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2分で読めるヨガのお話

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2021年2月の記事一覧

ヨガは流行から定着へ

ヨガは流行から定着へ

ヨガというカルチャーは
流行から定着へと
変わってきています。

これは日本だけじゃなく
世界各国を見渡しても同じで
ヨガは世界中で
市民権を勝ち得たと
僕は思っています。

定着というフェーズに入ったヨガの
これからのキーワードは
「広がる」ではなく
「深まる」です。

ここでひとまず
流行のフェーズと
定着のフェーズを
整理しましょう。

▼流行のフェーズ
キャッチーで新しいコンテンツが増えて

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ヨガと食事

ヨガと食事

僕は今こうして
ヨガというものを
生活の中心にして暮らしているのですが
じゃあどんな想いでヨガレッスンをやっているの?とか
改めてヨガを通して伝えたいことは何?と聞かれると
ちょっと回答に困る自分がいます。

心の表面の部分をすくって言えることは
たくさんありますが
もっと心の奥深くを見て
正直に話すとするならば
「こんな想いでレッスンやってます!」とか
「ヨガのこれを伝えたい!」とかは
あんまり

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集中と瞑想の違い

集中と瞑想の違い

瞑想を理解するためには
集中と
瞑想を
区別することが
大事だと思います。

「コップ」と「お水」で説明します。

集中とは
コップにお水を注いでいる状態

瞑想とは
そのお水がコップから溢れていく状態

です。
ここで言うお水というのが
自分の意識です。

つまり集中状態とは
意識がどんどんその対象に向かっている
足し算のエネルギーで

瞑想状態とは
その集中が満杯になり
波紋のように外に広がっ

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12年後

12年後

ヨガを
少しずつ
少しずつ
学んでいくと
悩みの対象物が
勝手に離れていくような感覚があります。

これは
もちろん自分が成長した証なのでしょうが
そんなことにすら気がつかないくらいナチュラルに
いつの間にか自然と悩まなくなっている
そんな感覚です。

ヨガっていいなって
思えば思うほど
ついつい目先の結果が欲しくなり
焦ったり急いだりしやすいですが
スピード感があり過ぎるヨガは
短期間のダイエッ

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プロ意識を手放す

プロ意識を手放す

ヨガではよく
「こだわりを手放しましょう」
なんて言われます。

確かに
「こうじゃなきゃいけない」
「こうあるべきである」
といったこだわりを持っていると
それに反する出来事が起こったとき
怒ったり悲しんだり苦しんだりしてしまいますよね。

それを考えたら
やはり穏やかな心を維持するためには
こだわりが少ない方が良さそうです。

しかし
「こだわり」は
「プロ意識」と
言い換えることができます。

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頑張り過ぎちゃう方へ

頑張り過ぎちゃう方へ

ハタ・ヨーガ一般的には
ポーズをするヨガのことを
ハタ・ヨーガと言います。

そこから派生して
いろんな名前が付けられ
たくさんの流派に枝分かれしているように見えますが
基本的にヨガマットの上でポーズをしているのは
全部ハタ・ヨーガという流派です。

ハタとは「力」という意味がありますが
もっと分解すると
「ハ」は陽エネルギー
「タ」は陰エネルギー
と解釈されています。

つまり
ハタが意味する「

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需要と供給

需要と供給

「時代的にオンラインレッスンの需要があることは知っているが
なかなかやる気になれない」
というヨガインストラクターの声を
よく耳にします。

こういった
需要と供給のミスマッチは
よくありますよね。

需要と供給の関係性は
大きく分けて
4パターンあります。

A.自分がやりたい+相手が求めている=◎
B.自分がやりたい+相手が求めていない=△
C.自分がやりたくない+相手が求めている=△
D.自

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始めは毒、終わりは甘露

始めは毒、終わりは甘露

ヨガでは
「一つのことを続ける」というのは
尊くて価値がある
とされています。

一つのことをコツコツ続ける努力のことを
勤修(アヴィヤーサ)と言います。

ヨガの代表的な経典「バガヴァッド・ギーター」では
勤修(アヴィヤーサ)のことを
このように言っています。

勤修は、最初は毒のようであり、終わりには甘露となる。
これが幸福だと言われている。
(バガヴァッド・ギーター18-37)

やはり何事

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誓い

誓い

ヨガの世界では
よく
サンカルパ(誓い)を立てます。

サンカルパ(誓い)とは
「こうならなきゃいけない」
「叶えなきゃいけない」
といった執着心を取り除いた誓い
とされています。

今回は
サンカルパ(誓い)が
ただの目標になってしまわないために
トップダウン型と
ボトムアップ型という
言葉を使ってお話ししていきます。

トップダウンとボトムアップよくビジネスのシーンでは
「トップダウン型」と

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善い人じゃなくていい

善い人じゃなくていい

医療の現場では
治療的自我(Therapeutic Self)
という言葉があるそうです。

これは医師の知識や技術だけじゃなく
「内面的な人間性」が
治療に大きな影響を与える
という考え方です。

これはヨガも一緒です。

生徒さんの心の深い部分に
ヨガを届けてくれるためには
先生としての技術だけではなく
そもそもの
人間としての心の在り方が問われる
ということなのです。

だからと言って
今ヨ

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優れたヨガ指導者は○○を知っている

優れたヨガ指導者は○○を知っている

レモネードスタンドレモネードスタンドをご存知でしょうか?

アメリカの子供達が
家の前などで
レモネード屋さんをオープンして
お小遣いを稼いだりするヤツです。

そういった文化がない僕たちからすると
「子供のおままごとでしょ?」と思ってしまいそうですが
このレモネード、意外と売れるらしいのです。

今回は
このレモネードスタンドをヒントに
「ヨガの伝え方」についてを考えていきます。

ヒト消費まず

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良さに気がつくタイムラグ

良さに気がつくタイムラグ

僕は昨年から
毎日ヨガのお話を書いていて
大変ですが
継続することによるメリットも見えてきたので
よし!まだまだ続けよう!という
プラスのモチベーションが働いています。

何事もそうですが
「良さに気がつくタイムラグ」
というものがあります。

本当に良いものは
時間をかけないと
その本当の良さに気がつけません。

ヨガの世界なんかはまさしくソレで
勉強すればするほど奥が深くて
そこに時間をかけれ

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陰極まれば陽となる(後編)

陰極まれば陽となる(後編)

中国の道教の教えでは「陰極まれば陽となる」と言われます。考え方次第で、ネガティブはポジティブに変わるというのが今回のお話です。
前編はこちら

人生は苦行人生=苦という教えは
仏教にも伝わっています。
それを「一切皆苦」と言います。

この一切皆苦は
四法印という
4つの根本的な教えとされるほど
仏教では重要視されています。

《四法印》
諸行無常・・・物事は変化する
諸法無我・・・「私」に実体は

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陰極まれば陽となる(前編)

陰極まれば陽となる(前編)

中国の道教の教えでは「陰極まれば陽となる」と言われます。考え方次第で、ネガティブはポジティブに変わるというのが今回のお話です。

輪廻からの解脱インドの宗教観や哲学観には
輪廻転生という概念が根付いています。

人の死は「着替え」と捉えられていて
古い肉体を捨て
新しい肉体に着替えて
また一から人生をスタートさせる
と考えられています。

そんなインド思想では
人生=苦
と表現されます。
この考え

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