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美しきバルセロナ。7つのガウディ建築の記憶と記録

最近は、自分の中でテーマを決めて旅をするようにしている。
先日は、ガウディ建築を堪能することをテーマにバルセロナを旅行してきた。

バルセロナには十数年前に訪れたことがあるのだが、当時は20代前半で教養もなく、とりあえず有名な観光地に行ってみようという感じでガウディ建築をいくつか訪れた。
確かに当時の自分なりに感じたことはあったけれど、ただ訪れて満足しただけの経験になってしまっていた。

数ヶ月前に、たまたま書店でガウディ建築に関する本を見かけたので立ち読みしていると、今まで知らなかったことがたくさんあることに気づき、改めて自分の目で実物を見てみたいと好奇心が湧いてきた。
そして歳を重ねて30代になった今、改めてガウディ建築を眼の前にして自分がどのようなことを感じるのか興味が出てきたため、バルセロナ行きを決めた。

当記事では、旅で訪れたガウディ建築に関する写真とともに、感じたことや各建築の魅力、見どころなどをまとめておこうと思う。

バルセロナで訪れたガウディ建築

サグラダ・ファミリア

Sagrada Família (1882~1926)

ガウディ建築の中で最も有名な建築がサグラダ・ファミリアだろう。
1882年にガウディによる着工以来、140年以上の時が経っても未だに建設工事の最中という途方もないプロジェクトだ。
実はガウディの前に別の建築家が手掛けていたようで、ガウディは二代目のプロジェクトリーダーとして着工した。

2011年に訪れた際のサグラダ・ファミリア。

サグラダ・ファミリアへは2011年に訪れた事があるが、その頃と比較すると建設工事が進み、教会の大部分の塔が完成されていた。
2026年にはメインタワーが完成予定らしいが、全体が完成するにはまだ時間がかかるそうだ。

サグラダ・ファミリアの正面には池があり、池越しに眺めると水面に建築が映り込み、何とも絵になる。
東側のファサードは生誕のファサードと呼ばれ、キリストの誕生を表現した数多くの彫刻で飾られている。生誕のファサードは、ガウディが生きている間にほぼ完成していたと言われている。

生誕のファサードはサグラダファミリアのシンボル的な彫刻であり、離れた場所から眺めることで、全体的なフォルムの美しさを感じ取ることができる。

一方で真正面から近くで見ると、ディティールの緻密さに感動する。
これだけ大きな建築なのにも関わらず、工芸品レベルの繊細な彫刻が欠けたり壊れたりせずに保管されていることが驚くべきことだ。

教会の前にあるサグラダ・ファミリアの模型前には多くの人々が集まっていた。
ガウディは図面よりも模型を使うことで、職人たちに対して意図やデザインを正しく理解させていたようだ。

サグラダ・ファミリアの地下では、模型を使った研究やシミュレーションが行われていた。

教会内部に入り天井を見上げると、複雑に設計された柱の美しさを見ることができる。
樹木のように枝分かれした太い柱と、それに支えられたヴォールトの佇まいは荘厳かつ神秘的。まるで森の中にいるかような豊かな感覚になる。

ガウディ建築のデザインはすべて自然からインスピレーションを得ており、直線的なデザインが極力排除されているというのは有名な話。
そしてそれだけでなく、これだけの巨大な建築を支えられるよう、力学的にも理にかなった構造になっているとのことだ。

教会内部は明るく荘厳な雰囲気。他の教会とは異なり、ステンドガラスを通して多くの光が差し込んでくる。
自然光に照らされた美しいステンドグラス。
抽象的なデザインと色のグラデーションが美しい。
午前中は生を表現したブルーの光。午後は反対側のステンドグラスから死を表現したレッドの光が差し込む。

ヨーロッパの教会におけるステンドグラスは珍しいことではない。
自分にとってもステンドグラスはある程度見慣れており、そこまで真新しいものではないけれど、サグラダ・ファミリアは全体感のまとまりやストーリーが際立っている。
時間さえあれば何時間でもいられるほど、芸術的な教会だった。

