プレゼンの失敗例から学ぶ魅力の伝え方|マーケティングはこれだけ!コラム⑥
こんにちは、Tak @外資系マーケティングです。
さて、今回はマーケティング戦略を効果的に伝えて、社内を動かすために大事なポイントなのですが、事業会社では『効果的な魅せ方、話し方』を学んでこなかった人が多く、営業やマーケティングではベテランの人であっても、いざ社内で新規プロジェクトのプレゼンをしてもらうと『何を伝えたいのかが分かりにくい』ということが多く、せっかくのプランも前に進まないということがたくさんあります。
外資系だと英語でのプラン発表もありますが、英語の問題ではなく、日本語でも伝え方や構成に問題がああると考えています。
この点は、マーケッターの資質として、プランづくりと同様に大事なところです。
プレゼンの目的は、相手があなたの話を聞き、
『そうか、○○をしなくちゃ』と思わせて、
次のステップへ進めることだと思います!
『へぇー、いい話を聞いたなぁ』
『なるほどね。。。』
程度で終わってしまったら、なにも動きません。
今回は、どうしてあなたのプランやプレゼンによって、相手が動かないのか、興味を持ってもらえないのかということをお話します。
ほとんどの人が気づいていない、ちょっとしたコツをお伝えしつつ、具体的な例を見てもらいたいと思います。
具体例は有料パートですが、返金オーケーですのでぜひ読んで明日の仕事に役立てて貰えたら嬉しいです!
無料パートのコンテンツ
有料パートのコンテンツ
・テクニックを使わない 悪い例
・テクニックを使った 良い例
ぜひ参考になったらスキ、コメントよろしくお願いします!
・話す相手は誰か
私が外部でセミナー講演するときも相手はどういう人たちが聞きに来ているのかによって話の流れを変えるぐらい、聞き手が誰なのかで内容は相当変わってきます。
社内では、社長なのか、工場長なのか、海外のトップマネジメントなのか、担当者へ話すのか、どのような立場の人に話すのかを考えましょう。
ポイントは相手の気持ちになってみることです。
例えば、経営層に近い立場にい人ほど多くの部下を抱え、毎日多くのレポーティングを受けています。その立場の人が興味があることは何なのか、なぜあなたの話を聞く必要があるのかということに焦点を当てましょう。
また、立場によって異なる興味の範囲も想定しましょう。
トップマネジメントが興味があるのは会社全体の売上や利益でインパクトのある内容です。
例えば、社長へ新規製品関連の近況をクイックに話する場合、『いよいよ、期待の新規製品Aの開発が来月からスタートします!! ! 』という情報だけだとどうでしょうか?
『おぉー、いいねぇ!』というリアクションにはならず、
『へー、そうなんだ。』ぐらいかなと思います。
『新規製品Aの開発が来年1月に完了すれば来年の売り上げは1億円見込めますので開発スピードを上げて進めています。』
とお話しすることでトップレベルでも興味を持ってもらえるか思います。
いよいよ・・・、とか、期待の・・・とか
情緒的に訴えることはビジネスでは不要です。
・1ページで説明すること
現代のビジネスマンは仕事をする上で処理する情報量が多くなっていて、仕事ではE-Mailが毎日100通以上届き、様々なニュースに目を通し、SNS もチェックすることも多くなったと思います。
便利にはなっていますが、目にする文字数は格段に増えています。1人で抱える仕事量も多くなり、中小企業であればなおさら人手不足で業務量は多くなるでしょう。特にマネジメント層の仕事量は多く、プレイングマネージャーであればことさら忙しさが増します。
外資系では、海外のエリートはアジア、欧米を問わずむしろ日本人より長時間労働になっているのが現実です。
そのような中で、残念ながらあなたの戦略について細かに聞いている暇がないと思ったほうが良いでしょう。
外資系ではOne Pager: ワンページャーと言いますが、1ページで簡潔に説明することが求められます。言いたいポイントを超ストレートに伝わるよう、説明することが重要になります。
・具体的な数字で語ること
数字が無ければ、ことの重大さ、つまりマグニチュードは全くわかりません。
本人は良い意味でも悪い意味でも『これはヤバイ』と騒いでいても何がヤバイもかも全く伝わっていないことが多々あります。
あなたが思うほど、人には理解されていない、伝わらない、つまり、人は動かないと思ったほうが良いでしょう。特に何かサポートを得ようとするとき、人を動かして仕事を進めるときには数字でマグニチュードを伝えることが重要になります。
・筋肉質な一言で伝えること
私自身も常に悩むポイントで、プレゼンで1時間喋るよりもエレベータートーク、ワンページャーで伝えることの方が大変です。
気づくと言いたいことが沢山ありますよね。
1ページでまとめてみるとビジーなページが出来上がり、タイトルも一言ではなく冗長になりがちです。
ロジカルシンキングのパートでお伝えした通りロジックツリーを使って頭を整理すると良いでしょう。相手は誰か、ということを踏まえて、何を伝えたいのか並べてみましょう。
その中で自分のビジネスに最もインパクトがあり、「相手にとっても」同様にインパクトのあることが伝えるべき一言になります。
相手の立場を考えずに自分の言いたいことを言うだけでは興味を示しません。ワンページャーのタイトルはロジックツリーでは先頭のボックスに書く内容となりますので。その下になぜそれを言いたいのか『Why So』を並べます。それらの理由で抜け漏れが無いように整理し、全体のロジック確認します。なぜそれを伝えたいのかという理由もたくさんあるかも知れませんが、その中でも最強のひとつの理由があれば、そのひとつの理由に絞り、その理由をサポートする更なる理由を付けたほうが簡潔になります。なぜなぜを繰り返す作業をすることで本当に伝えたいことが何なのかがよりハッキリ見えてくるでしょう。
・何も知らない人にも伝わること
資料が出来上がったら最後に、同僚または家族に見てもらってください。分からない人が見ても分かるレベルでなければ、5分のプレゼンで覚えて帰ってもらうほどには伝わりません。
冗長なメッセージは自分でも覚えていられませんので相手も同様です。資料がなくても話ができる内容がベストです。
余計な情報は削ぎ落とし、相手にとっても自分にとっても重要なワンメッセージにまで鍛えあげるには何度も考え直し、何度も推敲することになります。
これらは、やれできることです。つまり、やらないからできないことでもあります。
プランが前に進むかどうかは本当に伝え方次第です。自分の部下やチームメンバーも同じです。
最後によいワンページャーとダメなワン ページャーの事例を紹介します。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?