湯の中

何かやりたいことが
あるわけでもなくて
この空っぽの時間を
習慣的に、また義務的に
ゆっくりと浪費していく

常識に無意識に囚われて
この忙しい世界の中で
「何も無い」を味わっている

時の進む速さは変則的で
何度も時計を確認する
かと思えば
いつの間にか未来に来ている

四角い端末を眺めることも
紙を何度もめくることも
いつかは飽きてしまう

その時初めて
本来の目的を確認する

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