塔の上にはエレベーターで上り、見学することができる。
以前訪れた際は生誕のファサード側の塔へ上ったが、今回は受難のファサード側から上ることとした。

石の隙間からバルセロナの景色を眺めながら塔の見学をすることができる。
青空とベージュの建物のコントラストが美しい。

小尖塔の頂部に施されたキリスト教の精霊のシンボルは、春と夏の果物で表現されている。
イエスのために捧げられる果物から感じられるのは、豊かさそのものだ。

バルセロナの街並みは、規則正しい碁盤の目状になっている。建物の高さは制限されており、秩序だった街作りがされている。
塔の内部は空洞で、真夏にも関わらず空気は若干ひんやりしていた。

塔の見学を終えた後は、狭い空間に作られた螺旋階段を下って地上まで下りていく。
自然界における巻き貝や植物などから着想を得たデザインは、眺めていると吸い込まれるような感覚になる。

ちなみに地上に下りる手段は階段のみしかないため、閉所恐怖症の人には少々辛いかもしれない。

内部と塔の見学を終えた後は、西側を向く受難のファサードを拝むことができる。
受難のファサードは、ガウディが亡くなった後でガウディの遺したスケッチを元に弟子たちが建設を続けたという。

最後の晩餐、審判、十字架磔刑、昇天までのキリストの受難が表現されている。

サグラダファミリアは、夕暮れから夜にかけても美しく、昼間とは全く異なる表情を見せてくれる。
日が沈み涼しくなり始めた頃には麓のバルで人々が集い、巨大な建築を眺めながら仲間たちと食事を楽しむ。非常にカタルーニャらしい光景だ。

特に夕方から夜にかけては、途方もなく巨大な建築を眺める観光客たちで賑わう。
ライトアップを待つ人達。
美しい景色を眺めながら楽しむカップルも多い。

ライトアップされた夜のサグラダ・ファミリアは、バルセロナを訪れたなら絶対に見ておきたい。
次回訪れた際はメインタワーも出来上がっていることだろうし、経年変化を感じながら何度でも楽しむことができそうだ。

フレームに収まりきらない大きさ。

サグラダ・ファミリアの入場料は建設のための資金に充てられているらしい。
観光することでプロジェクトに貢献することができていると思うと、高い入場料をためらう気持ちも抑えられる。

ちなみにガウディの名言として、「サグラダ・ファミリアの建設はゆっくり進む。なぜなら、私のクライアントは完成をお急ぎではないからだ」というものがある。
ガウディのクライアントはあくまで神であり、建設期間は長ければ長いほど良いとの考えである。
実際に身を置くことで、ガウディが人生のすべてを捧げて作り上げようとした気概を少しだけ感じ取ることができた気がする。

カサ・ミラ

La Pedrera (Casa Milà) (1906~1910)

カサ・ミラは、街の中心部を貫くグラシア通り沿いにある。
高級ブランドのブティックが軒を連ねる中で、ひときわ目立つモダンなカサ・ミラの周りには、常に多くの人々が行き交っている。

カサ・ミラは集合住宅であり、一部の部屋には入居者もいる。
バルセロナでは「カサ・ミラ」よりも、その岩の塊のような見た目に皮肉を込め、採石場を意味する「ラ・ペドレラ」という名称で呼ばれることが多い。
実際、予算や建物の大きさなどの問題で、様々なトラブルも抱えているとのこと。

そんなカサ・ミラではあるが、大きくうねる滑らかな曲線を用いたまるで生きているかのような外観はナイスでスムース。
個人的にはガウディ建築の中で最も好きなデザインだ。

プロペンサ通りから入場し、パティオから上を見上げると、太陽が差し込み照らされた美しい空間を目にすることができる。
天気が良くゆったりした空気のバルセロナだからこそ、美しさが最大限発揮される建築だと思う。

グラシア通り側のパティオはまた違った美しさがある。蔦のような美しい曲線と色使いが印象的。

内部は四階における半分のスペースのみ見学することができる。
オーディオガイドを聞きながら、過去の人々の暮らしを再現したインテリアを体験するのは学びになる。

パティオ側の窓からは時折屋上のモニュメントが顔を覗かせる。
広々としたキッチンは快適そうだった。
こんな感じで、1900年代初頭の住居が再現されており、ブルジョワ的な暮らしを疑似体験することができる。
窓からはグラシア通りを眺めることができる。

