見出し画像

『赤土と太陽』第二章

ネットラヂオ旅の鳴る木

◆第二章目次
 
「青森の病院」
「旅の様式」
「サシオサエ」
「老人の啓示」
「南洋の別れ」
「ラヂオと地図」
「ギャンブル依存症」
「アメリカ自転車旅」
「決意の時」
 
 
 
 
 
【青森の病院】 

2010年7月

私は初めて27インチのロードバイクを購入した。今までは20インチの小径車で旅をしていたがロードバイクであればスピードも速い訳で旅の範囲も広がると思ったからだ。それまで国道1号線、2号線、3号線、10号線と旅してきたが、そう言えばその他の一桁国道はどこを通っているのだろうか。疑問に思った私はまず「国道4号線」と検索してみた。国道4号線は“東京から青森を内陸で結ぶ日本で最も距離が長い一般道”とあった。それだけ調べた私は翌8月、ビーチサンダルに短パン、ティーシャツ、リュックという軽装で酷暑の東京を出発した。
 
20インチの自転車とは比べ物にならないスピードでどんどん景色が移り変わっていく。埼玉県、茨城県、栃木県とどんどん県を跨いでいくと、一日でどれだけの距離を走れるものなのか自分の限界が気になってきた。頭上にあった太陽を左半身に感じ、やがて車のヘッドライト頼りで路肩を走行するようになっていたが、夢中で18時間ペダルをこぎ続けついには福島市に辿り着いていた。

なんと1日で280kmも走った事になる。最初の東京-大阪自転車旅の時に180kmを走ったがその記録を100kmも超えてしまったのだからロードバイクの性能の高さに驚愕する。

そうなると何日で青森まで辿り着けるのか限界に挑戦したいという欲求が自然と湧いてきた。2日目は福島市-盛岡市の270kmを、3日目は盛岡市-青森市の200kmを走り、なんと3日で東京-青森の750kmを走り切ってしまった!凄い!凄い!!青森に辿り着いた時、興奮が収まらなかった。ただその数時間後、私は青森市内の病院に運ばれていた。極度の疲労と脱水症状と診断された...

この続きをみるには

この続き: 18,709文字

『赤土と太陽』第二章

ネットラヂオ旅の鳴る木

500円

期間限定
\ PayPay支払いすると抽選でお得に /

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!