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前田@旅する弘前
2021年1月4日 22:46
8棟ある弘前での前川國男建築の2作目、弘前中央高校講堂。木村産業研究所初代理事長であった木村隆三氏の兄、当時弘前中央高校PTA会長の木村新吾氏からの依頼で、中央高校創立50周年を記念して建設され、1954年(昭和29年)竣工の建物です。建物に入ると講堂2階座席の階段状の構造を剥き出しにした白く美しいホワイエが目に飛び込んできます。ゆるい曲線のフォルムを持つ講堂の客席は2階席を合わせて8
2020年12月29日 20:35
弘前市内にある8棟もの作品が、それぞれ存在感を持って佇む前川建築。市役所や市民会館など、市民の日常に現在形で深く関わっている建物はどれも凛として美しく、今も建築家の方や建築を専攻する学生達が日本中から訪れています。その中でも木村産業研究所は前川氏がフランスのコルビジェのもとから帰国し日本での処女作となった記念すべき建物。少し前までは前川國男プチ博物館も置かれ、こぎん研究所として現在も現
2021年1月13日 00:36
創業明治12年(1879年)。江戸時代が終わり、全国の武士が新しい仕事をするべく奔走している頃、石場さんのご先祖様の元弘前藩士石場久蔵は小間物を売り歩き、貯めたお金を元手に旅籠を始めたそう。一時に今ある建物全てを建てたわけではないそうですが、内部には太鼓橋が掛かり、迷路のようになっている階段はその意匠も面白いものに。すりガラスに屋号と以志者゛(いしば)という文字が刻まれたガラス戸。お
2021年1月11日 22:22
弘前にはプロテスタント、カトリック、イギリス国教会の流れを汲む聖公会の3教会が徒歩圏内にあります。(3つとも歩ける距離に立地してるってありそうでなかなか無い。)その中で、コロナ禍の今でも唯一、平日も見学できるのがカトリック弘前教会。敷地に幼稚園も併設する地元に根差す教会で、1910年(明治43年)に建てられた教会堂は切妻屋根正面に尖塔を配置した、ロマネスク様式を基調とした建物です。こち
2021年1月7日 23:57
1875(明治8)年に創立された東北初のプロテスタント教会である弘前教会。現在の建物は3代目ですがそれでも古く、1906(明治39)年の建築です。双塔式ゴシック風建築が目を引くこちらの教会、当時は左右にある入口から男女別々に入るようにしていたのだとか。礼拝堂は装飾の少ない簡素な作りながら大変美しく、礼拝堂を眼下に一望できる2階には畳の空間が広がっています。今は2階には上がれなくなってい