屋根裏はギャラリーのようになっており、見学することができる。
薄暗い空間の中にいくつも連なったアーチが神秘的だ。

ちなみに屋根裏は本来洗濯物を干す場所として機能し、建物全体の温度調節をする役割も果たしていたらしい。

カサ・ミラの模型。建築の際に図面よりも模型の制作を重視するガウディへの配慮だろうか。
ガウディの過去の名作におけるストーリーをオーディオガイドで聞きながら、学びを深めることができる。

屋上はユニークな造形のモニュメントで埋め尽くされていた。
これらのモニュメントは、実は煙突や換気塔として機能している。見た目だけでなく、機能美を追求する姿勢が個人的に好きだ。

奥にサグラダ・ファミリアを眺めることができるアーチ状のモニュメント。
よく見ると素材違いのモニュメントもある。黒い素材はリサイクルしたガラスらしい。
聖書に登場するローマ兵をイメージしたモニュメント。

パティオを上から見下ろすと、そのユニークさとバランスの取れた美しさを最大限感じることができる。
建築そのものが面白いだけではなく、自然光やバルセロナの青空との相性などすべてを計算したデザインであることを肌で感じることができると思う。

見学が終わった後は階段で下ることができる。
壁の素材感や扉上部に刻まれたカリグラフィーなど、親しみやすさや可愛らしさがありつつもクラシックな印象を受ける。

カサ・バトリョ

Casa Batlló (1904~1906)

カサ・バトリョはガウディ建築の中でも人気の高い建築だ。
カサ・ミラ同様にグラシア通りに位置し、昼間はエントランス前に絶えず行列ができている。

両隣には、過去の一流建築家が手掛けた建築が残っており、住居として機能している。
カサ・バトリョは、そんな建築に挟まれながらも際立った存在感を放つ存在だ。

僕自身カサ・バトリョには初めて訪れたし、外観をまじまじと眺めたのも実は初めて。
こんなにも派手な色彩と独特なデザインの建築であったことを認識し、ガウディの想像力の凄みを感じた。

エントランスの玄関ホールからは、階段を使って建物を上っていくことができる。
直線がほとんどない有機的なデザインは、他のガウディ建築同様に美しい。カサ・バトリョの階段は竜の背骨を表現しているらしい。
個人的にカサ・バトリョはガウディ建築の中でも際立って高級感が感じられ、隙のない印象を受けた。

木製の手すりや壁の質感が素晴らしい。
ラグジュアリーな内装が人気で、人で溢れていた。
淡いステンドグラスが美しい。

グラシア通りに面した大きな窓がある部屋がメインフロアであり、カサ・バトリョ最大の見所の一つ。常に観光客が途切れることがない人気のスポットだ。
波打つような窓枠が海をイメージしたようなステンドグラスで彩られ、朝からたくさんの光が入ってくる。

ちなみにこの部屋はかつてサロンとして使用されていたらしい。
豪華絢爛なインテリアの中で、バトリョ家の家族たちがくつろいでいたそうだ。

カサ・バトリョの内部中央は吹き抜けになっており、全部で15,000枚ものタイルで彩られている。
タイルの明るさは五段階に分かれ、下の階から上の階へ上がるにつれて濃いブルーへと変化していくグラデーションを感じることができる。

下に行くほど明るいタイルに光が反射するため、下の階でも明るさが保たれる。
ガラスを通してタイルを見ると、あたかも海の中にいるかのよう。
立派な扉の上部に刻まれたカリグラフィーは数字を表し、ガウディのこだわりでもある。

カサ・バトリョはテクノロジーの力をふんだんに利用しており、映像作品を通して世界観を楽しむこともできる。
これはこれで楽しかったけれど、かなりお金をかけて作り込みに注力しているような印象も受けた。

屋上にはカサ・ミラ同様、ユニークなキノコ状の煙突が配置されている。

空間全体を利用した映像作品の上映や、隈研吾設計の金属チェーンを利用した階段など、最後まで盛りだくさんの内容だった。

グエル公園

Parc Güell (1900~1914)

