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言葉が好きだ 心の調べに乗って 時に優しく 時に残酷な旋律をもって わたしと あなたとを 通…
何かやりたいことが あるわけでもなくて この空っぽの時間を 習慣的に、また義務的に ゆっくり…
散歩の途中で立ち寄った公園で 甘さのどぎついホットレモネードと、 酸っぱいマヨネーズのチ…
手がニ 指が十 右手に爪が五 親指が一 親指に関節がニ 手のひらにほくろが一 かさぶたが一 シ…
浜辺を駆けてゆく馬の 背中に揺れる青羽カゲロウ その透明の透明の 向こうに見える色彩を 目玉…
溶けたチョコレートみたいな朝焼けに フーっとため息ふきかけて 冷めたマグカップ こびり付い…
だめだこんなの 読めたもんじゃない そう言って 隣の席の教師が 投げてきたのは 暗号のような 文字で書かれた 作文だった よく読めば 母ひとり子ひとりの生活が 切々と綴られていた お母さんは ひとりで働いて 自分を育ててくれた 仕事が休みの日は バドミントンの練習に 付き合ってくれる はやくお母さんに 楽をさせてやりたい 僕という漢字は ぎょうにんべんだった
佐佐木 政治 ひとつの巨岩が 夜明けのうすい膜に包まれている あなたの沈黙の思考の 時…
俺は人間たちにとても嫌われている 俺が現れると 人間は口々にこう言い出すんだ 「勘弁して…
定型詩でも散文詩でもない「自由な音楽性を持つ詩」を「自由韻文詩」と呼んでその構造(つまり…
俺はX! Xライダー 荒野の砂漠からよみがえった男 カイゾーグを身にまとう 死者の国のメキシ…
私には、学生時代に好きな女の子がいた。 今でも目に焼き付いている。オレンジ色の窓辺で、輝…
ちょっと 遠く そっと おく 和尚さんのお屠蘇 おし…