一人娘を失った母の悲しみ(和歌)②
4月22日
目覚めたる座に我が児の姿あり おはよう おはよう おはようと
神宮の参りを終えし我が児たちと 出会いし時は鮮明なり
子の笑顔 子の声 子の笑み 忘られぬ
親子して宮参りし帰路はただ ゆたりゆたりと歩きしものよ
病みし身を優しく声かく看護師の 病みし身いたわる看護師の声
夕暮れの雲に乗りつつ吾子はゆく 悲しみに大声上げて呼びたし
曇りたる空の中には吾子がいる 吾子吾子と今日も一日過ごすかな
妹の帰える姿に吾子を見る 只涙の他はなし
目覚めたる老いの母に がんばってと