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【元技術者が語る】技術者時代の私がやるべきだった後悔3選

みなさんこんにちは、たこ焼きです。
今回の投稿は、転職後に気づいた
技術者だった頃の後悔を3つ紹介します。


技術者だった頃を振り返った時に、
あまりにも多くの反省/後悔があります。

もっとこうしておけば良かった
この時、こうしておけば失敗しなかった

というネガティブなものもあれば、

もっとこうすれば、評価を上げられたかも
この機会に飛び込んでいれば、もっとスキルを磨けたかも

というポジティブなものもあります。
その振り返りを元にやるべきことを厳選しました!


【私の後悔=技術者/研究者がやるべきこと3選】

今回は、当時の私は気づかなかった、
それが故に今後悔しているポイントを
「技術職/研究職としての能力を伸ばす」
という視点で3つ厳選しました!

【技術者/研究者が伸びるためにやるべきこと3選】
 1. 業界のトレンドを知る
 2. エンドユーザーを知る
 3. 視座を高く持つ

みなさんと言葉の意味をそろえておきたいと思います。

「伸びる」「伸ばす」という言葉の意味は、
「仕事の質/スピードが上がる」という意味です。

出世できるという意味ではないので、ご容赦ください。

ちょっと脱線しますが、
出世できるかどうかは
自分だけでなく、他人や昇進制度、職場環境、上司など
色々な要素が関係します。

以前の投稿で、頑張っても報われなかった「Cさん」について書いています。
後半の方なので、合わせて投稿も読んでみてください!
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【伸びるために必要なことは?】

みなさんは、自分が伸びるためには何が必要と思いますか?

 ・仕事を覚える
 ・多くの仕事をこなせるようになる
 ・色々な仕事を経験する
 ・部下を持つ
  などなど

私の経験上、それは違います。

確かに仕事を覚えたり経験を積むことは大切です。
しかしそれでは経験のない仕事や
今まで誰も解決できなかった課題や問題に対処できません。

経験が積み上がるほど、そして役職が上がるほど
未知への挑戦は増えていきます。

特に業種としてはクリエイティブ系に当てはまる(と私は思っている)
技術職/研究職は未知への挑戦の連続です。

では何が必要か?

どんな会社でも
どんな仕事でも
どんな課題でも
通用するスキルを得ることです。

具体例を挙げていきます。

「チームメンバーとコミュニケーションを円滑にできる」
これは、どんな業界でも必要ですし、通用します。

「ある自動車メーカーの自動車部品の検討経緯を知っている」
これは、非常に価値のある知識ですが、
業界を超えて通用するとは言い難いです。

私は、経験や知識、知見が不要と言っているわけではないです。
前職の同僚や他の会社で技術職をしている友人を見ている中で、
仕事に必要な知識や知見はみなさん得ていきます。
そこで苦労している方はいません。

みなさん、高い志と大きな熱量を持って
仕事に取り組んでいらっしゃるので、
知識も知見も経験も、間違いなく積み上がります。

でも、どこかで壁にぶち当たります。
うまくいかなくなります。

なぜか?
仕事から得られる経験や知識以外のものが必要だからです。

残念ながら、私もぶち当たった一人です。
そして当時は解決策を見出せず、先に転職しました。

転職後に、当時の私を振り返りながら、
こうすれば良かったというものをまとめました。

それでは、解説へ行きましょう。


【1. 業界のトレンドを知る】

 ここでの「業界」とはみなさんが仕事で関わる業界+周辺業界を指します。

「周辺」にも2つの方向性があります。
 ①類似する業界
 ②サプライチェーン/バリューチェーン上で関係する業界

化学系企業で衣服用洗剤の研究をしている方を例に説明します。

洗剤業界はもちろんですが、
「①類似する業界」として、芳香剤や香水など周辺の業界についても
少しかじっておくことをお勧めします。
(あまり詳しくないので例示は的外れかも。
詳しい方がいらっしゃいましたら、コメントお願いします…)

「②サプライチェーン/バリューチェーン上で関係する業界」としては、
洗剤の原材料業界、洗剤の物流/小売業界などが当てはまります。

他の業界について詳しくなれ!ということではないです。
どのような業界と関係があって、その業界はおおよそどんな業界なのか、
それを知っておくことが大切という意味です。


【2. エンドユーザーを知る】

「1.業界トレンドを知る」に近いですが、
エンドユーザーが誰か、どのような人かを知っておくべきです。

工業用センサーを販売する企業にお勤めの方を例に考えてみます。
工業用なので、「お客様」は製造業のメーカーです。
ここでは、鉄鋼業向け産業機器を製造するメーカーとします。

では、「お客様」の「お客様」は誰でしょうか?
おそらく鉄鋼メーカーです。

ではその鉄鋼メーカーの「お客様」は?
最後に、たどり着く「お客様」がエンドユーザーです。

例えば、自動車のドア用の鉄板を製造しているとすると、
自動車メーカーが次のお客様です。
自動車メーカーは(販売店を通して)
自動車に乗りたいお客様に自動車を届けます。

なので、エンドユーザーは「自動車に乗りたい人」となります。
今回は例なので、かなり解像度を粗くして説明しましたが、
本当は、エンドユーザーをもっと具体的にイメージして欲しいです。

自動車でも、軽自動車か高級車か?、国産車か外車か?、住んでいる地域は?、性別は?、年収は?、家族構成は?…などなど

みなさんもご自身の担当する商品や技術、研究について、
エンドユーザーは誰なのか、考えてみてください。


【3. 視座を高く持つ】

もしすでに前述の業界トレンドとエンドユーザーを調べた!という方は、
すでに「視座の高さ」は問題ないです。

よく聞かれることですが、「視座」って何と思いませんか?

し‐ざ【視座】
物事を見る姿勢や立場。「人道主義的な視座で発言する」
[類語]観点・視点・次元・見地・目線・着眼点・目の付け所

大辞泉

会社の中だとわかりにくいので、東京都を例に説明しようと思います。

新宿区の区長は、「新宿区を統括する視座」を持っています。
同様に、東京都知事は「東京都の視座」を、
総理大臣は「日本の視座」を持っています。

「視座を高く持つ」とは、
新宿区の区長が、「東京都の視座」を持って、
仕事に臨んでいる状態を指します。

「新宿を再開発すれば、東京都としてメリットがある。
だから東京都からも補助金を出してほしい。」
というような交渉が容易にできるわけです。

会社であれば、「上司の視座」が目標となります。

みなさんは、
上司が何を目標にしているかご存知ですか?
上司の上司は何を目標にしているかご存知ですか?

上司たちが「何を見ているか」を知ることで、
視座を上げることができると思いますので、
ぜひ探りを入れてみてください。

先ほども少し触れましたが、
業界やエンドユーザーについて押さえておくことで、

「あなたの会社」→「あなたの業界」
→「周辺業界も含めたバリューチェーン全体」

と視座が上がってきているはずです。
ぜひ実践してみてください。


【最後に】

今回は技術職が伸びるためにやるべきこと3選を紹介しました。

出世につながるとは限らない点が残念ですが、
技術者/研究者としての価値は間違いなく伸びます!

ChatGptに
「〇〇業界の概要、主要プレイヤー、市場規模、バリューチェーン、関係する業界、類似の業界、エンドユーザーを教えて」
と聞いてもいいです。
ぜひ行動に移してください!

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それではまた次回の投稿でお会いしましょう!

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