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中学校で学ぶ確率(公立高校入試問題から)

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中学校で学ぶ確率の問題を、公立高校入試問題から、コレでもかというくらいにスモールステップに分けて0から説明をしています。特に確率を「教えにくい」と思っていた10年前の自分に向けて…
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2023年1月の記事一覧

長崎県B|公立高校入試確率問題2020

長崎県B|公立高校入試確率問題2020

(1)は典型問題 基礎編の問題で同じ問題を扱っていますので,わからない方はこちら。

(2)も、とりあえず表をかいて まずは表をかきます。

(ア)

三角形ができないのは
 ★どちらかのさいころで1の目が出るとき
 ★2つのさいころで同じ目が出るとき
です。表で確かめると、

あてはまるのは16通りですので、その確率は$${\dfrac{16}{36}=\bm{\dfrac{4}{9}}}$$と

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×兵庫県|公立高校入試確率問題2022

×兵庫県|公立高校入試確率問題2022

【注記】 いつも兵庫県の確率問題で提示される確率現象は「樹形図や二次元の表などを利用して,起こり得る全ての場合を簡単に求めることができる程度の事象」を超えていて、22年度もそうである。3階層ある樹形図をかいて45通りも数えろというのか? しかも今回は融合問題。求める図形の知識もレベルは高いし列挙するのに見落としがちであり、確率の問題と言うよりも「見落としていないかチェックするために確率で求めさせて

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神奈川県|公立高校入試確率問題2020

神奈川県|公立高校入試確率問題2020

 神奈川県の確率問題は,ここ数年、ここでの分類「応用問題」か「融合問題」の形で出題されています。この年も立体図形(+三平方の定理?)との融合問題。

偶然2つなので、まずは表をかいてみる 袋Pからも、袋Qからも1枚ずつ、2つの偶然が起こりますので、まずは表をかいてみます。各マスには「選んだ2つの点」を書きます。

(ア)は・・・ 2点が平面ABCD上にあると言うことは、結局、選んだ2点がどちらもB

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×兵庫県|公立高校入試確率問題2021

×兵庫県|公立高校入試確率問題2021

 随所で指摘していることだが、公立高校の入試問題の中でも兵庫県の問題だけは、学習指導要領の解説で「樹形図や二次元の表などを利用して、起こり得るすべての場合を簡単に求めることができる程度の事象」とされている範囲を超えることがあります。果たして今年度は・・・

分類 融合A2平方根

“まじめに”解きます 偶然は6回起こるので,文科省カリキュラムに縛られている中学生は樹形図を書いて考えるしかありません

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茨城県|公立高校入試確率問題2020

茨城県|公立高校入試確率問題2020

表をつくったらどうする? さいころ2個なので、とりあえず表を作って、和を計算しておきましょう。

 ここからです。2個のさいころの出た目の数の和に応じて、点Pの位置は変わりますので、それぞれ調べましょう。
  2個のさいころの出た目の数の和が2のとき→点Pは頂点Cの位置
                  3   →     D
                  4   →     E
    

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福井県|公立高校入試確率問題2020

福井県|公立高校入試確率問題2020

分類:(1)13 取り出して,戻してもう1回
   (2)融合《B1》中1・中2図形範囲

(1)は表をかきます。 1回目は〔Bが記録されること〕,〔Cが記録されること〕,〔Dが記録されること〕,〔Eが記録されること〕が同様に確からしいことがら,そして、いったんもどしますから2回目もそれぞれについて〔Bが記録されること〕,〔Cが記録されること〕,〔Dが記録されること〕,〔Eが記録されること〕が起こ

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(高校含めた)確率の問題の解き方のレベル

(高校含めた)確率の問題の解き方のレベル

中学校では、指導要領で念頭に置いている方法は

❶(分母)全部の場合を図表で列挙→(分子)条件に合うかどうかチェックして求める

というものである。これを【レベル1】とすると、中上位のレベルにある子たち(図表列挙がまどろっこしいと感じる層)に求められる確率の求め方は、

❷(分母)全部の場合を図表で列挙→(分子)条件に合う場合を独自列挙
❸(分母)全部の場合を計算で求める→(分子)条件に合う場合を

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青森県|公立高校入試確率問題2020

青森県|公立高校入試確率問題2020

アは,確率ではなく・・・ $${x=4,y=2}$$のとき、点P,Qの位置はそれぞれ下の図のようになります。

 ∠POQ=90°ですから、∠PAQはその半分で45°。確率ではなく,円周角についての理解を試す基礎的な問題になっています。

イは,とりあえず表で イについては、次の図のように円周上の各点をB~Hとして、表をかいて考えてみることにしましょう。PとQが逆回りになることに注意が必要そうです

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山口県|公立高校入試確率問題2020

山口県|公立高校入試確率問題2020

さいころ2回なので表 さいころを2回ふるので表をかきます。各マスの中に、$${x^2+mx+n}$$の式を書いておきたいので,マスがちょと横長になるように工夫します。

 因数分解できるのは、印のつけた7通りです。

答分類 A3因数分解・2次方程式

問題を解いたあとに・・・ 条件に合う場合を独自列挙していくやり方を考えてみましょう。ここでは$${n}$$の値ごとに場合に分けて、条件に合う$${

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長崎県B問題|公立高校入試確率問題2020

長崎県B問題|公立高校入試確率問題2020

 長崎県はA問題とB問題があり、学校で選んで出題されていました。(2022年現在は、1つの問題で実施)

(1)は・・・ 基礎編3で同じ問題を解説していますのでリンクだけ貼っておきます。答えは$${\dfrac{6}{36}=\bm{\dfrac{1}{6}}}$$

(2)は それぞれのさいころで出た目によって選んだ2点と点Aの3つの点について、それぞれ表のマスに書き入れておきましょう。

(ア

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福島県|公立高校入試確率問題2020 

福島県|公立高校入試確率問題2020 

表を書いて考えます。 偶然は、Aの箱から1枚取り出すことと、Bの箱から1枚取り出すことの2つあります。偶然2つなので、表をかいて考えるといいですね。

 すべての場合は36通り。各マスに積$${ab}$$を書いておきましょう。

①は? 上の表から、積が0になるのは6通りです。

②は? $${\sqrt{ab}}$$の値が整数にならないところに印をつけてみましょう。

 条件にあてはまるのは23

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大阪府C|公立高校入試確率問題2020

大阪府C|公立高校入試確率問題2020

まずはイメージから 偶然の結果を使って、別の装置を操作するタイプの問題です。

 大阪府のいちばん難しいタイプの問題、ということもあって、図が示されていません。どういうことか,問題の文章を読んで、イメージをしなければいけません。ちょっと図にしてみましょう。

 PとQで1回ずつ,合わせて2回偶然が起こりますので表をかいてみましょう。各マスには、操作後のA・B・Cのそれぞれの玉の数を書いて、判断でき

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石川県 |公立高校入試確率問題2020

石川県 |公立高校入試確率問題2020

(1)はOK?1の目→[1]のカードを取り除く→残るのは[2],[3],[4],[5],[6]の5枚
2の目→[1],[2]のカードを取り除く→残るのは[3],[4],[5],[6]の4枚
3の目→[1],[3]のカードを取り除く→残るのは[2],[4],[5],[6]の4枚
4の目→[1],[2],[4]のカードを取り除く→残るのは[3],[5],[6]の3枚
5の目→[1],[5]のカードを取

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