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1年ぶりに会う夫婦。(510文字)


「やっと会える」

一時帰国日が決まり、ようやく
自分の気が
張りっぱなしだったことを自覚する。

あたたかな湯につかり、
冷えていたことに気がつく、
そんな風に。



PCRやマンション隔離、台風。
いろんな危惧事項をクリアし、
逃げるように上海発成田行きに搭乗。
終電で自宅最寄り駅に到着予定の夫から
連絡をうけ、
随分前からベランダで
五感を覚醒させ、耳を澄ます。


姿が見えた瞬間

ダッシュする自分が
ハチ公に思えた。
もしくは母を待つ幼い子。


夫が不在の一年間。
10歳の息子との暮らし。
ネットやTV配線、
家具組み立て、
強敵のG退治もできる。

ご飯用意も洗濯も楽。

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だけど、
「夫がいる」
ということは、なにものにも代えがたい。
 
 
産後、気がついたら入隊していた
「子供のしあわせ叶えたい隊」
夫の存在は、任務遂行を容易にしてくれる。
自分にとっても、自分の任務のためにも
夫は「安心」を擬人化したような存在。

それに需要と供給の合致。
彼は「みんなの夢叶えたい隊」


さて
1か月半一緒に過ごしたあとも
同じことを思うでしょうか。

あぁやっと終わった!
どころか、
泣きたくなるほど寂しく思うのでしょう。
(息子は会う前から、別れの時を思って涙)


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気を付けて!
このなかに偽物マッキーがいる!!!




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