まるで童話の世界に迷い込んだかのようなグエル公園は、バルセロナ市内北部の坂の上にある。

グエル公園はそもそも公園として作られたのではなく、グエルのための分譲住宅地としてガウディによって考えられ設計された。
もはや都市計画のような大きなプロジェクトだったが、人々の賛同を十分に得ることができなかったことや、戦争などの影響によって頓挫してしまったことで現在の形に落ち着いたようだ。

夏の暑い時期に歩いてグエル公園までたどり着くのは、かなり体力を使う。
汗を大量にかきながら水分補給をしつつ公園にたどり着いたものの、その頃にはTシャツが汗でびしょ濡れになり、不快感が最高値の状態で観光することとなったのは良い思い出だ。

公園の土地から石を切り出して積み上げることで、このようなロマネスク様式を彷彿とさせるアーチの高架道が作られた。
あえて地図を見ずに迷いながら公園内を散策したため、疲れた体にはハードな階段も上ることとなった。

公園北部の坂道からは、バルセロナの街を一望することができた。
日光を遮るものがない公園で長時間過ごすには体力が必要だったものの、観光客が少なくゆっくりと時間を過ごすことができた。

サグラダ・ファミリアも遠くに見ることができる。先程まで観光していた場所からなかなかの距離を歩いてきた実感が湧いた。
メインルートではないようだが、このような長くて急な階段がいくつもある。
下に行くと観光客も増え、木陰を利用して休憩している人を多く見かける。

中央広場は非常に多くの人々で賑わっていた。
300㎡を超える面積の広場で、当初の計画では市民が集う場にしたり宗教的な儀式を行う場として想定されていたが、現在では写真を撮る多くの観光客で常に溢れているほどの人気スポットだ。

美しいタイルのベンチで休憩する人たち。
中央広場から見える景色。すぐ下にある建物は、まるでお菓子の家のような守衛小屋と管理小屋。
タイル越しに眺めるバルセロナの街。

芸術的なタイルのベンチは、まるで水彩画のような美しさを持っている。
ガウディの弟子が陶器やガラス瓶の破片などの様々な素材を使い、コラージュした作品だ。

またベンチは座り心地も追求されており、石膏が生乾きの段階で人を座らせて型取ったりと、あらゆる工夫をしながら作り上げたとのこと。
その他にも雨水を誘導する機能を持っていたりと、意外と機能的なようだ。

グエル公園は、中央広場以外にも多くの見どころがある。
グエルの家を囲む高架道は、あえて斜めに傾いたユニークなアーチがいくつも連なっている。
柱と壁と屋根がひと繋がりとなっている、自然的でありながらも不思議なデザインだ。

古代ギリシャ建築からインスピレーションを受けた86本の大きな柱。
天井にもカラフルで鮮やかな装飾が施されている。

正面エントランスにある、グエル公園のシンボル的な存在のドラゴンの彫刻。
今回は東側のエントランスから入場したので、正面エントランスを最後に訪れる形になってしまった。
ドラゴンは人気者で、皆ひっきりなしに記念撮影をしていた。

ちなみに、僕はグエル公園には過去にも訪れたことがある。
公園はかなり広いので真夏の日中に訪れると体力を使うが、非日常的な世界観に浸ることができる特異な場所であることを再認識できたと思う。

コロニア・グエル教会

Cripta de la Colònia Güell (1908~1915)

バルセロナ中心地から一時間弱電車に揺られると、コロニア・グエルという繊維工場を中心とした工業団地にたどり着く。
美しい街並みの端に教会として建てられたのが、コロニア・グエル教会だ。

コロニア・グエル教会はガウディの最高傑作とも言われる作品の一つであり、建設自体は未完に終わっている。
その証拠に、現在形になっているのはあくまでも地下聖堂のみ。上層部は建設途中のまま手つかずとなっている。

エントランスはアーチと柱で構成されており、地下聖堂への扉が設置されている。
当初この扉は正面入口ではない想定だったそうだが、建設計画が頓挫したことで内部にアクセスできる残された扉はこれだけになったという。

