誇った500系や、まだ現役だった0系、ミニ新幹線400系・E3系などといった車両が大きく掲載されており、今思うととても華やかな時代だったと思う。その中において、E4系というのは特段目立つ車両というわけではなかった。ただ、

          「二階建ての新幹線」よ、ありがとう!

          羽越本線と、恋をした。

           これは自惚れかもしれないけれど、私ほど"恋"という言葉から遠い人間もそういないのではないだろうか。所謂「陽キャ」というものを蔑み続ける人生を送ったせいで、恋愛願望などとうの昔に失ってしまった。少なくとも今の私は、恋愛をしようとか、誰かを好きになろうとか、私を好きになる人がいるかもしれないとか、そういう考えをする気は起きない。  羽越本線、832D、酒田発新津行き。山形県庄内地方の重要都市、酒田を17時22分に出発し、現在は新潟市に属する鉄道の町、新津に21時1分に到着する

          羽越本線と、恋をした。

          2021/07/14 長岡技大停電まとめ

           7月14日水曜日。学部4年生で、特に忙しくもない日々を送っている私は、趣味で取っている授業を終え、アニメを見ていた。外から雷の音が聞こえる。昨日は大雨だったが、今日の天気はそんなに悪くなかったはずだ。実際、外の様子も落ち着いている。不思議な気分だった。  私は雷が苦手だ。雷の大きな音が聞こえると、声を上げてしまう。もっとも怯えているのは、稲光が見えてから、雷鳴が鳴り響くまでの時間だ。実際に落雷しているのは光が見えたときなのだから、この時間を怖がることなんて無意味だというの

          2021/07/14 長岡技大停電まとめ

          「南海フェリー1便」青春の合言葉

           南海フェリーは和歌山と徳島の間を2時間半ほどで結ぶ航路である。旅客運賃は2200円だが、通年発売している徳島港~南海電車各駅で利用できる企画乗車券が同額なので、実質的に言えば「フェリーを利用することで南海電車に無料で乗車できる」という強みを持っており、乗り鉄や貧乏旅行者の強い味方である。  さてこの南海フェリーは、通常2便から9便までの8往復が運航されている。1便はといえば、通年休航となっており、1年のうち繁忙期の数日にしか運航されない。いわば幻の便なのだ。その1便の時刻

          「南海フェリー1便」青春の合言葉

          1751M 上越国境、最終電車。

           うたた寝から目を覚ました私は、案内放送の声で今自分が水上駅にいること、時刻が20時39分であることを確認し、寝過ごさなかったことを安堵した。  1週間前長岡に越してきた私は、この日余らせた青春18きっぷを活用し、群馬県のローカル線巡りをしていた。現地で合流した友人と新前橋で別れ、水上行きの普通電車に乗り、すっかり疲れてうたた寝というにはやや深い眠りに着いていたのである。  水上は群馬県最北の町である。午前中、群馬へ向かうために国境を越えてきたときは旅人たちや地元の人々で

          1751M 上越国境、最終電車。