形而上

一般という枠組
体制に阿る思想
社会の有用性

そんな類についての考察に
支配され過ぎたのだろう
感情の制御が効かなくなった
自己同一性も失くしてしまった

一般も特殊も無い
体制も反体制も無い
社会も個人も無い

あらゆる支配から外れたのだから
形而上に属する者として
役割を全うするのみ

人として生を受け
身につけてきたものが
無意味になればなるほど
価値のある領域へ
形而上に属する者として