Tabla Rasa

主に1980年代〜2000年代のUKバンドやミュージシャンの作品の訳詞を、気まぐれで掲…

Tabla Rasa

主に1980年代〜2000年代のUKバンドやミュージシャンの作品の訳詞を、気まぐれで掲載します。 本業は翻訳者。

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Preface

"Ordinarily, events that change our path are impersonal affairs, and yet extremely personal." - Don Juan Matus (From "The Active Side of Infinity") 「総じて、我々の生き方を変えるような出来事というのは普遍性があり、しかし同時に極めて個人的な事柄でもあるのだ。」ドン・ファン・マトゥス 呪術師ドン・ファンから、上記のような「印象

    • 【ANNEX】【対訳なし】 Great Black Time - Current 93 (1987)

      • Blume - Einstürzende Neubauten (1993)

        菊 私はあなたのために咲く一輪の菊 超新星 疾駆する星 蒲公英 あなたのためなら 蒲公英にもなりましょう 青空の娘に いっぱいに咲き乱れる小花に 私の名前を知っていても 口に出してはいけない それはまだ力を秘めているから - 以前と同じように 百合 私はあなたのために咲く一輪の百合の花 向日葵 あなたのためなら 向日葵にもなりましょう 私の明るい笑い声が あなたに届きますか? 耳を切り落とす もう一つ別の理由が 私の名前 知っているんでしょう? 口に出してはいけな

        • Projects - Ash (1998)

          眠気に負けて目を閉じそう 海辺に砕け散る波は もう形も失い ゆっくり眠りに落ちてゆく ひんやりしたシーツの下で 子どもの頃みたいに 海岸に押し寄せる波の音が 遠くに聞こえる 天国って真っ暗だよ 絶対に 気持ちを落ち着かせてくれる声が 底知れぬ耳の奥から聞こえる 焼けつく舌に 希望と恐れ その声が永遠に消えることはない ひんやりしたシーツの下で 星明かりに照らされた海が広がり 真夜中の風が吹きわたれば 打ち寄せる波が静かに寄り添い合図を送る ゆっくり眠りに落ちていけと 天

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          Hallelujah - Happy Mondays (1989)

          Hallelujah, hallelujah お前をどうにか引き戻して また同じことさせようと思って 俺たちはここに来てんだよ お前を救うために遣わされたわけじゃねえ 平手を一発お見舞いして 一緒に遊ぼうって魂胆だ 長く持たせな 上手くやんなよ おなじみのインアウトってやつ Hallelujah, hallelujah お前を讃えるために遣わされたわけじゃねえ シャンと立たせて ごちゃごちゃからおさらばさせようって魂胆だ 俺たちはミスター・ビターで あれこれちょっとず

          Hallelujah - Happy Mondays (1989)

          Venus in Furs - The Velvet Underground (1967)

          眩いばかりに輝く革のブーツ 暗闇にいる女の子は鞭の使い手 ベルの音でやって来る下僕を 見捨ててはならない 女王様、やつを打ち据えて心を治して差し上げなさい 街の灯の幻想に潜む 綿毛のように柔らかな背徳 衣装を贖って 身に纏ってもらうのだ 上等な毛皮に身を包み 高慢さを漂わせたあなたを セヴェリンがあの場所で待っている 疲れ果てたよ うんざりだ 1000年の眠りにもつけそうなほどで 1000回も夢を見た頃に 目覚めるかもしれない 私を目覚めさせるのは 涙でできたとりどり

          Venus in Furs - The Velvet Underground (1967)

          【ANNEX】【対訳なし】 MBV Arkestra (If They Move, Kill'em) - Primal Scream (2000)

          【ANNEX】【対訳なし】 MBV Arkestra (If They Move, Kill'em) - Primal Scream (2000)

          Save A Prayer - Duran Duran (1982)

          大通りの角で 壁際に立つ僕の姿を見たんだね 君が居る窓辺から合図の光が瞬いてる 一人で居るのもつまらなくて 君は今スリルを求めていて そして何をすればいいのか どこへ行けばいいのかも知ってる 今は僕のために祈らないで 後悔に苛まれる翌朝まで取っておいてほしい 僕のために祈るのは すべてが終わって 後悔に苛まれてからにしてくれ 自分の奥深くに吹き渡る風を感じたら その深遠を覗きこもう もしかしたら 情熱の炎に包まれた世界が見えるかもしれない 他の夢想家たちみたいに いちかば

          Save A Prayer - Duran Duran (1982)

          Yummer Yummer Man - Danielle Dax (1985)

          待ち伏せの場所は 曲がり角か 階段の下 思考を振り切って あいつが居ないかのように振る舞え リビングに潜んで いつも背後につけて 荒唐無稽なことを吹き込むから 耳を貸さない方がいい Oh no yummer yummer man 私に構うな Oh no yummer yummer man 直視したくない あいつは誕生の瞬間から枕元に立っていて お前をしっかり掴んで離さない 天使たちが一斉に羽ばたく時 あいつがお前を捕らえに来たら 逆らわず共に行け あいつが連れて行くのは

