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陰極まれば陽となる(後編)

中国の道教の教えでは「陰極まれば陽となる」と言われます。考え方次第で、ネガティブはポジティブに変わるというのが今回のお話です。
前編はこちら

人生は苦行

人生=苦という教えは
仏教にも伝わっています。
それを「一切皆苦」と言います。

この一切皆苦は
四法印という
4つの根本的な教えとされるほど
仏教では重要視されています。

《四法印》
諸行無常・・・物事は変化する
諸法無我・・・「私」に実体はない
涅槃寂静・・・苦しみを克服した境地がある
一切皆苦・・・この世の全ては「苦」

「この世の全ては苦」という考え方は
一見とてもネガティブな教えに聞こえますが
実はとってもポジティブな教えなのです。

ここで質問です。
Q.あなたがここ数日で嬉しかった出来事や
楽しかった出来事は何ですか?

ちなみに僕は
・久しぶりにスタバに行ったこと。
・子供と一緒に折り紙でひな人形を作ったら、カマキリみたいになって爆笑したこと。

などなど
挙げていけばキリがないですが
こんなにも幸せな出来事がたくさんありました。

人生は「苦」なはずなのに
こんなにたくさん良いことがあるのです。
とてもラッキーです。

ゴハンが食べられることも
屋根の下で寝られることも
寒かったら一枚着れることも

実はとてもラッキーで
幸せなことなのですね。

このように
全ては「苦」にも関わらず
たくさんの良いことがあるということを
気づかせてくれる
とってもポジティブな教えなのです。


守備力

もう少しこの教えを
違った角度から見てみます。

これを野球やサッカーで例えるなら
「守備力を高める」ということに繋がります。

野球もサッカーも
点を取られなければ
一生負けることはありません。

この世の全ては苦であるという教えは
災難は起こって当たり前なのだから
しっかり守備を固めておけという教えであり
だからこそ
一つ一つの小さな幸せは
ものすごくラッキーなことなのだということを
気がつきなさい
という教えであります。

そして
守備を固めているからこそ
「何があっても大丈夫」と
自信を持って
安心して
人生という苦行に立ち向かっていきなさい
という教えなのです。

車はブレーキがついているから
アクセルを踏むことができます。

そう考えたら
ブレーキは
「前に進むための機能」なのです。

陰極まれば陽となる

全てが苦である
という
守備でありブレーキであるこの教えは
幸せに気がつくための攻めの姿勢であり
アクセルを踏むというとてもポジティブな教えなのです。

おわり

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