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新しい退職の教科書〜置き土産は4種類ある〜

「新しい退職の教科書」が欲しいですね。退職は手続きでもなければ、裏切り行為でもなくて。退職は別れる技術そのもの。という考えに基づいた退職のあり方です。

そんな「新しい退職の教科書」の中に入りそうな、「別れる技術」を具体的に分解してくださっている記事がありました。立教大学 経営学部 教授の中原 淳先生のブログにある「コンサルタントのクライアントとの別れ方」です。近著の『働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは』は、働くすべてのひとのバイブルです。


記事内のコンサルタントの部分を社員や退職者、クライアントを会社や職場に言い換えると、「最高の会社の辞め方」の技術がはっきりとわかります。

クライアントが4つの財産を残して別れるように、退職者も4つの財産を残して別れると、退職後も声をかけられ続ける人物に近づきます。良い別れは新しい関係の一歩目なんですよね。

1. ひとで残す 
2. 仕組みで残す
3. ツールで残す
4. 問いを残す
※出典:コンサルタントの本性と能力が「むき出し」になる「クライアントとの別れ方」!?立教大学 経営学部 教授 中原 淳

「1. ひとで残す」退職をされた方に最近出会いました。「このひとは見込みがある」と見抜き、自分の会社への入社のオファーをしていました。

反対に「ひとを奪う」退職をされる方もいます。会社としてはもっとも嫌悪される退職です。取引先を奪う、社員を奪う。これから働いていく上で最も大切な信頼を失ってしまう行為です。「奪わない」は「最高の会社の辞め方」の土台ですね。


とはいえ・・・私は「退職学™️」を提唱していますが、別れ上手なのかと問われればそんなことはまったくなくて・・・むしろ「別れや終わりに執着がある」が正確な言い方です。これまでも、小中高大と卒業したり、会社を退職するたびに人間関係が切れてしまうことが多かったです。続けられなかった人間関係は、今でも後悔のしこりとして残っています。

キャリアも終わり方の議論がもっと老若男女、地域や職種を問わず広がりますように。始まる議論はいつでも花盛りです。就職に転職、副業(複業)に起業。はじまっていく行為の議論はどんどん深まっていきます。

もちろん、終わり方の議論もあります。定年退職や後継者育成も歴史のある領域です。仕事や働き方の領域を離れれば、死や死の準備教育、終末医療や終活・エンディングノート。離婚なども「退職学™️」にとっては先行研究です。

別れや終わりの後悔を、はじまりの一歩や財産にできるように、終わり方の流儀はこれからも探していきます。「いい終わり方、見つけたよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ👋

Clubhouseも「佐野創太」で登録しています。ぜひ声でもお会いしましょう👏




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