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長崎県B問題|公立高校入試確率問題2020

 長崎県はA問題とB問題があり、学校で選んで出題されていました。(2022年現在は、1つの問題で実施)

 大小2つのさいころを同時に1回投げる。ただし,それぞれのさいころの目は1から6まであり,どの目が出ることも同様に確からしいとする。このとき,次の(1),(2)に答えよ。

(1) 大小2つのさいころの出る目の数が同じになる確率を求めよ。

(2) 右ののような正六角形ABCDEFがある。大小2つのさいころを同時に投げ,1の目が出たら点A,2の目が出たら点B,3の目が出たら点C,4の目が出たら点D,5の目が出たら点E,6の目が出たら点Fをそれぞれ選ぶ。選んだ2点と点Aを頂点とする三角形を作りたい。例えば,2,3の目が出たら△ABCができ,1,2の目が出たら三角形はできない。このとき,次の(ア),(イ)に答えよ。
  (ア) 三角形ができない確率を求めよ。
  (イ) 直角三角形ができる確率を求めよ。

(1)は・・・

 基礎編3で同じ問題を解説していますのでリンクだけ貼っておきます。答えは$${\dfrac{6}{36}=\bm{\dfrac{1}{6}}}$$

(2)は

 それぞれのさいころで出た目によって選んだ2点と点Aの3つの点について、それぞれ表のマスに書き入れておきましょう。

(ア)

 三角形ができないのは、3つの点がそれぞれ別々でない場合、灰色で印をつけた16通りなので、求める確率は$${\dfrac{16}{36}=\bm{\dfrac{4}{9}}}$$

(イ)

直角三角形ができるのは、3つのうち2点が「まむかい」(もう少し数学的に正確に説明すると、正六角形ABCDEFを内接する円をかいたときに、円周角の性質より、その円の直径になる辺を含む三角形になるとき)です。
 つまり、A・DかB・EかC・Fを含んで、三角形になる場合を探せばよいですので、表の12通りということになり、その確率は$${\dfrac{12}{36}=\bm{\dfrac{1}{3}}}$$と求めることができます。

B問題 答

(1) $${\bm{\dfrac{1}{6}}}$$
(2)(ア)$${\bm{\dfrac{4}{9}}}$$   (イ) $${\bm{\dfrac{1}{3}}}$$

分類:

 (1)基礎編3

 (2)(ア) 融合問題B1中1・2図形範囲

(イ) 融合問題B2円周角


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