Tabla Rasa

主に1980年代〜2000年代のUKバンドやミュージシャンの作品の訳詞を、気まぐれで掲…

Tabla Rasa

主に1980年代〜2000年代のUKバンドやミュージシャンの作品の訳詞を、気まぐれで掲載します。 本業は翻訳者。

記事一覧

Fools Gold - The Stone Roses (1989)

黄金を手に入れる道のりはもちろん長い くねった道を歩き通し いくつもの丘を越えること半月 荷物が重くて背中は痛いし 肩のストラップで身体がちぎれそう 俺は道化じゃな…

Tabla Rasa
2分前

If You Tolerate This Your Children Will Be Next - Manic Street Preachers (1998)

未来が人に叩き込むのは孤独 現在が人に叩き込むのは怯えと冷淡さ だから もし俺が兎を撃てるなら ファシストだって撃てるだろ お前の頭に弾丸が撃ち込まれたところで み…

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2日前

【ANNEX】【対訳なし】 A Day in Dogland - Current 93 (1987/2002)

Tabla Rasa
10日前

Cloudbusting - Kate Bush (1985)

今でも夢にオルゴノンの建物が出てきて 泣きながら目を覚ます 雨を作り出そうとしていたあなたは 成功の一歩手前だったけど あなたは居なくなり 僕は眠れなくなった ヨー…

Tabla Rasa
10日前

Red Guitar - David Sylvian (1984)

これまで見聞きしてきた 生きていく術など気にかけない 自分が使うことを許された 最低限のものだけは分かっている もし訊かれたら こう答えるよ もうずっと こんな感じだ…

Tabla Rasa
10日前

Dr. Mabuse - Propaganda (1984)

心臓の鼓動が途切れるとき 痛みを覚えるのは何故だろう 影のない男が どんな望みでも叶えてくれる あいつに夢を打ち明けろ どうしても叶えたい欲求を打ち明けろ あいつは…

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10日前

Leave Them All Behind - Ride (1992)

車輪は回転を続けながら 未知の土地へと突入する さまざまな時代を通り抜け すべてを捨て去って行け 道のりは果てしなく遠いことを 知っておかないといけない 目的の地に…

Tabla Rasa
3週間前

Born To Be Cheap - Divine (1981)

チープ、チープ 安っぽいのは生まれつき どんな母親だって手に負えない安っぽさ ゴミがあるのと同じくらい 当たり前の安っぽさ 情けないこと極まりなくて 冷たいのも生ま…

Tabla Rasa
3週間前

Caught A Lite Sneeze - Tori Amos (1996)

軽いくしゃみをして そよ風を受けて ふわりと輝く種を一粒捕まえた 左側を向けば男の子たちがいて 右にも男の子たちがいて 前を見ても男の子たちがいるのに あなたはいな…

Tabla Rasa
4週間前

Rhapsody - Siouxsie & The Banshees (1988)

不幸という土壌で 心が奏でる夜曲が聞こえてくる 幽かに響く合唱の声が少しずつ 悲嘆と空洞の逃げ場に変わってゆく 瞬く星空のエネルギーに包まれ 胸いっぱいに空気を吸い…

Tabla Rasa
1か月前

【ANNEX】【対訳なし】 Bluebell Knoll - Cocteau Twins (1988)

Tabla Rasa
1か月前

There Is A Light That Never Goes Out - The Smiths (1992)

今夜は外に連れ出して 音楽があって 若い子達が盛り上がってる場所へ 君の車に乗っていると 家になんか帰りたくなくなる だって もう僕には帰る家がないから 今夜は外に連…

Tabla Rasa
1か月前

My Dark Star - Suede (1994)

レンタカーに乗って 彼女は船で英国にやってくるだろう 満ち潮とともに ロンドンには雪が舞い始めるころ 地平線からの光は 政府の奇怪な歴史が積み重ねてきた嘘を 白日の下…

Tabla Rasa
1か月前
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【ANNEX】【対訳なし】 Great Black Time - Current 93 (1987)

Tabla Rasa
1か月前

Blume - Einstürzende Neubauten (1993)

菊 私はあなたのために咲く一輪の菊 超新星 疾駆する星 蒲公英 あなたのためなら 蒲公英にもなりましょう 青空の娘に いっぱいに咲き乱れる小花に 私の名前を知っていて…

