奢れる者
気になる店を見付けたら
必ず約束を取り付けたのに
何が食べたいのかわからない
雨上がりに虹がでたら
いの一番に写真を送ったのに
単なる自然現象としか思えない
壊れたら新品を買えばいいという
馬鹿みたいに単純な発想ですら
浮かばないほど疲弊したのか
あれほど所有しないと誓ったのに
失ったという感覚に苛まれている
驕れる者久しからずということか
寝ても覚めても
思い募っていたのに
顔すらも忘れてしまった
何も所有してないなどと
奢ったバチが当たったのだ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?