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「幸せになる勇気」を読んだ。


ごきげんよう。tackです。


今日はまた本を読んだので

その紹介をさせていただきます。


今回読んだ本はこれ!!


幸せになる勇気


ダイヤモンド社の「幸せになる勇気」です!



この本は前回紹介した「嫌われる勇気」



これの続編にあたります。



この二冊はアドラーの勇気の二部作と呼ばれています。



はじめに



この本は前回の本で示した幸福への道を


具体的にどのように実践していけばいいのか


と言う風に、前回の幸福に生きるための



具体的な処方箋



をさらに深く掘り下げた内容が書かれています。


この本でも哲学者と青年二人の会話形式で内容が進むため、読みやすいです。



「嫌われる勇気」の作中から3年後、


教師になった青年が教育としてアドラーの心理学を実践するが、


なかなかうまくいかず苦悩に悩まされます。


そして結果、


メッチャ怒ってる人

アドラーの心理学なんか結局理想、理屈だけのものやんけ!!!



という感じで

再び哲学者の家に殴り込み…




では無くアドラーの理論を否定しようとやってきて


再度討論が始まるところからスタートしています。



その中でもこの本では

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”””””愛”””””


を大きなテーマとして話を進めています。


ただ、愛も大事ですが、

愛を考えるに至るまでの過程がすごくタメになる本だと思います。




「幸せになる勇気」


・前回の本を読んでいる人

・承認要求に対して思うところがある人

・自立できていないな、けど自立ってなんやねんって感じの人

・相手に対して不信感を抱く事の多い人

・幸せになりたい人、幸せについて知りたいと思っている人

・人生しんどい人

・上記項目に該当する人


これらに該当する人に対しておすすめの本です!



内容


先ほど””愛””について大きく語っているとお伝えしましたが、

その上で大事な3要素を前作に引き続き、今作でも挙げています。

それは


①「仕事のタスク」

②「交友のタスク」

③「愛のタスク」


この三つを挙げています。


ちなみにこの3つを語る上で僕が感化した部分を挙げます。


皆さん、

「信用」「信頼」




この違い分かりますか?





この本では

「信用」とは、
英語でクレジットとも言います。
この人が能力として○○があるからこの部分を信じて○○してあげる。

この○○は財産、スキルなど様々です。



いわばその人ではなくその人の条件を信じている

これが「信用」です。


例えばここで挙げている「仕事のタスク」


この本で仕事とは…

なんらかの利害、あるいは外的要因が絡んだ、条件付きの関係です。
たとえば、たまたま同じ会社にいるから協力する。
人格的に好きではないが、取引先の人間だから関係を保つし、助けもする。
しかしながら、仕事から離れてまでその関係を保とうとは思わない。
まさに仕事とは利害によって結ばれた「信用」の関係です。



そして「信頼」とは、

他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないこと

と言われています。


「交友のタスク」とありますが、

交友関係には、その人と交友しなければならない理由がひとつもない

と言われています。まさに信頼の関係ですね。


そう。あくまでも「この人が好きだ!」

という内発的な動機に結ばれていく関係です。


この「信用」と「信頼」は個人的になるほどと思った部分です。




そしてこの「愛のタスク」


アドラーはこの愛の行為を「わたしたちの幸せ」という2人で行う行為と述べています。


ちなみに、

「わたしたち」のレベルの前に、

「わたしの幸せ」「あなたの幸せ」があります。



仕事のタスクでは主に「わたしの幸せ」を中心としています。

つまり利己的であり、突き詰めて極めて行くことで結果的に誰かの幸せに繋がること。

まさにギブ&テイク。



交友のタスクでは主に「あなたの幸せ」を中心にしています。

この人が好きだ!という気持ちが生じる利他的な関係で
ギブ&テイクの発想は存在しません。


そして愛のタスク

ここで「わたしたちの幸せ」が重要になります。

この本では

「わたし」の幸せを優先させず、「あなた」の幸せだけに満足しない。「わたしたち」ふたりが幸せでなければ意味がない。これは「二人で成し遂げる課題」だ。


という風に言われていました。

誰かを愛する難しさについて話が上がりますが、

これを語る章の冒頭部分で

「われわれは1人の課題、大勢で成し遂げる課題は教育を受けているが、2人で成し遂げる課題については教育を受けていない」

とアドラーの言葉として言われています。

つづけて

寝返りさえできない赤ん坊が二本の足で立ち歩けるようになる。これは誰に肩代わりしてもらうことができない「1人で成し遂げる課題」


仕事は大勢の「仲間たちと成し遂げる課題」
例えば画家のような仕事でも、絵の具を作る人、キャンパスを作る人、画商に購入者と、
他者とのつながり、協力を抜きにして成立する仕事はひとつもありません。


上記引用部分は学校や仕事上で学ぶことができますが、

「ふたりで成し遂げる課題」について教育を受ける機会がないとこの本で言っています。

そのため、それを成し遂げるための技術を学んでいない。だから難しいと。




うん。深いですね。




これはほんの一部です。長くなるのでこの辺りにしますが、


この愛に至るまでの過程を読んだ結果、


相手を信じること。その人をしっかりと見ること。
いわば相手がどう思おうが

自分から相手を信頼すること。これが大切だと感じました。



客観的に考えてみても

心を開いていない人を相手にしている時って

壁を感じるのが絶対に分かりますし、
そんな人に対して関係が広がりませんよね。

だから相手が自分のことを信じる信じないは二の次

まず自分から信じてみる。そこで相手が信じてくれるかもしれないので。



この本の言葉を借りるように言うと、

「かわいそうなわたし」、「悪いあの人」ではなく

「これからどうするか」を考えられるように努めていきたいですね。

原因を探すのではなく今後どうするかですね。


実際やるのは意識をしていても難しそうですが笑



Tacks.application method!


現在社会人ですが、僕の歴史にはもちろんですが、学生時代がありました。


生まれてから現在まで一貫として密接な関係である承認要求について
自身の経験と思うところを話してこの本の紹介を終了したいと思います。



ぶっちゃけ僕自身、承認要求についてきちんと考えたことが今までなく、それについても人間誰もが持っている本能的なモノだと思っていました。



この本を読むまでは。


この本では

承認には終わりがない。
つかの間の「価値」は実感できるが、そこで得られた喜びなど所詮外部からのものにすぎない。
ほめられることでしか幸せを実感できない人は、人生で最後の瞬間まで「もっとほめられること」を求める。
その人は「依存」の地位に置かれたまま、永遠に求め続ける生を、永遠に満たされることのない生を送ることになる。
「わたし」の価値を他者に決めてもらうこと。それは「依存」
「わたし」の価値を自らが決定する事。これを「自立」と呼ぶ。


これに続けて、

「普通であることの勇気」をもつことが大事。別に特別でなくていいと。

そして「人と違うこと」に価値を置くのではなく、自分自身に価値を置くことが大事と書かれていました。


僕自身も場面によっては世間体を気にすることがあるので、
この承認要求の部分はものすごく感心しました。


ネットなどでも見てると、現代において何かと話題に上がることの多い承認要求。



アドラー自身は昔の人ですが、現代だからこそ読んでほしい一冊ですね。

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