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ディズニー・ピクサー作品「マイ・エレメント」映画の感想文(ネタバレなし)です。

Disney・PIXARの劇場最新作「マイ・エレメント」を観ました。
近年の「国内映画興行収入ランキング」上位作品と言えば日本のアニメ作品ばかりが目立ち、ディズニー作品の最高位と言えば 2014年の作品「アナ雪(アナと雪の女王)」が歴代4位と言ったところ。それでも、PIXARが手がけるオリジナルCG作品(Toy Story、Moster's Inc.、Remember me etc.)には大ヒット作が多く 良質な作品が世に送り出され続けています。今回劇場で
鑑賞した「マイ・エレメント」、最小限ネタバレない範囲で、思うところを書いてみたいと思います。



あらすじ

火・水・風・土の4種のエレメント(元素)たちが暮らすエレメント・シティで、ファイヤ・プレイス(火ものを扱う雑貨店)を営むルーメン夫妻は、わけ
あって祖国ファイヤー・ランド(火の国)を離れた移民の夫婦。

「エレメント・シティ」
「ルーメン夫妻」

エレメント・シティで生まれたエンバー(燻ってる燃えさしの意)は、夫婦の一人娘であり 父の店を引き継ぐ夢を持つファイヤ・プレイスの看板娘。
ウェイド(水中を歩くの意)は、生真面目で涙もろい市の水道検査官。
全く接点が無かった二人ですが、エンバーの癇癪が爆発したことが切っ掛けでお互い知り合うことに。性格も体質?も正に「水と油」ならぬ「水と火」の二人。
エンバーは情熱的な行動派。でも父親思いで一途な面もあり、自分の父親と確執を持つウェイドはそんな彼女にジョジョに惹かれて行きます。
エンバーも自分の知らない世界を教えてくれて、また自分の可能性を信じてくれるウェイドのことがとても気になります。

「(なぜか着ている服は燃えない(防火服?)エンバー」
「(体は100%水だけど歯がある)ウェイド」
「水の手と火の手が重なると・・・」

そんな時、遂にバーニーは お店をエンバーに継がせる決心をします。
エンバーもそんな父親の思いを汲んで ウェイドへの気持ちを断ち、自分が店を継ぐ決心をします。そして 店の看板が「エンバーの店」に架け替えられ、お披露目会が始まった時にウェイドが現れて・・・


感想

全く事前情報なしの状態で映画鑑賞しました。基本はエンバーウェイドのラブストーリーなのですが、物語のもう一つのキーワードはダイバーシティ(異なる人種・民族・種族の多様性)。決して交わることが許されない火と水エレメントの二人。この禁断の恋の行方は・・・。🙁
まるで「ロミオとジュリエット」のような展開ですが、そこはディズニー
作品、幼気な子供たちを悲しませるような結末にはなりません。😓

ただ 私は3回泣きました。大体のストーリーの流れとオチは 物語の前半
だけ観たら、ほぼ読めちゃうんですがそれでも泣きます。😭
エンバーは自分の本当にやりたいことを犠牲にしてでも父親の味わった苦労に報いようとし、ウェイドエンバーのために蒸発してもよいと思い、
父の一番の望みは娘が店を継いでくれること・・ではなかったりします。

Q:マイエレメントはロマンティックラブストーリーか?
A:その通りだがこの映画はロマンスだけに焦点を当てている訳ではない。
  家族、文化、多様性との関係も扱っている。

Elemental|Disney Wiki|Fandom People also ask

監督のピーター・ソーン(Peter Sohn)氏は米国はブロンクスで生まれ、ニューヨークシティで育ったと言う生い立ちで、ご両親は韓国からの移民です。
つまり ソーン監督は自らをエンバーに、ニューヨークシティをエレメント・シティに重ね、移民と先住民とが互いに尊重し合い 分かり合える理想の世界をこの作品で表現したかったのではないでしょうか?そして、多様性のある社会の中で視野を広げ 一人では気付けなかった自分の可能性を見付けなさいと言うメッセージを受け取りました。🫡

因みに、ソーン監督は「崖の上のポニョ」のアメリカ版の監督をされた経歴があり、魚化した「ポニョ」と「ウェイド」の変顔が似ているのはそのせいかもしれません。😏

「ポニョ」
「ポニョ顔のウェイド」


最後に

マイ・エレメント」は、北米封切りした週末3日間の興行収入としては、「Toy Story」に次ぐ歴代2番目の悪さだったのですが、その後、特に海外での収益が爆伸びして、全世界興行収益は2017年以降での初の4億ドルを超えたオリジナルストリー作品、2019年の「アナ雪2」以来、ディズニー映画で最も興行収益を稼ぎ出した作品になっています。😮
まぁ、興行成績とは関係なく、偏見なしで純粋に「マイ・エレメント」を
観に行けば 作品の良さがストレートに伝わって来ると思います。
カップルでも、ファミリーでも、(私のような)単独鑑賞でも、楽しく感動できるお薦め作品です。個人的には5点満点中の4.5点です。😆👍

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ご意見、ご感想などあれば、よろしくお願いします。


おまけ

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