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1か月前
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Projects - Ash (1998)

眠気に負けて目を閉じそう 海辺に砕け散る波は もう形も失い ゆっくり眠りに落ちてゆく ひんやりしたシーツの下で 子どもの頃みたいに 海岸に押し寄せる波の音が 遠くに聞…

Tabla Rasa
2か月前
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Fools Gold - The Stone Roses (1989)

Fools Gold - The Stone Roses (1989)

黄金を手に入れる道のりはもちろん長い
くねった道を歩き通し
いくつもの丘を越えること半月
荷物が重くて背中は痛いし
肩のストラップで身体がちぎれそう

俺は道化じゃない
ここで辞めるわけないだろ
何やってんだなんてお前に聞かれる筋合いない
何やってるかってさ・・

俺はここで一人立って
お前らを見てるんだ
全員沈んでく その姿を
ここで一人立って
その黄金とやらの重さを
測りながら滅んでくお前らを

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If You Tolerate This Your Children Will Be Next - Manic Street Preachers (1998)

If You Tolerate This Your Children Will Be Next - Manic Street Preachers (1998)

未来が人に叩き込むのは孤独
現在が人に叩き込むのは怯えと冷淡さ
だから もし俺が兎を撃てるなら
ファシストだって撃てるだろ

お前の頭に弾丸が撃ち込まれたところで
みんな明日には忘れ去るだろうよ
迫真のルポだって
過去を偲ぶ記念碑だし
俺はただの腑抜けに変わるさ

そしてもし お前たちがこの状態に甘んじたなら
次は子供たちが我慢する番になる

重力のせいで俯いているのか
それとも恥じているせいな

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Cloudbusting - Kate Bush (1985)

Cloudbusting - Kate Bush (1985)

今でも夢にオルゴノンの建物が出てきて
泣きながら目を覚ます
雨を作り出そうとしていたあなたは
成功の一歩手前だったけど
あなたは居なくなり 僕は眠れなくなった

ヨーヨーみたいに暗がりで光っていたあなたは
だからこそ特別で だからこそ危なくて
僕は記憶から葬り去ることを選んだ

でも 雨が降るたびに
頭の中をあなたのことが去来する
太陽が顔をのぞかせるように
何か良いことが起こるんだと分かる
それ

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Red Guitar - David Sylvian (1984)

Red Guitar - David Sylvian (1984)

これまで見聞きしてきた
生きていく術など気にかけない
自分が使うことを許された
最低限のものだけは分かっている

もし訊かれたら こう答えるよ
もうずっと こんな感じだと

僕が鳴らす赤いギター
それは肉体に潜む悪魔
それは魂に埋め込まれた鉄の意志

君の内側で渦巻いている葛藤は僕にもよく分かる
その生きていく大変さは僕にも覚えがあるから

おそらくこう訊きたいんだろう
どうして僕は肝心な時に限っ

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Dr. Mabuse - Propaganda (1984)

Dr. Mabuse - Propaganda (1984)

心臓の鼓動が途切れるとき
痛みを覚えるのは何故だろう

影のない男が どんな望みでも叶えてくれる
あいつに夢を打ち明けろ
どうしても叶えたい欲求を打ち明けろ
あいつは全部金で買い取ってくれる

あの男に魂を売り渡せ
決して振り返るな

あいつは悪魔に取り憑かれ
悪業の虜になっている
華麗な死こそあいつの目的
永遠の情熱こそあいつの報酬

あの男に魂を売り渡せ
決して振り返るな

あいつは悪魔的な

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Leave Them All Behind - Ride (1992)

Leave Them All Behind - Ride (1992)

車輪は回転を続けながら
未知の土地へと突入する
さまざまな時代を通り抜け
すべてを捨て去って行け

道のりは果てしなく遠いことを
知っておかないといけない
目的の地に辿り着くまで
流れに身を任せて

色彩は鮮やかに輝きながら
夜の闇に消えていく
もはや理解などを超えて
できることは何もない

色彩なんてどうでもいい
光なんてどうでもいい
真実なんてどうでもいい

Born To Be Cheap - Divine (1981)

Born To Be Cheap - Divine (1981)

