息子さん中国語ペラペラだね!「いいえ、全く」(984文字)
おととい9歳になったばかりの息子。
4歳から8歳、物心がついてからの大半は中国生活。
日本にすんでいる人からよく言われる言葉は、
「じゃあきっと中国語ペラペラだね~!」
「いいえ」
これは謙遜美徳精神による回答ではありません。
事実としての、「いいえ」
「でもリスニング、耳は慣れているんじゃない?」
「いいえ」
重複しますが、これは謙遜美徳精神による回答ではありません。
事実としての、「いいえ」
中国にいたころは多少息子も聞きなれた単語はあったかもしれないけれど、それは一年前。
8歳のうちの1年はとてつもなく長く、濃い。
なんだったら今の彼は、「ニイハオ」も、「シェイシェイ」わかるかどうか怪しい。
4歳から8歳、物心がついてからの大半は中国生活。
それでも息子が通っていたのは日系幼稚園。
小学校は日本人学校。両親は日本人。
そして息子が中国語を話せないなによりの理由は、
「外国語への興味が皆無なこと」
日本人学校では中国語と英語の授業があったのだけれど、なんせ彼は興味がない。興味がないどころか、「嫌い」な部類に入るほど。
かたや日本語に関しては、国語辞書に漢字辞典、ことわざ辞典に類語辞書、その他あらゆる辞典を暇さえあれば熱心に読み込んでいる。
いやいや1年くらいじゃ、言葉は忘れないでしょう~。
イー アル サン スー ウー リュー チー パー
ジュウ? ジゥ? ジユー?
あれ なんだか私も怪しい。まぁいいか。
「ハァ?!」とため息をつきながら聞き返されることや、
「チッ」っと大きく舌打ちをされること。
この「中国語がつうじない」ときの中国人のリアクションにへこまないメンタル、
そして「通じなくても、どうにかなるさ」という、かまやつひろしマインドがあればいい。
日本の学校と中国の学校。
息子から話を聞いていると、学校で過ごす子供たちの様子にも違いがある。
「日本の学校の子たちは歌うんだよ」
「え、熱唱?全力で?!鼻歌?!」
「どっちも」
授業中以外の休み時間やふとした時、気が付くと男女ともなく歌っているそう。
このあたりの地域だけなのか、大阪だけなのか、
それとも日本の小学校全体か、
息子のクラスにいる子たちが元気でリラックスしているのは定か。
2021年。
新年あけましておめでとうございます。
今年も皆さまにとってすばらしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。
高橋 綾子
いただいたご厚意は、今後の執筆の原動力にさせていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を執筆できるよう 精進していきます。 今後とも応援宜しくお願い申し上げます。