《週刊 セットプレー》vol.10
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Ⅰ.広島の2点目(広島vs磐田)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
壁に2人を配置し、残りの選手たちはゴール前中央で守備をしています。
最初の位置では、攻撃選手に体をぶつけている選手もいますが、付いていっている選手はいないように見えたため、”完全なゾーン”での守備をしているように見えます。
★攻撃側の狙い
ゴールエリア内のニアサイドを狙った攻撃をしています。
⓫がニアサイドのスペースを空けつつ④をブロックし、➑が走り込んでいます。
そして、そこにキッカーの➎がインスイングでゴールに向かう軌道のボールを蹴っています。
シュート性のボールのため、ヘディングで少しコースを変えてゴールが決まりました。
Ⅱ.仙台の2点目(町田vs仙台)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
壁に1人、ペナルティアーク付近に1人を配置し、残りの選手は中央で守備をしています。
➌・➍の2人がゾーンで守り、残りの選手はマンマークをしています。
★攻撃側の狙い
ニアサイドを狙った攻撃をしています。
中央の選手はかなりタイトなマークを受けています。
マークを外すため、少し下がってから横に行き、ニアへ走っています。
この下がってからの横移動で味方選手(⑨)を使い、マークし続けるのが難しいようにしています。
これによりほぼフリーで走り込み、ニアサイドで合わせてゴールが決まりました。
また、簡単にクリアされてカウンターを受けないようにするために、⑪が"最ニア"のポジションを取っています。
さらにこの動きで➎を連れていけているため、ファーサイドにスペースが生まれ、そちらにもチャンスが出来ています。
Ⅰ.熊本の2点目(岡山vs熊本)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員での守備をしています。
”ゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
ゾーンが中心のため、➒・➓vs⑥・⑦・⑧の数的不利な状況が生まれています。
★攻撃側の狙い
長い距離を移動することでマークを外しています。
⑧が長い距離を走って、ニアサイドのスペースを取りに行っています。
また、⑦は”最ニア”を取りに行き、➌の視界に入ることで➌をニア方向に移動させ、➌と➍の間にスペースが生まれるようにしています。
結果的に➌と➍の間で⑧がヘディングをしてゴールを決めました。
おまけ
J1の19節が特にセットプレーからの得点が多いように感じたので、まとめてみました。
・FC東京-福岡
4ゴール中2ゴール(CK・PK)
・柏-鹿島
3ゴール中3ゴール(CK・スローイン・PK)
・広島-磐田
3ゴール中2ゴール(FK・FK)
・京都-札幌
3ゴール中1ゴール(CK)
・清水-横浜FM
8ゴール中0ゴール
・G大阪-浦和
2ゴール中1ゴール(PK)
・C大阪-川崎
3ゴール中3ゴール(CK・FK・FK)
・湘南-名古屋
0ゴール
・鳥栖-神戸
2ゴール中0ゴール
合計29ゴール中12ゴールがセットプレーから生まれていました。
CK…4
FK…4
PK…3
スローイン…1
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