チープ、チープ
安っぽいのは生まれつき
どんな母親だって手に負えない安っぽさ
ゴミがあるのと同じくらい
当たり前の安っぽさ

情けないこと極まりなくて 冷たいのも生まれつき
指示になんか従わない 元からそういう人だもん
浅はかなのも直しようがない
思慮深い人間に生まれなかったんだから
安っぽく生きる以外に何もできない

チープ、チープ
安っぽいのは生まれつき
どんな母親だって手に負えない安っぽさ

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Caught A Lite Sneeze - Tori Amos (1996)

Caught A Lite Sneeze - Tori Amos (1996)

軽いくしゃみをして
そよ風を受けて
ふわりと輝く種を一粒捕まえた

左側を向けば男の子たちがいて
右にも男の子たちがいて
前を見ても男の子たちがいるのに あなたはいない

女の子がどうすればいいか 私は全く分かっていない

建物が崩れ落ちていく
自分たちの愛がこんなにちっぽけだとは知らなかった
全然持ち堪えられなかったなんて
聖ヨハネさん あなたの息子を連れて
今すぐここに来てほしい

教会の尖

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Rhapsody - Siouxsie & The Banshees (1988)

Rhapsody - Siouxsie & The Banshees (1988)

不幸という土壌で
心が奏でる夜曲が聞こえてくる
幽かに響く合唱の声が少しずつ
悲嘆と空洞の逃げ場に変わってゆく

瞬く星空のエネルギーに包まれ
胸いっぱいに空気を吸い込む
かつては歓喜に湧いた時代も
すべて失われ かすかな光しか残らない

ねじれた地をせむし男が駆け抜ける
ソヴィエトに照りつける灼熱の太陽のもとで
愛する者たちは死んでいく

この夜を無かったことにはできないけれど
まだ希望の光は失

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There Is A Light That Never Goes Out - The Smiths (1992)

There Is A Light That Never Goes Out - The Smiths (1992)

今夜は外に連れ出して
音楽があって 若い子達が盛り上がってる場所へ
君の車に乗っていると 家になんか帰りたくなくなる
だって もう僕には帰る家がないから
今夜は外に連れ出してよ
人の姿が見たいし 世の中を眺めたい
この車で家に送ったりするのは無しだよ
あの家は僕の家じゃなくて
あいつらの家だから
もう 帰っても喜ばれないから

ここにダブルデッカーが突っ込んできて
君の隣で死ねたら最高なのに
10

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My Dark Star - Suede (1994)

My Dark Star - Suede (1994)

レンタカーに乗って 彼女は船で英国にやってくるだろう
満ち潮とともに ロンドンには雪が舞い始めるころ
地平線からの光は 政府の奇怪な歴史が積み重ねてきた嘘を 白日の下に晒す
だから 借り物の世界で 彼女は拳銃を手に入れることになる

彼女はインドからやってくるだろう
その愛ある眼差しはこう言っている
「さあ 私の暗黒宮はこれからどう動き出すの」と

借り物の服に身を包み 人は2000年もの間1人の

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Blume - Einstürzende Neubauten (1993)

Blume - Einstürzende Neubauten (1993)


私はあなたのために咲く一輪の菊
超新星 疾駆する星

蒲公英
あなたのためなら 蒲公英にもなりましょう
青空の娘に
いっぱいに咲き乱れる小花に

私の名前を知っていても
口に出してはいけない
それはまだ力を秘めているから - 以前と同じように

百合
私はあなたのために咲く一輪の百合の花

向日葵
あなたのためなら 向日葵にもなりましょう
私の明るい笑い声が あなたに届きますか?

耳を切り落

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Projects - Ash (1998)

Projects - Ash (1998)

眠気に負けて目を閉じそう
海辺に砕け散る波は
もう形も失い
ゆっくり眠りに落ちてゆく
ひんやりしたシーツの下で
子どもの頃みたいに
海岸に押し寄せる波の音が
遠くに聞こえる

天国って真っ暗だよ 絶対に

気持ちを落ち着かせてくれる声が
底知れぬ耳の奥から聞こえる
焼けつく舌に
希望と恐れ
その声が永遠に消えることはない
ひんやりしたシーツの下で
星明かりに照らされた海が広がり
真夜中の風が吹きわ

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