ステンドグラスの大窓。
もともと換気塔として作られたものを、教会として必要な要素である鐘楼に変更したらしい。

聖堂内部は明るすぎず、荘厳な雰囲気。
サグラダ・ファミリアのような空気感とはまた違う、作り込まれすぎていない原風景のような感じもあると個人的には感じた。
迫力のある四本の玄武岩の柱でヴォールトが支えられており、斜めの傾斜は崩れてしまわないかと心配になるほどの大胆さだ。

ちなみにコロニア・グエル教会は、なんと数学を一切使わずに長年かけて実験的に最適なバランスを見極めて設計されたというのだから驚きだ。
しかもガウディが導き出した設計は物理学的にも正しいということが明らかになっており、自力でその境地にたどり着いたというのだ。実験を重んじる姿勢には感銘を受けるし、もはや彼を学者と呼んでもいいのかもしれない。

十字架と花のような印象を想起させるデザインのステンドグラス。
真っ赤な光に照らされたキリスト。
包みこまれるような広さを感じる空間。
巨大なシャコ貝の殻を使った聖水盤と、美しいステンドグラス。時間帯によって異なるステンドグラスが照らされるため、日時計の役割も果たしている。

祭壇の裏にも足を踏み入れることができる。
神聖な雰囲気を醸し出しており、背筋が伸びるような感覚になった。

コロニア・グエル教会は、個人的にはガウディ建築の中でもかなり好きだと感じた。
観光客が少なくじっくりと時間を過ごすことができる上、素朴さもありつつ機能美を追求した建築としての完成度を感じることができる。
このデザインと設計に至った背景を知るとさらに好奇心が掻き立てられ、キャッチーではないどこか玄人向けな建築な気もする。

祭壇裏からエントランスを眺めた様子。

教会外のエントランス横にはベンチを有するスペースがあった。
日陰になっているので、教会の外観を眺めたり考え事をしながら足を休めるためにはうってつけだった。

カサ・ビセンス

Casa Vicens (1883~1885)

ガウディの初期の建築であるカサ・ビセンスにも少しだけ立ち寄った。
レンガやタイル工場の社長であったマヌエル・ビセンスとその家族のための夏の別邸として建てられたそうだ。

建物自体が巨大かつ狭い通り沿いに建てられているため、普通のレンズでは全体像が収まりきらない。

キリスト教とアラブ的な要素をミックスさせた佇まいをしているとのことだが、言われてみれば確かに感じ取ることができる。
粗い石を壁の素材として使いつつ、その上からパターン化された模様のタイルで装飾されており、対比が際立つ。色の使い方も面白い。

今回は内部の見学はしなかったものの、個人的には十分楽しむことができた。

正面の路地から眺めた様子も迫力がある。

レイアル広場とパラウ広場の街灯

Farolas en Plaça Reial (1878)

学生だった頃のガウディが手掛けた街灯も見に行った。
レイアル広場にある街灯は素朴な雰囲気があり、一見ガウディ作品とは思わない。

実は明かりのついたアームをポールに差し込むことで、アームの数を増減させることができるという、機能的な側面も持ち合わせているらしい。
個人的には、広場に来た人は誰でも近くで見ることができることや、人々の生活に溶け込んでいる様子が非常に良いと感じた。

パラウ広場の街灯もよく似ているが、よく見ると先端部分のデザインがレイアル広場のものと異なっている。

まとめ

今回の旅では、個人的に訪れたかったガウディ建築にはすべて行くことができ、実際に身を置いて学んだり感じる体験をすることができた。

自身が訪れたいと思った今回のタイミングで訪問できたことは非常に良かったが、おそらく時を経てから再度訪れると感じることも変わってくるだろうと思う。
そのためまたいつかバルセロナを訪れた際は、いくつかのガウディ建築には再度足を運びたい。もちろん、完成後のサグラダ・ファミリアを拝んでみたいとも思う。

また、今回の旅の前にガウディ建築について少しだけ勉強したのだが、初心者の僕にとっては以下の本が非常にわかりやすかったと思う。
ガウディ建築について、広く浅く楽しく学びたい人にはおすすめだ。

ではまた。


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