          Yummer Yummer Man - Danielle Dax (1985)

          I Know - Placebo (1996)

          知ってるよ 好きなのは曲で、シンガーじゃないんだろ 知ってるよ 自分が君の言いなりになってるって 知ってるよ 罪人なき罪ってやつがお望みなんだろ 分かってる 知ってるよ 逃がれようと足を速めるほど 過去に追いつかれるって 知ってるよ いつも列の最後に回った奴が ろくでなしって言われるんだって 知ってるよ 逃がれようと足を速めるほど 過去に追いつかれるって 分かってる 知ってるよ 君がこんな食い違いから僕を解放するんだって 知ってるよ 安らぎすら感じるほど疲弊しきってる自分

          I Know - Placebo (1996)

          This Charming Man - The Smiths (1983)

          人影もない丘の途中で 自転車がパンクするなんて 一人前の男になるための試練ってことか? そんな時に現れた 目を奪うような車に乗った なかなか魅力的なこの男 助手席のレザーシートの滑らかな手触りを感じたら 人生の複雑さなんて大袈裟に考えなくてもいいや そりゃ今夜は外に出るのもいいけど 着ていく服なんて何も無いって言ったら この男の返事が「こんな美少年がそんなこと気にするのはゾッとする話だな」だって 生意気盛りな厨房の下働きが 身の程をわきまえるなんてことは絶対なくて 「指輪を

          This Charming Man - The Smiths (1983)

          Never Enough - The Cure (1990)

          どんなに無理を通しても 全然足りない どんなに周りを振り回しても 全然足りない どんなに上手くやり遂げても 全然足りない どんなにやったって どれほど心を揺さぶられても 全然足りない 思いを叶えるために何をしても 全然足りない どんな風に話そうとしても 全然足りない どれほどたくさん話そうと頑張っても 全然足りない どんなに盛大にコケたって 全然足りない どんなに盛大にはみ出したって 全然足りない 最高の笑みが浮かんだって 全然足りない 目いっぱい笑顔になったって 全然足

          Never Enough - The Cure (1990)

          Scarlet - Lush (1990)

          何の陰りも見えない姿 優美な指先 弾むような女の子らしいヒップ ふっくらと赤い唇 でも空っぽなのに 何を話すの? 使い切ったら 後はどうするの? 信念やら個性やらは捨てて迎える夜 虚しいライトを存分に浴びて 華々しい新星の舞台は 虚栄心を満たす喜びにあふれる 空っぽなのに 何を話すの? 使い切ったら 後はどうするの? 彼女がモノになりそうだと思ったら 早い者勝ちだよ そっぽを向いちゃった 運がなかったね そっぽを向いちゃった 夢中になる相手なんかいない 信念やら個

          Scarlet - Lush (1990)

          Shake Dog Shake - The Cure (1984)

          暗闇の中で目覚めると 口の奥に怒りの余韻が残っていた 壁にそいつを吐き捨てて 咳き込んで更に吐き捨て カミソリの刃で肌を削ぐ 新しい血で化粧して 綺麗に見せなよ 僕についておいで 新しい血で化粧したら 本当に楽しい場所に連れて行ってあげるから ハハハ 君は病んだ犬みたいに気だるくてわがままで 神の寵愛を受けた動物みたいに 頑なに僕を拒む 僕は君の赤毛を根本から鷲掴みにして 切れかけた電球の下で そっと抱きしめる 君の顔 もう君をこんなふうに見ることは二度とないだろう 君

          Shake Dog Shake - The Cure (1984)

          The Smile - Marion (1998)

          さあ 前に進もう 鎖から解き放たれて また僕らを笑わせてよ それから 何か奢ってもらおうかな それで 今どんな気分? 向こうの世界のことも そこでの役割も忘れなよ 君は亡命中なんだ あの悲惨な場所から逃れて 今 どんな気分? 僕らは腰を落ち着ける性分じゃなくて 君はこの一言であっさり僕らの本心をバラすんだ 「私のことが必要な時は みんなニコニコしてるよね」って 灯りを消して 何か奢ってもらおうかな ねえ 今どんな気分? 向こうの世界のことも あの女の目つきも忘れただろ そ

          The Smile - Marion (1998)

          Dead Letter Chorus - Llama Farmers (1999)

          おめでとう サヨナラだ フツーじゃないほどぶっ飛んで ついにイカレちゃったな 君の男友達に話したよ そいつも死んじゃったかもな 君の女友達にも話したよ それでお終いってことになりそう 君が描いた絵が出てきたから 全部燃やした 君の口紅も出てきたよ 戸棚の隅から 君が写った写真もたくさんあった 寝室の棚にずらっと並べていただろ 君があんなにも綺麗だったなんて悔しい気分だ 見えない場所では ひどい有様だったんだから 君がいなくなったことなんて 誰も気がつかなかったよ い

          Dead Letter Chorus - Llama Farmers (1999)